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番外編*広瀬達哉という男2



時・平日午後


場・公園→カフェ





(公園・ベンチ)


広瀬「なあラッキー、僕は君が人間になったらとてもキュートなレディになると思うんだ。どうだい?」


黒猫「人間?興味あるわ!王子様の力でなれるのならぜひ。二足歩行してみたいわ!」


広「力ではなく薬なんだが…まあ決まりだ。君は涼真君のカフェの前で待っていてくれ。僕は君に似合いそうな服を買ってくるよ」



(公園・砂場)


ナナミ「ママぁ、あのイケメンの人ニャンコとお話してる。スゴいね!いいなあ」


なっちゃんママ「しーーっ!見ちゃダメっ!知らんぷりよ!?」





(カフェ内)


涼真「それでそのお披露目にウチへ来たんですか?」


広「公園でレディを裸にしては哀れだろう?」


涼「間違いなく犯罪です」


清水「ラッキーさんの準備はどうですかね?奥から出てきてくれませんが」


広「薬は効いてるはずなんだが」



黒猫「いやあああっ!王子様の意地悪っ!」



涼「どうしたんだろ、あ、出てき……ん?」


犬「ぱう!?ぱっぱっ、ぱぱっ、ぱぱぱぱ、ぱうぅぅ」(混乱中)



清「おや黒髪の綺麗な女性ですね。全裸なのは涼真君とゴジラさんには刺激が強すぎましたかね?」


広「え?誰?ラッキー?」



黒猫「酷いわ王子様!こんな小さなヒラヒラ衣装なんて入らないわ!」


広「だって君は3歳というから子供用のお姫様ドレスをと」


清「猫の3歳は人間に換算すると28歳。立派な成人ですよ」


広「そうなの?すまないラッキー。僕はてっきり君は子供だとばかり」



黒猫「酷いわ、酷いわ。せっかく人間になれたのに。お洋服も着たかったのに」


清「とりあえず私のエプロンをどうぞ。涼真君が目のやり場に困ってます」


涼「裸にエプロン……いつからここはいかがわしい店になったんですか?補導レベルです」



黒猫「きゃあ!可愛い!涼真とお揃いのエプロン!みんな見て見て!」


清「さすが猫ですね。気まぐれでコロコロ感情が変化する」



涼「わっ、ラッキー寄るな!はみ出てる。見えてる見えてる!店長助けて下さい!」


清「ラッキーさんは涼真君になついてましたからね。初めて会話もできて嬉しいのでしょう」


涼「会話なら離れててもできるはずです!こらラッキー、もう少し離れて!」


広「楽しそうで何より。涼真君お似合いだよ」


涼「本当に楽しそうに見えますか!?それに好きな人は自分で決めます」



広「いいアイデアがひらめいた。涼真君の好物のイチゴを今回のように人間に」


涼「広瀬さん!ボクの話聞いてましたか!?店長助けて下さい!」


清「そうですね。それにしてもイチゴに性別ありますかね。オシベとメシベが」


涼「店長!一緒になって話を掘り下げないで下さい!」



黒猫「涼真頑張って!」


涼「ありがとラッキー。あ、ボクの作るごはん美味しい?」


黒猫「うん、ユキヒロ(飼い主)のより美味しい。だから雨の日だと来れなくて残念なの」


涼「また何か食材選んで作る……ん?広瀬さん、どうしてラッキーの服は買えるのにウチは食い逃げばかりなんですか?」



広「涼真君、君は実に鋭い少年だ。そう、それには深い事情があって(静かに起立)つまり今日は妻との空中デートなんだ。(静かに歩行)ということで涼真君、清水店長、失礼するよ!?」



♪カランコロン(ドアを開ける音)



涼「え?あっ!やられた!広瀬さん嘘は卑怯です!」


広「涼真君は正義感ある素敵な少年だな。ああラッキー、薬はあと一時間もすれば効き目が切れるから気を付けて!では失礼!」



♪カランコロン(ドアの閉まる音)



涼「店長!6回目のスイーツ食い逃げです!」


清「ぐんぐん嘘が上達してますね。困りましたね」


涼「店長、もう出禁しかありません。もしくは奥さんを呼んで説教してもらいましょう!」


清「涼真君はどんどん厳しくなってますね?」



(窓の外)


鴉「涼真、頑張るス!」




えんど。


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