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新しい魔法を取得する



拠点に戻ると、香ばしい匂いがした。

なんと肉が焼かれていた!

久しぶりの食事である。異世界のご飯...いや正確には異世界の魔生の肉だがとても楽しみだ。


火を取り囲むように地面に座る。

「この魔生はラトルという名前で、コアな食物ファンには人気じゃ」

「えなに?あまり食べないの?」

「いや、食べるは食べるんじゃが魔生の肉...じゃから」

なるほど。地球でいう昆虫食みたいなものか。

さっそく手を伸ばし肉を食べようと口を開ける。


「ん?あれアロさん?」

手が止まる。聞き覚えのある声だ。

振り向くとユリウスが目を覚ましていた。


「ユリウスか!」

ララエルが立ち上がりユリウスに駆け寄る。

俺もユリウスに近づいた。

ユリウスは簡易的なテント内の骨組みベッドに

寝かされていた。

「ユリウスお前魔力回路が潰れたらしくて

今お前をエルフの国に搬送中だ」

「エルフの国!?」

ユリウスがぎょっとしてララエルを見た。

あ、なんかこいつ知ってそう。

ララエルは苦笑いである。

しかしユリウスにも相談する価値がありそうだ。

こいつも勘が良いから分かってるんじゃないか?

ララエルについて。



ユリウスはよほどお腹が減った模様で

丁度夕飯を食べるところだと伝えると喜んだ。

魔力回路潰れて大変なのに呑気な奴である。


今度こそ魔生の肉をとって口に運んだ。

表面は火で炙られているので皮が張っているとしている。一息に口でちぎると、パリパリと音が鳴った。

口内で噛むとじゅわりと油のような物が広がる。

味は少し辛かった。とてつもなく美味い。

「うま!」

思わず声を出す。

「当たり前!冒険者の中では手軽に狩れるし美味いしで人気なんじゃ!」

手軽...なのか?たしかにプセーマさんの矢1発だったけどそれはプセーマさんが強いからではないだろうか。

ふと彼を見るとララエルの言葉に頷いていた。

ユリウスも黙々と食べている。水が飲みたくなってきたなこれ。ふと魔法で作った水は飲めるのかと考えた。これが可能ならこの世界は目を見張る発展をしたのではないか?


水魔法の取得に今チャレンジしてみようか。

何故か俺は前にピンチに陥ったりする度に魔法を取得したから。今回はピンチではないがやはりこれからの為にも強くなっておきたいのが現状である。


肉を急いで食べ終わり、ララエル達にちょっと風にあたってくると伝えて拠点より少し離れた岩場の影に身を潜めた。ここならやらかしても、大丈夫だろう。

未だに魔力や魔法の使い方や種類は分からないから。


風と土は対象があったから出来たが

水の場合は魔力を水に変換しなければならない。

出来そうにないな。


冒険者商会でみたステータスの適性って項目は

これしかできない、ではなく、貴方が使いこなせる魔法という意味だという。

それなら水も出来ないことはないはず...だが。


とりあえず目を閉じる。

体の隅から魔力が運ばれているのを感じた。

円状にぐるぐると体を巡っている。

水を思い浮かべる。手をお椀の様な形にした。

手に魔力が集まるように集中してみる。

実際に集まっているのかは分からないが、なんとなくだ。


水を脳内で連呼しつつ水の物質を思い浮かべる。

手のひらに冷感を感じて目を開くと

そこには水があった。溢れだしてくる。

思わず口に運ぼうとすると


「やめて!」

と声が響いて振り向いた。




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