番外編*動物+αの月下会合
時・ある日の夜
場・ラッキーの飼い主のアパートの屋根→上空→涼真の家
◆
(屋根の上)
黒猫「ジュエルちゃんは告白したの?好きな先輩がいるんでしょ?」
蝙蝠「右翼長を任されてるホープ様。偉大な先輩だし、きっとフラれるわ」
黒猫「ステキな先輩なんでしょ?」
蝙蝠「優しくて爽やかな方。私が怪我したときも心配して会いに来てくれたの」
黒猫「もしかして彼もジュエルちゃんのこと好きなのかも!?やっぱり告白だわ!」
蝙蝠「ラッキーさんの恋は順調?」
黒猫「私と涼真は相思相愛なの。いつでも通じあってるのよ!」
広瀬「僕と妻の関係も良好だよ?僕たちも相思相愛。毎日キスして愛を告白してるよ」
黒猫&蝙蝠「うわあ、いいなあ~~(いつからいたの!?)」
蝙蝠 (雄)「(上空から)やあジュエル、お散歩かい?」
蝙蝠「ホープ様!」
蝙蝠 (雄)「黒猫の友達?異種族と仲良くなれるのは素敵なことだから大切にね?」
蝙蝠「はい!大切にします!」
蝙蝠 (雄)「まだ残るのかな?気を付けて帰宅するんだよ?」
黒猫「もう戻るらしいわ。一緒に帰ってあげて」
蝙蝠「ラッキーさん!(ナイスアシスト!)」
蝙蝠 (雄)「少しパトロールして寄り道するけど、それでもいい?」
蝙蝠「は、はい!お手伝いします!(完全にデートだわ!)」
黒猫「じゃあね、ジュエルちゃん」
蝙蝠「はい、おやすみなさいラッキーさん」
広「ホープ君、ドリームによろしく」
蝙蝠 (雄)「はい。伝えておきます。行こうかジュエル」
蝙蝠「はい!」
*
黒猫「いいわあ、青春だわ」
広「ラッキーにも喜ぶべきことはあるよ?涼真君がラテアートでネコを描いてるんだ」
黒猫「!?。勤務中も涼真は私のことが忘れられないのね!?やっぱり相思相愛なんだわ!」
広「僕も妻と」
黒猫「おやすみなさい王子様。今夜は涼真の夢が見られそうだわ!」
(素早く自宅ベランダへ)
広「え、ラッキー……(小声で)おーい」
蝙蝠「(上空から)ん?あれは王子さん。嫌な予感しかしねーな」
広「ん?あれはドリーム。いいところに」
蝙蝠「手ぇ振ってるな。ち、見つかったか。まあ差し入れの礼も頼まないといけねえし仕方ない」
広「やあドリーム。ちょうど寂しいところだったんだ。夜空の散歩しよう」
蝙蝠「無防備な。懲りねーな。まあ秋たし窓開けてる奴もいねえか」
(上空)
広「いい風だね」
蝙蝠「だな。なあ涼真か店長か知らねえが、涼真の家を警備する部下たちに差し入れが届いたんだ。王子さんからどちらかに礼を言っといてくれ。『部下たちが喜んでいた』と」
広「なら今から涼真君の家に行こう。歓迎してくれるはず。ゴジ君もレディもいるし」
蝙蝠「ん?そのレディだが涼真たちには内緒にしといた方がいいぜ?それと涼真の家ならオレはパスだ。班長が行っては今夜の当番がやりにくいだろうからな。じゃあな王子さん。謝礼頼むぜ?」
広「待っ……んー、今夜はなんかみな去っていくなあ。まあいいか、じゃ涼真君の家に」
このあと喜んで広瀬を迎え入れた涼真とゴジラ。だが和室で見えない誰かと語る広瀬の姿に驚愕。連想した話し相手は座敷童子だ。
涼真「まさか店長が話してた座敷……」
犬「ぱうぅぅ」(ブルブル)
顔を青ざめさせ、和室に近寄ろうとしないふたり(?)であった。
えんど。