恋愛オンチの私が、自分を戒めたこと
私は他人にあまり興味がないらしい。
仲よくしている友達はいるけれど、その子の身の回りで、何か変化があっても「へぇー」と思うだけで終わってしまう。
何とも話し甲斐のない奴である。
なので、恋愛においても同様だ。まず、気になる異性がいる、という状況は十五年に一度あるかないかだ。
でも、一応人間なので「あ、こんな雰囲気の人はいいな」と漠然と思ったりはする。
私は現在、ひょんなことからクラシックに興味を持ち始めている。作曲家の人生や作品に関する動画を見たり、作曲家が食べたであろう食事や、お金事情について書かれた本を読んだりしている。
私は、学校の音楽室に貼られている、肖像画になるような有名作曲家は、超人で高貴で凛としているものだと、勝手に思っていた。
しかし、動画や本を見るうちに、彼らが意外と人間臭く生涯を生きたことを知り、親近感を覚えた。
その中でとある作曲家のことを知った。名前は何となーく聞いたことあるな、というくらいだった。その作曲家の写真を見た時に、「あ、この人、好きなタイプだ」と思った。
お正月にクラシック番組で、その作曲家が取り上げられている場面があり、とあるピアニストが
「彼の作品は、壮大なゲーム音楽のようだ」
と(そんなニュアンスのことを)言っていた。
そう思って彼の音楽を聴くと、確かにそんな雰囲気も感じる。なかなかいいじゃないか。と勝手に恋心(?)を寄せ始めた。
しかし、とある事実が判明した。
彼の人生について、書かれた本を読んだ時。
女性関係にだらしない、お金を湯水のように使う、国王が自分に心酔しているのをいいことに、国家が傾く程のお金を自分に投資させる
……
とんでもない奴だった。
そして、はたと気づいた。
私がいいな、と思う人は実はとんでもなく、面倒な人なのではないか……
過去を振り返りたいが、振り返る過去がない。
だから、もし、今後「あ! この人素敵!」と思う人が現れたら、まず人となりを知ってから好きになろう、と心に誓った。
読んでいただきありがとうございました!
クラシック熱は、程よく続いています♪
みなさんはクラシック、好きですか?