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ファアル ≠ 俺


ユリウスの魔法石破壊に巻き込まれた俺は視界が白くなるのを記憶の最後に、瞬きをすると移動していた。

目の前には亜麻色の髪と、ララエルと同じ黄金色の瞳を見開いて俺を唖然としながらガン見しているエルフがいた。





ララエルとプセーマが目を開けると壇上の赤い玉座に足を組んで座っているエルフの王がいた。

彼は満足気に王冠を手で撫でていた。

そして下に座り込んでいる彼らに気づいた。

王は驚いたのか目をかすかに広げた。

「ララエル...?」


そしてララエルの昔より強く輝くようにみえる瞳を見て眉をしかめた。城の光が暗くそう見えただけかもしれないが。

王はララエルを庇うように座り込んでいたプセーマに気づいて声を落とした。

「貴様...あの時の...」


そして王は不気味に笑った。





一方ユリウスとセレーナは

城の地下に転送されていた。


「すみません。僕が」

「しっ!ユリウスそれより、なにここ...ミトラ様の資料?実験記録...?」

「...アロさん達はどこに?」


ユリウスは周りを見渡しセレーナは目の前の記録用紙を見て呟いた。

地下は結構な広さを有しており沢山の資料や小部屋、牢が健在していた。唯一の救いは、タイミング良く誰もいなかった事であった。





俺"たち"はミトラの場所へ転送されるはずだった。

しかし周りを見渡すと、ユリウスも、ララエルも、プセーマも、セレーナも居なかった。


俺が飛ばされた部屋は、純金と白で飾り付けられ見ているだけでも時間を忘れそうな程美しい場所だった。

その中心に佇む彼女の頭にはクソ赤髪と同じヴェールがかけられていた。奴と何か関係があるのだろうか。

首と左足に枷がかけられており、

美しい部屋と、その重りの対比が印象的である。


「ファアル様...?」


それってクソ赤髪が言ってた禁忌とか創造がどうたらこうたらって...あ、そういえば俺の見た目ってファアル参考にしてたんだっけ?!


「我が主ファアル様、君の愛する子ミトラだ。

復活したのか?見た目は幼くなったがファアルは変わらないな...

数千年も君を待っていた。頑張っていたんだ...」


ミトラが重りを手で引っ張りながらゆっくり近づいてきた。そして座り込んでいる俺の目の前にしゃがみ

抱きついてきた。

これで俺、人違いですとか言ったら殺されるじゃん。

抱きついたミトラが鼻をスンと啜った。


「セレーナの魔力の痕跡?」


ファアル、君はセレーナの転移魔法石で来たのか?

ミトラが小さく呟いたのを耳元で聞いた俺は

焦って白状した。


「すみません!俺はファアルじゃないです!

そして本来は5人でここに来るはずでした!」

「ふむ。しかし君はたしかにファ」

「アロです!」


俺の全力否定を聞いて彼女はずっと抱きついていた体を離した。そして、その黄金の瞳を輝かせ俺の目を見て言った。


「ヴァルナの禁忌...?」



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