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荒野地帯1



プセーマと呼ばれた男を見る。

彼は流れるように跪いた。ララエルの返事を待っているようだ。

いやさぁ、俺でさえ分かるよ?

こんなに怪しさプンプンな奴いるんだな。

てかご同行って何?絶対なんかやられるよね?

プセーマさんの糸目と綺麗な三日月の形の口を見て俺は考える。


「ええと、ララエル」

ふとララエルを見る。彼女は先程から

プセーマの言葉にうつむき固まったままである。

俺の声に反応してからかララエルの俺の手を握る力が強くなった。やっぱ怪しすぎるよね。ララエルちゃん俺分かるよ...。


「んふふ、ふプセーマお、お主」


ララエルが奇妙な声を出している。笑ってるのか?

何怖いんだけど?

お決まり展開で暴走とかしちゃうの?やめてくれ死にたくないんだけど。


「そんなに主人思いだとは!妾は感激したぞ!その提案受けよう妾について護衛せよ!」


ララエルゥー!絶対違うだろその反応は!

ララエルがプセーマに一歩近づいて頭を撫でた。

力強いな。撫で方が。

プセーマさんの綺麗に整えられた髪がボサボサになっている。彼のポーカーフェイスがピクリと動いた気がした。




エルフの国へ向かうメンバーと準備が整った俺たちはアイアスを離れ荒野を歩いていた。

メンバーは、ララエル、ララエルの黒フード部下4名、担がれたユリウス、プセーマである。

アイアスからエルフの国に向かうには荒野地帯を渡る必要がある。約2~3日程かかる予定だ。荒野は人が住めるような所ではなく、結界も張られていない。よって魔生の行動が制限されておらず危険である。

たまに修行をしにくる猛者もいるというが真実は不明だ。


「もう歩けないし俺お腹空いたんだけど」


そう。俺はとても苦しんでいた。

今は夕方である。俺は転生してから何も口にしていないのだ。最初は異世界料理を楽しむぞ!とか健気な気分で首都に向かおうとしていたのに

何故俺はこんなゴツゴツとした道を歩いているんだ。

まさか荒野地帯がこんな歩き辛いとは知らなかったよ。高低差が激しいとこもあったりしてしんどい。

地割れがあったりして地獄絵図である。緑もゼロ。


俺を見てララエルがそろそろ設営しようと言い出した。やっと休める良かったとほっと息をつく。

ララエルの部下達がさくさくとテントを立てていく。

前世のテントとなんら変わりはなかった。

おかしな点をいうなら魔法でテントを固定してたりだな。


暗くなり始めていた。少し肌寒く感じたので

焚き火をしようと思って枝を集めようとしたら

プセーマさんに止められた。

「何をしているのですか?」

「ん?ああ、火をつけようと」

「枝なんか集めなくてもこの魔法具に魔力を送れば

火の役割するじゃないですか」

プセーマさんが荷物から取り出したのは

平たい花のような形をした金属の土台の上に

ガラスのような素材で四角い囲いが作ってあるモノだった。

プセーマさんが魔力を送ると、その魔道具の中心に炎が浮いて出てきた。辺りを明るく照らしている。暖かい。

ララエルが気づいたようで近づいてきた。

「ふむ。魔生を狩って夕食とするか!肉が食うたくなってきたぞ!」

ララエルによると魔生が活発になる時間帯だそうだ。ララエルの部下がテントを中心に結界をはった。

「聖魔様のようにはいきませんが...」と断りをいれている。てか魔生食べれんのか。不味くないといいが。


俺達は魔生を狩りに荒野を散策する事になったのだった。





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