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クソ赤髪との対談


さて今俺の目の前には最初に出会った全ての元凶。

クソ赤髪がいる。

空間はやはり真っ白で上下の感覚がない。ただただ白い無だ。

しかし何故だ?俺はさっき安らかな眠りに着いたはずである。


彼の燃え上がる火のような強い赤髪の印象が強すぎて顔の印象がない為、顔を見ようと目を凝らすが、最初と変わらず認識が出来ない。不思議なものである。

たしかに俺の目にはこいつが写っているはずなのに

目から脳への処理が出来ないのだ。

相変わらず憎たらしい程神々しい雰囲気である。

クソ赤髪に対し恨みかつ、ひねくれている俺でなければ他の人間は拝み倒していたのではないだろうか。


「お前。せっかく超絶美しい器と強い力を与えて

生まれ変えらせてやったのに。クソ赤髪だぁ?」


なんだと?!俺のクソ赤髪呼びがバレている。

思わずどうゆう事だと声を発しようとするが出来なかった。声帯自体が消えたような感覚である。

するとクソ赤髪は俺を嘲笑した。


「はっ。今のお前は発言できねーよ。ばーか!」


はい殺す。しかし反論出来ないので睨みつけた。

いつか俺が自由の身となった時に殴ってやるからな。

クソ赤髪は俺を馬鹿にできて気が晴れたのか

急に真面目な雰囲気になりあぐらをかいて色々説明をしてきた。


「ずっと意思疎通が取れるタイミングを待ってたんだ。お前には俺を解放して欲しいんだよ。ここから。」


ここ?解放って何だよ。てか、すでに好き放題してんじゃんか。俺を勝手に転生させたりとか。俺の安らかな眠りを邪魔したりとかさ!


「いやまあ聞けよ。お前が俺を解放できたらさ

元の世界にお前を元の状態で元の時間帯に戻らせるのは無理だけどさ、今のお前で、1回だけ行き来できる方法も教えてやるし」


いや今の俺で地球戻っても、家族も友人も分かんねえだろ俺を。しかも俺多分行方不明状態だろ?

だが知らないよりは、ましだからその提案聞いてやるよ。


「ありがとう。本題だけど俺囚われてんの。数千年前から。」


え?色々ツッコミたい所あるけどお前なんかしたの?

そんなん極悪犯罪者じゃん。


「禁忌を犯した。とある存在...名はファアルって言ってたんだが、そいつを生き返らせようとした。

いやそいつに死があるのか不明なんだがある日突然消えたんだ。俺の禁忌が聖魔共にバレてこうだ」


クソ赤髪が白々しく両手を上げた。

そのお前が執着してるファアルって存在も

気になるんだが俺がお前の手違いでこの世界にきたのは何なの?それもお前の禁忌のせいなの?


「お前の魂が次元の間にきたのは俺もよく分からない。俺が囚われたのも生き返らせるのも諦めたのが数千年前だから。だがお前の魂が呼ばれた術式が俺のなんだ。だから俺のせいだと思う」


へえ。お前に分からないなら考えても無理そうだな。

あとさっきさ、俺の事を超絶美しい器だとか言ってたけどさ俺ちょっと気になるんだけど。ちゃんと自分の事見たい。鏡とかなかったからさ。


「あー見してやるよ。簡単な魔法ならこの空間でも使えるからさ」


白い空間が歪んで壁のようになり、俺を反射した。

そこに写った人間。いや人間とは思えないほどの、

まるで神かなにかのように、美しい存在が佇んでいた。その真紅の瞳が目を見開いて俺を強く見つめた。

いや俺なんだけどさ。


性別は見ただけじゃ分からない。いやそもそもステータス見た時に無性だったんだけどさ。女にも見えるし少年にも見えた。

性別に留まらせるのは不自然な程完成された美だな。


ララエルもセレーナも美しかったけど、こんなん自分が好きになっちゃうだろ。

俺がうっとりと自身を舐めるように見ていると

クソ赤髪が口をはさんだ。


「お前のその見た目はファアルを参考にした。

特に目と髪。銀髪と赤い目。

...あと性別は俺好みで女体にしたかったんだが

お前が男の意識を持った魂のせいでむりやり合わせたら変に混ざってさ。」


クソ赤髪が懐かしむように、そして悲しそうに言った。ちょっと切ない雰囲気にすんのやめて。

ファアルがどんな奴なのかさっぱり分からんが

勝手に参考にさせられた体に転生しているとは...。

美しいのは事実だし俺も満更でもないけど少し複雑なんだけど。だが俺の息子が消えたのはやはりお前のせいだったのか。今更怒りすら湧かない。


まあそれで、俺はお前を解放する為に何をすれば良いんだ?


するとクソ赤髪が三日月の形に口を曲げた。

いやもちろん見えないのだがそう感じたのだ。


「ここの空間...いや世界を壊してくれ」



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