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(仮)  作者: fujisan
7/9

2人の関係性




2人が家族じゃないことは出会った時からはっきりと言っていたから秋も知っている。ただ経緯は聞いたことが無かった。



「俺の知りたいな。」



そういう秋の言葉に老人はにこっと口角をあげ



「愛ちゃんはな、拾ったんじゃ。」



「「…は?」」


「そうそう!拾われたの!!」


「「……は?」」


「10歳くらいまでの記憶まーったくないの私!!!だから私にとって家族はおじいちゃんひとりなの!!!」



そう言いながら愛は老人の首に腕を回し抱きついた。老人もほっほっほっと笑いをつつそうじゃそうじゃと相槌を打つ。



「愛ちゃんはな、天涯孤独だったわしに神様が授けてくださった宝物なんじゃよ。」



「へへー!おじいちゃんが居れば私記憶無くてもずーっと幸せだから寂しくないよ!!」



「そう言ってくれるだけでわしこそ幸せ者じゃのう。」


「…拾ったってどこで??」


「せやから天からじゃ。」


「いやどこぞのアニメ映画じゃないんだからさ…。」



珍しくツッコミをいれる翔に秋も激しく頷く。まさかあの滅びの魔法があるアニメの世界じゃあるまいし人が降ってきたとしても助けるなんて有り得ないだろう。ましてや記憶のない10歳女の子を…。



そこまで考えてふとある疑問を投げかけた。



「なぁ嬢ちゃん。なんで記憶がないのに自分がその時10歳だってわかったんだ?」





「え??感かな!!なんとなく!!!」



そういう愛は全く悪びれずそう言いきった。

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