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#6 守護 スピリット A

突如、僕に発現したタレンター(才能)、「クリエイションマジック」。どうやらこのタレンターは、創造した魔法を具現化出来るらしい。

どうやら僕にも、異世界転生らしいことが!

「つまりだ。…僕は、……とてつもない力を手に入れたってことか…?」


「その通りです、ナギ様。そのタレンターは強さの段階的には ”漆” です。」


「…漆?段階はいくつまであるんだ?」


どうやら、このタレンターってのには段階があって、壱から拾の段階のうち、僕のタレンターは 漆 らしい。この力でさえチート級なのに、これよりも上があるのかよ?!


「ちなみにナギ様。漆ですと、”守護精霊” の強さに匹敵します。守護精霊というのは、もともと魔王だった者が、討伐された上にメイクソウルによってアンデット化することにより誕生し、一般的に守護精霊と呼ばれています。」


「おぉ!守護精霊なんてのもいるのか!でも魔王のアンデットってのは精霊って名前からしてすこし意外だな。」


シークは分かってもらえて少し嬉しそうだ。

可愛いな。……魔王だけど。


「でも、守護精霊っていうくらいだから誰かを守ったりしてるのか?」


「守護精霊は、生前深く関わりのあった者を守護することが多いです。そうして、主が危機に晒された時に解放され、お守りするのです。」


守護精霊なぁ。なんかロマンがあって格好いいな!憧れる!!


「実を言うと、私にも守護精霊が憑依しているのですが…」


シークはそう言うと、


「スピリットリリース。」


魔法を唱える。いやどんだけ魔法持ってるんだよ!いや、まぁ魔王だしな…

シークは自慢げに精霊を解放する。意外と子どもっぽいんだな。


すると、…何も起きてないんだが…?


「君がナギ君かー!」


「うぁあ!!!」


気づくと僕の頭上に、手のひらサイズの青髪少女がいた。え、異世界って…こんな可愛い子しかいないのか…?


「うぁあって何よ!乙女に対してうぁあって!まったく。」


シークの精霊は、頬をぷくってしてる。


「あたしの名前はね、ルカ!よろしくね!ナギ君!」


「あ、うん。よろしく、ルカ。」


僕がそっけなく返すと、ルカはまたぷくってする。もはやどっちがヒロインなんだか分からないな…


「シーク、この人今変なこと考えてるよね。」


「言うまでもないわ。」


「か、考えてないわ!!」


「「うっそだぁ〜」」


なんか、シークとルカって似てるな。よくよく見たら顔立ちとかも同じ気がする…


あれ、ルカの瞳……僕と同じ色だ。


「ルカ、”クリエイションマジック”って知ってるか?」


「ナギ君、なんでそんなこと聞くの…?」


一気に場の雰囲気が凍りつく。どうしたんだ?地雷でも踏んでしまったか?だとしたら分かんないよ!!


『あぁ!すみませんルカ様!!それはですね、ナギ様にクリエイションマジックのタレンターが付与されてしまいまして、本人も少し戸惑っているようでして……!』


戸惑っていると、ワンドリが足りないところを補ってくれた。…ワンドリ、アンデット化してもワンドリはワンドリなんだな。でも、少し人間とは違う気も…


すると、ルカは冷静さを取り戻し話し始める。


「クリエマジックなんて劣等タレンターだよ。」


「そ、そうなのか…?でも、魔法を創造できるし、強いのでは…?」


「もしさ、魔法を想像できるだけだったら”漆”になんてならないよね。漆になるってことはさ、それなりの欠点、いや… ”最悪の欠点” があるんだよ。」




【*T/M眷属】小話

『スピリットリリース』には、『精霊の解放』という意味があります。精霊には2つ種類があります。


「精霊」アンデットが死ぬと誕生する。

「守護精霊」魔王が死に、アンデット化すると誕生する。



話に応じての重要登場人物に『』を付けます。


素直に ”良い” ”悪い” と思ったら是非、ポイントや感想、アドバイス等してくれるとより成長できると思います!


それではまた次回。 【* T/M眷属】

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