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あ、あれ俺なんかやっちゃいました?



ユリウスを庇うようにして村人達の前に立った。

村人達はユリウスに困惑しているようで

まだ時間がある。


俺のラノベ知識だと手に集中したら

魔法使えちゃった!みたいなのが多かった気がするんだ。よし1発俺もやってみるか。

息を吐いた。

右手を前に出して目を閉じ体の隅々から手へと

集中させる。右手がゾワゾワとしてくる。


「風..風...風......」


エネルギーを手に送るように力を込めてみる。

俺には魔力の送り方とか分からないからな。

ビリビリと右手が痺れてきて

そっと目をあける。

足元がふわっと風にふかれたような気がした。


広げた右手の前に

俺の背丈より一回り大きい竜巻ができていた。

詠唱とかしていないけど。

竜巻はだんだんと力を増し大きくなっているようだ。

俺はとっくに右手をさげている。


魅了された村人達が竜巻の暴風によって

1人1人と空へ舞っていった。

成功したように見えたがここで問題がある。

止め方が分からないのだ。

村人達が青くなっているのを見て、俺も青くなった。


焦っている間に最後の村人が丁度空へ浮いた。

助けてくれユリウス君。


これは、俺なんかやっちゃいました? ムーブはできないな。村人全員遭難は笑えないんだが。


「お主」

ハキハキとした声が後ろから聞こえた。

いつの間にか背後をとられたのか?

後ろを振り向くと薄紫色の長い髪をした、豪華な黒いロリータドレスの少女がいた。

俺の竜巻に髪が揺られてキラキラと日光を反射している。


「妾の領地で何をしでかしている!今すぐ魔法を断て!」

領地?この人何者なんだよ。

少女の顔が歪み鋭い視線を向けられる。

グサッ!この世界に来てから野郎の顔しか見ていなかったから、女の子からの睨みは俺に相当なダメージがきた。


「止められなくて困ってるんだ!」

「何だと!?くそぅ、妾は体力温存したいのに」


ロリータ少女はため息をついた後に竜巻に向けて

手をかざした。


魔断(デリート)


少女が声を発すると禍々しい紫色の光が

少女の体つつみ、当たりが静かになった。

そして金属と金属がぶつかった時のようなキンとした音が響き視界が赤く染まる。


ふと村人達の方を振り返ると

竜巻は霧のように消えていた。村人達が下へと落ちていく。


「危な!!!」


咄嗟に前回したように右手を向ける。

土を柔らかく土を柔らかく..と何度も繰り返したが

村人の1人が地面にぶつかりそうになるのを見て

さっきの俺の風魔法はまぐれなのかと

諦めかけて目をぎゅっと閉じた。


破裂したような音が聞こえておそるおそる

目を開けると村人達の下に土が山のように盛り上がっていた。村人が土に落ちると、クッションのように

衝撃が吸収されているのをみた。


「助かった...」


と安心するのもつかの間、

ロリータの少女が怒りでわなわなと震えていた。





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