表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
*転生先が魔王城な眷属さん 【*T/M眷属】  作者: 白珠シロ
第弐章*夢ノ牢獄・転生²編
15/23

#15 カタストロフィ i

澪は二度目の死を迎える前、何があったのかを話してくれた。


恐らく何らかしらのタレンターの付与に…

ナギと同じく D(ドゥリマー)と名乗る謎のα眷属…

そして、…βアナイアレイションと言う組織の一人に、あっさり倒されてしまった。ナギの時とは相反に。


しかし、その救世主も流石に気づくんだ。


”α相手にこんなあっさり終わる訳は無い” と。

「こ、…殺した……の…?」


私は本当に殺してしまって良かったのかという心配と、急に出来事が起こりすぎて動揺していた。


「あぁ、…殺したはず、だが…何かおかしい。もう少し下がっていてくれ。」


βの人はまだ肩の荷が降りずにいる。私は心配で心配で仕方が無かったので、周りの人に少し話を聞く事にした。


「あぁ、ええと、…澪様……。せっかくこの地に舞い降りて下さったのに、こんな酷い目に遭わせてしまって、誠に申し訳…」


「だから違うんだって!!!!」


私は、私を神として見ている民衆に対する理解の浅さや、それを信じたりする純粋な人達に苛立ちを感じ、それが限界を迎え大声を出してしまった。

私が大声を出したら、…まぁ周りの視線は私に集中する。


「…あ、えっと、話しかけておいてごめんなさい……でも、私は本当に神様なんかでは無いんです。信じてくれますか…?」


私がそう訴えかけると、一人の男が出てきて


「信じるも何も、空から降ってきた件に関してはどう弁解を…」


私は言っていいのか迷う。言ったらこれからもっと大変な事が起きそうな気がする。

…でも私は、覚悟を決めて話す。


……

………っ!


「………私は、転生者なんです!転生先が、偶然空ってだけの話なんです!!」


よし、言えた。言えたよ。これで、もう面倒な出来事に遭遇するのは御免だ!

と、安心したのも束の間。私にとっては最悪の、予想外な言葉が返ってきた。


「じゃあ、神様じゃないか!!」

「転生者様は神様なんですよ!」

「生きている内に転生者に会えるなんて!!」

「これもやはり神様の巡り合わせなのかな。」

「僕にもその着地のやつ教えてー!」

「ちょ、駄目よ!転生者様に失礼よ!」


何で、こんなにも私は幸運とはかけ離されているの…呆れたよ。この世の中に。


「……………もういいわ、宿に案内して。」


きっと、あのβの人も苦労しているんだろうな。


「βアナイ…だっけ、その人も休ませてあげて。」


『お任せ下さいなぁ!澪様の為にぃい!!あっでもぉ、βの者はもう大丈夫ですよぉ??』


なんだ、もう彼は大丈夫だったのか、心配しすぎた……………ッッ?!?!


『何ですかぁ?俺が復活しているのにぃ、そんな驚く必要ないでしょうぅ?あぁ、それとも心配しているのは彼の事ですかなぁあ?』


そうして復活したD(ドゥリマー)は、バラバラにちぎれたβアナイの人を吐き出す。


「ヒィッッッ!!!ぇ、え、……あっ、………」


私は恐怖で上手く声が出せなかったんだ。そして、再びDは最悪の事態を招こうとしている


-民衆をも皆殺しにしようと。


『何故怖がるのですかぁ?俺はぁ……食物連鎖というものをてめぇら方に教えてあげようとぉ……してたんですがぁあ?なのにぃ、教育してやってんのにぃ……そんな態度を取られてはぁやり甲斐を感じないんだけどなぁあ。』


「あ、あなた…が教えることじゃ、無いでしょ。」


私は恐怖を押し殺しながらDに反論する。言っても、意味あるのかは分からない……


『何だぁあ?てめぇ、さっきの事と言えぇ、振る舞いに虫唾(むしず)が走るんだよぉあ。何っだよそのタレンタァア、気持ち悪いんだよなぁあ。此奴(こいつ)みてぇになりてぇかぁあ?』


Dはそう言って私の救世主の亡骸を指す。


「……勝手に話を進めないで。そこまで言って、…無いわよね。」


『話が通じねぇ奴はなぁあ、………死ねや。』


とてつもなく恐怖を感じさせる声でそう言うと、Dは指で自分の腕を撃つ振りをする。


『バァン。』


私は、こいつの行動に困惑していた刹那―



―私の腕が吹き飛んだんだ。


……

………



『ぁあ……ぃあアたぃ……………あぁあ………』


直後アドレナリンが大量に放出され痛くはなかったが、時間経過と共にジワジワと鋭い痛みが私を襲う。


『食べられてしまう動物もぉ、そんな気持ちなんですぅう!!!分かりましたかぁ?いいねぇえ勉強になりましたねぇえ!!!』


痛みに耐えながら私は此奴を生きて返す訳にはいかないと、切に思った。


許せない。

命の恩人を殺した。

呪いたい。

自分の手で葬りたい。


―此奴を、殺したい。



そう強く思った刹那、私は目から大量に出血したんだ。

【*T/M眷属】小話

澪は空からこの地に舞い降りたとされていますが、何故落下しても死ななかったのでしょうか。


それは、転生してきてから少しの間、転生者には ”バフ” がかかるからなのです。まぁ言ってみれば、澪はあの間は無敵だった訳です。


でも、現実ではそう都合のいいことは起きません。絶対に、高所から飛び降りないように!



話に応じての重要登場人物に『』を付けます。


素直に ”良い” ”悪い” と思ったら是非、この作品に評価をお願いします!


それではまた次回。 【* T/M眷属】

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ