魔女セレーナ1
振り向くと白い魔女服の少女がいた。
アニメとかでみた魔女服そのまんまである。
片手には大きい金色の杖を持っていた。杖の頭部分には赤い宝石がういている。
白いフリルで飾られた魔女服は彼女の白藍の髪、瞳と良くマッチしていて美しい。
少女は眉を下げて俺を睨んでいた。
彼女は振り向いた俺と目が合うと少し目を見開いたが
すぐ元に戻ったようだ。なんですかね。
「君魔力で作った水を飲もうとしたでしょ?」
「あ、はい」
少女が腰に手を当てて指を指した。
「魔力は消化しちゃったら危険なんだよ!放出した魔力をまた取り込んだら魔力回路がパンクしちゃうでしょ!常識」
えそうなんすか!?いや俺この世界の人間じゃないからさ、分からないんだよね。
血液みたいな感じなのか?魔力回復するらしいし
そしたら一気に取り入れたら破裂しちゃうよな。
勝手に納得。
命の危険...は大袈裟だが、救ってくれた少女に少し頭を下げる。
「ええと、教えてくれてありがとうございます」
「いいの。あと1人でこんな所に来ちゃったの?」
声色が優しくなった少女が近づいてきて
俺の頭を撫でた。いやそんな俺子供に見えるの?
貴方と頭1つ分くらいしか変わらないのに。
いやそもそも、彼女も17くらいに見える。
「仲間とエルフの国まで荒野地帯を横断中だ」
「仲間...もしかしてあそこの、魔法陣の結界下にあるテントの」
少女が俺たちを隠すように影になっていた岩場から
ちらりと顔を出して拠点を見た。
「そうだけど____」
「貴方みたいな子を荒野地帯、それにエルフの国まで連れていくなんてどうゆう事なのかな」
いや全然怪しい者じゃないんだが。
なんて説明したら良いかな。俺の事も、か弱い子みたいに見えているみたいだし。
彼女にとって弱き者は全て守る対象なのか?
言葉を詰まらせ少し考え込んだ俺に少女は目線を合わせた。
「私もエルフの国まで向かう所なの。
理由は言えないんだけど...だから一緒に旅路を共にしても良いかな」
「えっ?」
思わずすっとんきょうな声を出した俺は
慌てて咳払いをした。
前世の俺なら良いぜ!と快く了承しただろうが
今は異世界で、魔法やら暗殺やらで何が起きるか分からないのだ。この少女もエルフの国まで向かうって時点で何かしら怪しく感じてきた。
「いや怪しいしまだ君が何者なのかとか知らないし。
俺の仲間..達も聞いてみないと...」
やんわり断りを入れた。日本人のスキルである。
少女は断られるとは思っていなかったのか
再度目を見開いたあとに、俺の手をとった。
素早い。
「なら聞きにいこう!」
次の瞬間俺の視界は暗転した。




