ルビ(フリガナ)にモヤることない?
唐突だが。
ルビ(フリガナ)でモヤることない?
……と、これだけを問うても答えが返ってきそうにないので、もう少し詳しく説明しよう。
〇 〇 〇 〇 〇 〇
「ありがとう、先生」
ルビを使って、この一文を関西弁にしてほしい。
こういう指令を出した時、2種類(と、両方変換でもう1種類)の結果になると思う。
①「おおきに、先生」
②「ありがとう、先生」
①は『せんせい』ではなく『せんせぇ』、音声に注視した変換だ。
②は『おおきに』がどういう意味を持つのか、意味に注視した変換だ。
音声に注視したルビは理解しやすいだろう。
たとえば人名。読み方がわからない漢字の羅列にフリガナを打つ。
難読漢字ではなくても、作家個人のこだわりがあれば、『開く』は『開く』『開く』、『剣』は『剣』『剣』と正確さを求めてルビを打つ場合もあるだろう。
問題なのは②、意味に注視してルビが打たれている場合だ。
②-Ⅰ「ありがとう、先生」
②-Ⅱ「おおきに、先生」
作者個人個人、場合によっては場面でも違って、また2種類に書き方が別れるのだ。
『そんなことある?』と思った人、ある。
ただ例文がひとつだけだと想像できないだけ。
たとえば略した言葉。
SNSとかLEDくらい略語が一般化していたらそれ書けばいいけど、社会のテストで出ただろう、ASEANとかOPECとかどう書く?
企業のトップは? CEO? 最高経営責任者?
略してなくても、意味が伝わらないかもしれない、一般的とは言い難い言葉を使いたい時。
大衆文化? ポップカルチャー?
たとえば、裏腹な意味を込めた言い回し。
「平和的に解決しましょう♪」
口に出した音声はどっち? って聞けば多分『へいわてきに』なんだけど……
〇 〇 〇 〇 〇 〇
完全に個人的な基準で、違う人を否定するわけではないのだが……
自分は音声、読み方を基準にしてルビを打つようにしている。
だからルビで意味を持ってくる、『おおきに』の書き方だと、非常にモヤモヤするのだ。書き方として一概に間違っているわけでもないので、否定するわけでもないからスッキリすることはない。
あとやはり小文字だと漢字が読みづらくなるのも、モヤるポイント。画数が多い漢字だと完全に潰れるし。
こんな風にルビ(フリガナ)でモヤるの、自分だけ?