#12 余分な一色 h
夢の牢獄に閉じ込められてから約半日。
まだ全員動揺している様子だった。体感だとものすごい時間が過ぎているようだ。
そして、ルカは僕のタレンター『クリエイションマジック』が脱出の鍵となると言う。ルカも同じの持ってるのに、どうして…?
ーそして、新たな鬼才が開花しようとー。
「ルカ、それはどういう事だ?詳しく教えてくれ。」
僕はルカに言及する。どうやら向こうはグイグイ詰め寄られるのが苦手…らしくて、あたふたしている。
「だ、だから!ナギ君のタレンターとあたしのタレンターは、一見同じに見えても全然違うものなの!!」
「私も最初から気づいていたよ。ルカの瞳は、 ”七色” の虹色。でもナギさんの瞳は、赤・橙・黄・緑・青・藍・紫と、あともう一つ……”黒”」
ノアは知っていたんだ……もっと早く教えて欲しかったな。
でも、それじゃあ虹色とは呼べないな…
「あたしのタレンターは、虹色のクリエイションマジック、…そして、ナギ君のタレンターは、輪廻色の、”クリエイトアルファ”。」
「クリエイトアルファ?!…アルファって、あの…α眷属の…?」
「そう、そのまんまだよ。君の……っナギ君避けて!!!」
刹那、何者かが僕を狙って刃物を投げ飛ばしてきた。避けたはずなのに肩にそこそこ深い切り傷が。
「あっ痛って……!!」
「っっっ!!ナギ君避けて!!!!」
その何者かはまた刃物を投げ飛ばしてきて、今度は反射が遅くて…背中から刺さった。
「ア゛ッグハッッッ!!ア゛ア痛い…」
僕はこっぴどく血を吐いた。
『可哀想ですねぇ…傷口を何かで縛った方がよろしいでしょうに…夢の中で死んでしまうと、もう起きることはありませんよぉ?もっと…身体を大事にしなくてはぁあ…。』
何者かは笑顔を浮かべながら僕にそう話してくる。
「お前、ナギさんに酷い目合わせて…ふざけるのも大概にしろよっ!!!」
と、ノアがそいつに攻撃を仕掛ける。
『てめぇみたいな小娘にぃ、私の相手は務まらないでしょうにぃい。イングルーヴ』
何者かが技を出すもノアは華麗に避け、距離を縮めていく。
「ノア、これ以上は危ない!よせ!!」
レヲンもノアの方に走り出す。
『初対面でぇ、お前呼びは失礼ってものじゃないのかなぁ。私にも名前があるんですよ?Dって名前がぁ!!!』
「「知らねえな!知らないって事は、認知されないくらい弱いんだろうな!!」」
ノアとレヲンは息を合わせてそう言う。かっこよすぎるだろ。…でも僕ももう見てられない。辛すぎる…
◇ ◇ ◇
「ナギ氏、大丈夫か?」
ニハルが僕を手当てしながら心配そうに尋ねる。
「ダ、大丈夫…だったら、手当て、…シしてもらってないよ…」
「そうだな、すまない。」
するとワンドリが言う。
「僧侶が不在の今、ナギを救える手は限られてしまっている。何か救える手は無いか…?」
「ワンドリ氏、落ち着け。あるっちゃあるが、危険を伴う。ナギ氏はやってみるか?」
そんな、…実験的なことを僕でやらないで欲しい。まぁでも、助かるならやらない手は無いよな。
そして僕が頷くと、ニハルはラナとワンドリにも手を借りて何かをし始める。
「ちょっとニーハ、これ大丈夫なやつ?」
「大丈夫、…では無いな。本当はやるの禁止されてる。でも夢だから、大丈夫。」
◇ ◇ ◇
『本っ当にすばしっこい人達ですねぇ、虫ですかぁ!』
「人を虫呼ばわりか、いい度胸だなッッ! アイスファングっ!!」
Dの元へ、百本程の氷の刃が一斉に撃たれる。
それを弾くD。だが、数本は刺さった。
「爆ぜろ!アイスショックウェーブ!!」
刺さった刃が爆ぜて、Dの腹に風穴が空く
「君、精神魔法使う当たり…α眷属でしょ。だとしたら弱すぎかなぁ。」
レヲンがそう煽る。結構フラグ立ててないか…それ。
「ルカ、時間は作ったよ。後はお願い。」
ノアがそう言う。そして空間からルカの姿が段々と濃く映る。
「ありがとう。ノアちゃん、レヲン君。やはりそうだった。生き物は何かに本気で集中すると、他の何も手を付けられなくなるんだね。おかげで生物探知を掻い潜ることが出来たよ。」
「喋ってないで、ッ早く、して!!」
レヲンが呆れたように言う。
ーここからは彼女らの ”反撃” だー。
◇ ◇ ◇
【*T/M眷属】小話
ナギ君に発覚した『クリエイションアルファ』。
クリエイションマジックとは違う点があります。それは、α眷属の能力と関係してきます。
ナギ君とα眷属には、一体なんの関係が…。
話に応じての重要登場人物に『』を付けます。
素直に ”良い” ”悪い” と思ったら是非、ポイントや感想、アドバイス等してくれるとより成長できると思います!
それではまた次回。 【* T/M眷属】




