13 「東京戦」後編 第一部
習作品なので読者の皆様、どうか温かい目でよろしくお願いします!感想や今後の展開などのご意見をいただけると嬉しいです! ブックマーク・評価も作者のモチベーションになります!
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ーー現在。三時間が経過して東京都全土は半壊、
東京都の住民は東京の巨大地下施設に避難しているか。他県に避難している為、地上には誰もいない。兵士、Rebellionメンバー達の負傷者率30%
現在ベースキャンプに居る、姫宮いのり【回復役】が大変だった。
回復役は相手に触れオリジンを流し込む事によって傷を癒したり、オリジンの自己回復スピードを上げたりすることができる。
この、少ない負傷者率を築いているのは3カ所にいる回復役のお陰でもある!
そして、ミノタウロス型のダークヴォロスが出現した事によって、ガチャンという音と共にWAVEが2から4に変わった。
戦慄の場にいる楓達以外はその変化に気づいた
皆がその意味がわからずにいた……。
一方その頃
楓と澪の前に佇んでいる【ミノタウロス】
東京駅周辺には息をするのも辛い程の圧力が掛かっていて、楓とミノタウロスは睨み合っていた……。
「澪、これから俺はあいつと全力で闘う。だから隙があるうちに少しでも遠くに逃げろ……お前を守りながら戦えない!」
共闘したい気持ちを抑えて言う。
「分かりました。楓さんの邪魔にならないように逃げます!」
澪はゆっくりと立ち上がる。
「サンキューな澪。 少し離れてろ。」
楓はミノタウロスに全力をぶつける為、雷閃を使う!
「雷閃!」
楓の身体からこれまでにない程の凄まじい稲妻が溢れ出て、その稲妻は周囲を無作為に破壊するのであった。
髪の毛は逆立ち、身体は雷で青白く光っていた。
【雷閃】は身体中の細胞を超活性化させ、強制的に限界値を超える程の力を一時的に使える技、その為今の楓は全ての値が2倍以上になっている。 だが、これは、オリジンや身体的にかなりダメージを与える為、長時間の使用は困難なのだ。
そして、楓は黒刀に雷を纏わせ、雷刀を作り出し、深く腰を落とし、居合いの型をした、すると構えた黒刀から、楓の後方に稲妻が走る!!
そして奴に全力をぶつけるのであった!
「雷閃一刀 四連!」
楓は光の速さでミノタウロスにで向かい、超強烈な4連撃を繰り出す!!
一撃目は左足のアキレス腱を狙うも鎧が分厚く深くまで斬り込めず、鎧に斬り込みを入れただけだった。
二撃目は首を狙う! だが一撃目を喰らい警戒したミノタウロスは首を手で塞いだ!
そして楓の攻撃は手によって弾かれた。でも楓の攻撃を喰らい鎧は少しだけ抉れた。
三撃目は膝の関節、だがそこも鎧によって阻まれ鎧が抉れただけだった。
最後の四撃目は全力で黒刀を振り抜いた!
だが腹部は非常に硬く、かすり傷程度だった!
この四連撃を目に見えないスピードで繰り出した! 澪や世界中の人達は何が起きたかわらずただ光の筋を目で追っていた。
「くっそ! 四連でもダメかよ……まぁ確かに手応えは無かったが…… 雷耐性があるのは間違い無いな!」
【雷閃】はまだ続いていた。
ミノタウロスも反撃に出る!
二本の大きいオノを巧みに操り、楓に襲いかかる、楓もそのあり得ない速さで交わし、澪の逃げる隙を作ろうとする!
俺は心の中でこう思った。
(澪が逃げれる時間を作るには、もっと連撃を繰り出すしか無いか、さっき斬り込みを入れたアキレス腱にだけ連撃を入れれば、奴は倒れるかとしれない、やってみるか)
だがミノタウロスの猛攻は激しさを増し、一振り一振りが辺り一帯を破壊し尽くした。
俺は澪に攻撃が当たらないように奴の一撃一撃を黒刀で受けるも、手に伝わる衝撃が骨にまで響く強さだった。
澪を連れて逃げるのも考えたが、こいつから一瞬も目を離したく無い気持ちの方が遥かに大きかった。
俺は、攻撃が最大の防御だと思い、雷閃で今の最大の連撃を繰り出す!
「雷閃一刀 七連!」
俺は、ミノタウロスの前にワザと現れ、攻撃しようとフェイクを入れる、そして一瞬、ミノタウロスが楓に反応して、反撃をしようとするもギリギリでかわし、アキレス腱に七連撃を叩き込む!!
「うぉぉおお!」
全てをアキレス腱に叩き込んだ!!
すると、アキレス腱周りの鎧が砕け、アキレス腱をぶった斬った!!
4メートルもあるミノタウロスが膝を落とした、その瞬間、楓は澪に向かい、叫ぶ。
「澪!! 今だ行けーーーっ!」
澪はふらつきながらも走り出し、遠くに逃げるのである。
ーーミノタウロスの傷はすぐに治りかけていた……
「やっぱり、治るよな…… ん? 鼻血? これ以上の維持はきついか……」
細胞にかなりの負担をかける【雷閃】をこの前のイギリス戦より長い時間、使っていた為、体が悲鳴を上げていた。
俺はは雷閃を解き、少し、リングで回復力がアップしている為、避けることだけに集中した。
ミノタウロスは傷を負った為、更に怒り狂い、雄叫びを上げる。
そして、疲労している楓に向かい、二本のオノを一緒に持ち、両手で振りかざした! すると、風圧の斬撃が飛んできて、避ける暇も無く、楓は斬撃を喰らってしまう。
楓はそのまま、ビル群を貫きながら吹き飛ばさた! そして風圧で辺り一帯も吹き飛んだ。
ミノタウロスは更に追い討ちをかけ、楓の所まで来た!
楓は仰向けで倒れており、斬撃を喰らい全身には切り傷がたくさんあり、かなり出血し身体も動かなかった。
(くそ……身体中いてぇー、 やべぇ……死ぬのか俺…… 意識が………)
ーーそんな時、エマから通信がきた!
「楓! 諦めるのか! 慶悟もシュウも必死に戦っている!! お前が先に諦めていいのか? 死んでも守るんじゃ無かったのか? 守りたいものがあるんじゃ無いのか! Rebellionはどうなる! 世界はお前を必要としているんだ! 負けるな! これを聞け!」
リンクから聞こえてくるのは日本中の人達の声だった。 それは楓を、応援する声、楓に希望を抱いていた声であった。
ーー楓は消えかかっていた炎がもう一度燃え盛った!
「エマさん……サンキュー。 諦める事は二度としない、俺は必ず救う! この世界を!」
俺は余計な事を考える事をやめ、ただ、目の前にいるミノタウロスを倒すことだけに集中した。
そして、まだあるオリジンを全て、消費し、身体中の動かない場所の細胞を無理やり活性化させ、動かした。 そして、立ち上がり最後の雷閃を使う! 更にあれを使うのであった……新技を!
俺のイメージでの最高傑作の技。
奥義【鳴龍】
この技は刀に膨大な量の雷を集め、雷同士をぶつけ合う事によって凄まじ威力と衝撃を発生させ、それを龍の形に圧縮し、斬撃として繰り出す技。
威力は楓の技の中で一番最強。
雷がぶつかり合う時の音が龍の鳴き声に似ている為この名前にした。
「雷閃一刀 鳴龍!!」
黒刀からは龍の形をした、膨大な雷が発生していた! それをミノタウロスに向け、放つ!!
一瞬で懐に入り近距離から鳴龍を撃ち込んだ!!
「喰らえやぁあ!」
辺り一帯は眩しい光に包まれた……
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そして………北海道では……
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