#10 輪廻天夢 ?*
転生してきて1日。昨日は本当に1日で事が済んだのかっていうくらい色々な事があった。
今日から、この異世界を探索しようと思ってる。
ーさてっ、どんな出会いが待ってるかなー。
「おはよぉ。」
僕が言い終わった刹那、
「おはようございますナギさん。」
ノアが迫ってきた。
「あ、あぁ、おはよう。朝なのに元気だな。」
僕は、学校のない日はいつも12時過ぎに起きて、小説を読むかゲームをするか、稀にサイクリングをするかで1日が終わっていた。だから、起き抜けこんなハーレムを味わったことがないんだ。…当たり前か。
「ノアったら、いつもこんなじゃないのに。」
呆れた顔でレヲンが話す。っていうか、レヲンも女の子と見分けつかないよな。
『ナギ様、朝食の準備が整いましたよ。』
「あぁ、ありがとう。…しばらく3食作ってくれるのか…?」
『えぇ、もちろんです。ナギ様の行く宛が見つかるまでは。』
「その…色々と迷惑をかけてすまないな。」
『いえいえ、これは私らの厚意で行っているものです。遠慮はいりませんよ。』
シーク……かつてこんなにも最高な人に出会ったことはあるだろうか。
『ささ、冷めてしまわないうちに。』
そして僕らは朝食を済ませ、着る服はレヲンのものを貸してもらった。制服しか無かったからな。ありがたい。
そうしてナギらは身支度を済まして、屋敷を、魔王城を出ようとする。
『ナギ様。…その、大丈夫ですか?もう少し休んで行かれては…?』
「あぁ、大丈夫だよ、シーク。それじゃあ行ってくるよ。数日で戻ってくる。」
『えぇ、お気をつけて。』
そうして僕は、レヲンとノアを連れて屋敷の玄関を出る。
◇ ◇ ◇
「そういえば、この区域を出ると何処に行けるんだ?」
屋敷を出て早々僕が2人にそう聞く、…が、返答が無い。
「聞いてるk…」
僕が後ろを振り向くと、
ー2人は倒れていたー。
ナギは駆け寄り、
「お、おい、大丈夫か?!脈は、…ある…が。」
急にどうしたんだ。なにも心当たりは無いが…
僕が屋敷の者に助けを求めようと、城の方を見る。
すると、僕は気づかなかったんだ。
ー目の前にシークが立っていることにー。
『ナギ様、人を簡単に信用してはいけませんよ。それこそ、まだ会って1日しか経っていないのですから。』
「シ、シーク、…が、この2人に何かしたのか…?」
するとシークは、悪い笑顔で答える。
『まぁ、簡単に言うなら ”呪い” ですかね?』
すると、外の異変に気づいたのか、ワンドリや、リリースされていたルカも慌てて出てくる。
「大丈夫か?!2人とも!!」
「ちょ、ノアちゃん、レヲンくん?!」
出てきた2人が慌てていると、
『2人とも、煩いですよ。』
シークはまた悪い笑顔を見せる。また何かしようとしているのか!
「シーク、やめっ!!」
刹那、
『スリープリズン。』
2人が倒れる。何が起こってるんだ…シークは悪…?
すると、シークは僕にも何かしようとしてくる。
1度見たら覚えるんだよ。シーク。
僕のクリエマジックで、魔法を創造する。
せめてシークを傷つけないような…。
きた、精神魔法だ。
「メンタルマニピュレーション!!」
シークの動きが止まる。これは…効いた…?
刹那、シークが僕の間近に接近してきた。
『人を騙すのは簡単ですね!ナギ様っ!』
シークがまた呪いをかけようとする。
…このままでは、受けてしまう。
「ライトニング!」
「ファイアッ!!」
「ウォータープレスッッ!!」
「何故っ…!アイスファング!!!」
転生小説で覚えた技を連発するが、何をしても効かない。でも、シークはこちらに来れていない。よし、この調子で…
僕の現段階での ”最大威力” で…
「スペース・ディストーションッ!!!!」
僕がそう言うも、反応しなかった。
何で?イントネーションとかの問題か?
そう考えていたら、
ー 体の力が一瞬にして抜けた ー。
『ナギ様、1度に魔法を使いすぎるから、魔力切れですよ〜』
「…お前は一体、何者…なんだ…?」
『ナギ様なら…貴方なら、そのうち嫌でも分かりますよ。それまでは一旦お別れです。』
「何を言っているんだ、シーク…。」
『お別れはお別れです。それ以外の意味なんて…存在しないでしょ?…でも、またいつか逢えるから。 ”スリープリズン”。』
僕の意識は、一瞬で無くなった。
…が、すぐに目を覚ます。知らない場所で。
◇ ◇ ◇
スリープリズン
◇ ◇ ◇
夢牢獄ってことか、……そんなことより…
本話で、『序章*転生フラグ 編』終了です。
次回から、『夢ノ牢獄・転生² 編』開始です。お楽しみに!
※来年の2月末まで、投稿頻度が不定期です。でも決して上げない訳ではないです。
話に応じての重要登場人物に『』を付けます。
素直に ”良い” ”悪い” と思ったら是非、ポイントや感想、アドバイス等してくれるとより成長できると思います!
それではまた次回。 【* T/M眷属】




