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俺を抱えて走り出したこいつから逃れようと

身を捻じるも今の俺は無力な女の子だと思うので無駄な抵抗になっていた。

やはりお姫様抱っこは恥ずかしい。

見た目は可憐でも中身は立派な男なのだ。


はるか後ろから騒がしい人の声と武器の金属音が聞こえてきた。

えなに?こいつなんかやっぱ、やらかしたんじゃないか。俺巻き込まれてない?やめてくんないかな


と考える。こいつは必死に森をかけているが

俺は内心ひやひやしながらも、こいつの俺を抱える力に反抗できる程の力が無い。

こいつの額に冷や汗が見えた。


ふと走る振動に揺られながらもこいつの服装をみる。

RPGゲームとかでよく見たような気がする。冒険者だろうか。しかし荷物はこの腰についている剣のみの軽装である。


剣に目を向けると頭に霧がかかったように感じた。

貧血なんかな俺。うーん。

鞘に入っていて剣の全貌は見えないが持ち手の部分でさえ神秘的な、それとも禍々しいような。俺の五感にひしひしとその剣から感じ取れるものがあった。


ああ、この剣を俺のものにしたい。目にしたい。触れたい。

____まるでそうなる運命かのように考えが

その剣の事で埋まる。

左手をこいつの背中に回し思わず手を剣に伸ばす

俺の指先が剣に触れ...

「!?」

反発した。


俺とこいつの間にあたかも爆発があったようにして

お互いが跳ね返った。

俺を抱えていたそいつは目を見開き驚いていたが

受け身をとっている。


俺は跳ね返って地に打ち付けられた。くそ。


「いってえ!!!」


思わず口に出すとはっと脳内の霧がなくなったかのように思考が鮮明になった。衝撃を受けたからだろうか。テレビも叩けば治るもんね。うん。


あたりを見渡すといつの間にか森を抜けていたようで

道が歩道されている。遠くをみると大きな村が見えた。


ふと俺を抱え走ったイケメンに目を向ける。

そいつは服の泥を手で叩き落としながら俺に近づいてきた。申し訳なさそうに眉を八の字にしながら

手を差し伸べてくる。俺は遠慮なく手を取り立ち上がる。


「どうやら剣に魅了されていたみたいです。

身体に強い衝撃を受けたみたいで魅了は解けましたよ。

..さっきの矢もこの剣の力のせいで民衆が暴走していて、自分が先にお伝えしなかったせいです。すみません」


何故跳ね返ったのかは分からないと彼が

困り顔で言う。

魅...魅了だと!?そうかさっきのモヤがかかった感じは魅了だったのか。なんでもありだな異世界は。

それよりこの俺が無機物なんかに夢中になっちまうなんて。だって無機物だぞ?しかも野郎の剣。異世界恐るべし。


「いや大丈夫だ。追ってきてる奴らは大丈夫なのか?

それとお前はなんでそんなヤバい剣を持ち歩いてんだよ...」

「森を抜けたのでこの辺りは結界があります。

相当強い力を持ってる人じゃない限り 攻撃 に関することはできませんよ。

この剣については長くなるので...」


結界か。しかしどうして剣に触れたら俺は吹っ飛ばされたのだろうか。持ち主の彼にすら分からないのか。

この世界に関しての知識はまだ俺は赤ちゃんなので

生きるためには情報が必要があると思う。

よし決めた。とりあえず俺の目標

俺の魂を元の世界に戻せる方法を探す事、いやもちろん異世界ハーレム...もできればしたいし憧れの魔法も使ってみたい

そしてクソ赤髪を1発殴ろうと思う。これは絶対である。


俺の理想の異世界ライフの為に






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