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*転生先が魔王城な眷属さん 【*T/M眷属】  作者: 白珠シロ
第弐章*夢ノ牢獄・転生²編
13/23

#13 同一人物² u

突如 α(アルファ)眷属の一人に襲撃され、ナギは命が持つか危うい状態、その他の仲間も戦いに苦戦していたのだが…


ーここからは僕らの時間だよ、”反撃”だー。


そしてナギは、とてつもない出来事に見舞われることになる。

◇ ◇ ◇


『てめぇら如きが、っ何をほざくんだぁあ?!命乞いかぁ?』


「奥義っぽいの来るよ!!様子見でね!無理しないでね!」


ノアがルカを励ます。ルカは…多分聞いてない。


「これは ”呪い” だよ。くれぐれも当たらないようにね。」


するとルカは、恐らく先程から準備していた魔法陣に魔法を吹き込む。


魔法陣は、直視すると失明する程の光を発しだした。


『マテリアルエクスパンション・シャープァァ!!ッハァァ!!』


D(ドゥリマー)はとち狂った形相で、空間…いや空気を肥大させてそれをノアやレヲン、ルカには特に鋭く波動を浴びせてくる。


《カーヴィング・デス》


ルカが呪いを発動した刹那、

「「コントロール・サーベイランス」」


そしてとてつもない爆発音と光が広がり、少しすると急に静かになった。


Dはいない。呪いで消したのか?

レヲン達は、…疲労で座り込んでしまっている。


するとワンドリが駆け寄り、

「お前ら、平気か!……Dと言う者は…。」


「逃げたよ。」


「逃げちゃった、ごめん。」


ルカ達はあざとく謝ってくる。


「でもね、あたしが死を刻んで、ノアちゃん達は何時(いつ)でも監視出来るようにしておいてくれたんだ。流石にα相手だからね。……ててててか、ナギ君は?!大丈夫なの?!」


「ナギさん、やばいよ。本当に。ナギさん…」


ルカ達が僕に駆け寄ってくる。僕はずっと戦っているのを見ていたが、もう力が尽きそう。見るだけで精一杯だったのに…


あぁ、僕はまた死ぬのか。


そして遠のいていく意識の中で一つ、明確に聞こえたものがある。


◆ ◆ ◆

「ここで、私死んじゃうの……?また…?もうつらい思いはしたくない…。したくない…」

◆ ◆ ◆


誰だ?誰が話してる…?聞き覚えのある声……

み、澪……か…?いや、わからない…。


僕に聞こえる声の主も今、死に直面していた。


…………


生きたい。…生きたい。でも僕は生きたいよ。魔法でも何でも使って誰か、僕を生き返らせてくれよ……。




《《リブ・スペル》》



◇ ◇ ◇


ふと気がつくと僕は、魔王城の園庭で仰向けに倒れていた。時間は経って夜にはなっているが、変わらなく魔王城らしい空。


「……さっきと同じ場所。………脱出出来たのか?」


辺りを見回すと、シークに眠らされた者が倒れている。……シークはいない。そして、昨日みたいな魔王城らしい雰囲気が漂っている。また天気が悪いせいか見通しが悪い。


夢で死んだら戻れないはずじゃ無かったのか?死ぬ直前に何か語りかけられている感覚があったのは若干覚えてはいるのだが…

…詳しいことを考えるな、…頭が痛くなる。


にしても、妙に体が()()な。


刹那、頭がズキッとなる。



『ここどこ…?怖いよ。これじゃあまるで、魔王城みたい……。』



何でだ?体が言うことを聞かない。それどころか、勝手に足が動くし勝手に喋る。

っていうか、僕の声じゃない。他に起きている人はいないぞ……誰だ。



『ん……頭痛い。しかも誰かの変な声が聞こえるし、…気味が悪い。』


君が悪いって言われた。こっちだよ!気味が悪いのは!



………あれ…?よく見ると、僕の髪質が変わっている。


水溜まりを見つけたので、水面で僕自身を見てみることにした。



「はっ!? 誰っ!?」



ーそこには、華奢な美女?美青年?と言えるような ”ミントグリーンの髪” をした人が立っていた。どう見ても自分しかいないよな。


「誰?!この可愛い子!私?!」


よく分からないがこの人もそう言ってる。

あっ…でもこれやっぱり僕だよな。瞳だってほら、輪廻(りんね)色…?とかいう色をしている



「さっきから、誰…誰かいるの……?」


刹那、体がまた自由に動かせるようになった。


「いやいや、こっちが聞きたいのだが……」


僕が疑問に対して冗談っぽくそう返答すると、


「会話が出来てる。声だって…聞いたことあるような……。…?!凪君っ…に似てるけど…。」


何で僕のことを知っているんだ?この城以外の人で僕を認知している人は…転生前に会った ”澪” くらいしかいないぞ…?

「ってもしかして、っ澪?!」


「誰…?な、凪君?!ど…何処にいるの?」


「ミントグリーンの髪の、美青年が立っているだろ?そいつだよ。」


「冗談を言わないで。それは私のこと。」


「目が虹色に似た色だろ?そいつが僕だよ。」


「だから冗談を言わないで。何処にいるの?!」



「だから、ミントグリッ………」


待てよ…本当にまさかだけど、……僕と、澪が、



()()()()だって事は無いよな。


◑ ◑ ◑

【*T/M眷属】小話

魔法と呪いとタレンターの違い!

*魔法は、修行して覚えるもの。修行次第によってはいくらでも覚えることが出来る。


*呪いは、(あらかじ)め準備しておいた魔法陣に魔法を吹き込んで起動させたもの。


*タレンターは、いわゆる才能のようなもの。

鬼才として呼ばれている。修行をしなくとも勝手に瞳に刻まれる。一般だと二つしか覚えられないが、魔王などは例外。

話に応じての重要登場人物に『』を付けます。



素直に ”良い” ”悪い” と思ったら是非、ポイントや感想、アドバイス等してくれるとより成長できると思います!


それではまた次回。 【* T/M眷属】

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