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閑話 創造主と世界 4



ふと勢いにまかせ思考したこの考えにヴァルナは身を震わせた。自分達にはファアルが残した素晴らしい術が多くあるのだから。


しかし彼は死を望んで受け入れたというのに生き返らせるなんて禁忌を犯したらこの世界もファアルもどうなるのだろうか。

ヴァルナは恐れたが彼は自身の計画の為に動いた。


意外にもヴァルナは人々とすぐ馴染んだ。

彼の赤い髪は珍しい様で子供達には人気であった。

魔法はすぐ人々に浸透し彼は感謝された。

裏で天才だとか、魔法の始祖だとかと崇められていた事を彼は知らなかった。


しかし人の力だけでは、禁忌を犯せる魔法が完成されるのは目が回るような長い年月がかかる事を悟ったヴァルナは1人塔で研究続けた。

魔法の在り方を、実際に魔法が出来上がる所を誰よりも傍で見ていたからだろう。順調に彼の研究は進んでいた。

彼は数千回に渡りファアルの魂を呼び戻そうと実験をしたが、バラバラに消滅した魂を数々の次元から探すのも、それをこの世界に呼び戻すのも無理があった。

それもファアルは死が存在したとしても仮にも神なのだ。本当に死んだのかすら分からなかった。


彼が絶望で気分転換に塔の外に新鮮な空気を吸いに出ると、外では国や王、または政治や例の神剣を持つ勇者が存在しているらしく、数千年の時が経っていた。

彼は外の変わりように目眩がしたが

ファアルが創った神剣を最初に持つ事になった人間を見たいと思い王都に出かけようと塔から出ると

一斉に魔法使い達に囲まれた。彼らは聖魔と呼ばれていた。


ヴァルナは驚いていた。

1つ目は彼ら聖魔が使用した魔法が昔よりとても進化していて強力かつ見た事ない術式であった事

2つ目は禁忌の実験が数百年前からバレていたらしく聖魔達は塔から主が出てきたら処罰をしろと

長々と伝えられてきたという事だ。


塔は自身が住処にしていたのだがいつの間にか魔法塔と呼ばれていたらしく、

ヴァルナの魔力によって纏われて、崩れなくて腐敗しない建造物になっていた。

しかもこの現状の厄介な所は纏った魔力の持ち主が認める人以外は、入れないという事であった。

この現象はエルフの国の魔法城とこの魔法塔のみらしい。ヴァルナはエルフの国の魔法城に心底心当たりがあったが黙っている事にした。


ヴァルナは思考を巡らせているとまんまと聖魔達に連行されていた。正直舐めていたのだ。捕まって牢屋に入れられても、自身の力なら脱出出来るだろうと。

禁忌を何千回も試した自身は無期懲役になったらしく

聖魔達に魔法をかけられ次に目を覚ました所は

限りなく白い空間であった。


しかし白いこの空間はエルフの国から渡ってきた

無期懲役の極悪人を捕まえる特殊なやつらしい。

人を別の次元に送れるのだこの空間は。

人では再現不可に近しい高度なこの魔法を見るに、ヴァルナはまた心底心当たりがあった。

あいつが創った魔法なら自分に脱出は不可能に近い。

何故なら数千年前もずっと彼女の魔法の発明力には劣っていたからだ。


しかし彼も彼女と同等、神に1番近かった存在であるが故に牢獄の穴に気づいた。

その牢獄では本来脱出も魔法も不可能だが

彼の力でその術式を置き換える事ができた。

もちろん脱出は本当に出来なかったのだが魔法は使うことが出来た。


無期懲役だが彼に寿命は存在しなかったので

もはや永遠に牢入りも確定したまでである。

彼が様々な魔法を牢で開発したりしていると

また長い時が流れていた。


そんな暇を持て余した彼の目の前に

黒髪黒目の寝巻きを着たとある青年が突如現れたのだ。

それが彼とアロ、異世界人との出会いである。




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