表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

30/46

弟子


セレーナに気づかれた俺はテントから完全に身を出した。

プセーマは気づいていなかったのか、俺に驚いた様だ。出会った時は表情の変化を読み取るのが難しかったが、今は緊張がほぐれたのか随分表情が豊かに感じられる。

しかし気になるのはセレーナである。

何故彼女はプセーマの事情を知っていて何故エルフの国と関わりがあるのか。

セレーナを観察すると彼女も俺を警戒しているようだ。まだ早朝で肌寒いな。

「なんで彼女はプセーマの事を知ってるの?前から知り合いだったみたいだけど」


プセーマに聞くと彼が口を開いた。

「ララエル様がエルフの国から追放された後

始祖のエルフ、ミトラ様の元に初めての弟子入りを果たした人が魔女セレーナ様です。

僕が奴隷としてエルフの国に滞在していた時期

彼女に少しお世話になりました」

「えマジ?」


始祖のエルフってあのクソ赤髪と同じ言い回しだな。聞き流していたけど、奴が囚われてる空間魔法を創造した存在の心当たりってミトラさんだったりする?


「そういうわけで、私が各国を放浪してる間に

こんな事態になんて...」


セレーナは怒っていた。

ララエルがまだ生きていることに対してでもなく

プセーマがエルフの国からの任務を放棄し裏切った事に対してでもなく

王から命を狙われているララエルと

奴隷でララエルを殺す任務を授かったプセーマの2人でエルフの国に向かっている考えの甘さに対してである。


「私はそもそも王継承権を持つ有力候補を追放して暗殺するなんて行為をしてる現王をあまり良く思ってない。けど私ララエルちゃんにもプセーマにも国に戻った挙句、死んで欲しくない」


セレーナが先程の勢いとは反対に弱々しい声になり目を伏せた。プセーマがセレーナの発言に自身が考えていた彼女の意見と違って驚いたのか彼女の方をみた。


「いやユリウスの魔力回路を治しに行くだけたから

こっそり国潜入して口の堅い優しいエルフにこーっそり見てもらえないかな」


思わず俺が口を出すとセレーナが考え込んだ。


セレーナの脳内に浮かんだ口が堅くて優しいエルフは

彼女の師匠ミトラであった。そもそもセレーナと強く関わりがあるエルフは、ほぼミトラのみと言っでも過言ではないのだが。


「ミトラ様ならきっと力になってくれると思う」


プセーマの顔が心配そうに歪んだ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ