11 「大阪戦」 中編
はじめましてカイト先生です! 習作なので読者の皆様、どうか温かい目でよろしくお願いします!感想や今後の展開などのご意見をいただけると嬉しいです! ブックマーク・評価も作者のモチベーションになります!
どうか宜しくお願い致します!
ーー東京、北海道では、ほぼ同時にダークヴォロスが出現したが、大阪ではシュウがたった一撃で大群を消滅させてしまった為なのか不明だが、一足先に暗黒騎士が降り立ったのだった! またハイヴォロスや、普通のヴォロス達も降りてきていた!
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ーーシュウは見晴らしのいい場所に移動し、遠距離から、ダークヴォロスを撃とうとしていた、そして置いて行った梨紗とリンクで通信をした。
「おい! 梨紗聞こえるか!」
「聞こえるわよ。アンタどこまで行ったのよ! 私ここに待機してればいいの?」
「お前は安全な所で待機していろ! 千里眼で俺の場所なんてわかんだろ…… そんな事より奴らどこにいるかわかるか? いま見晴らしがいい所に居るんだが、ここから一番近い奴を遠距離攻撃する!」
「ほんと乙女使い荒いわね! 女の扱い知んないの? まぁいいわ。 今、千里眼で確認する!
………見つけたわ! 今からアンタに千里眼 【写し】を使うわね!」
ーー梨紗の千里眼は特殊で通常は遠くのものを見たり透視する事が基本なのだが、オリジンを多く目に使う事によって、上空から全体を見る事ができ敵の場所や、味方の場所が一瞬で把握出来る。
そして、特定の物や人に自分のオリジンを飛ばすことでマーキングもでき、そのマーキングされた人物には梨紗の見てる物を共有する事が出来る。これを【写し】とした!
だがこれを使っている間、梨紗のオリジンは消費し続ける事になる。 そして、今の梨紗のオリジンでは【写し】を同時で使えるのは3人が限界でそれも10分程度。 一人の場合はオリジンをが尽きるまで使用可能だ。
ーーそしてシュウは、写しで梨紗の視覚とリンクし、暗黒騎士の場所がわかる様になった!
「お前の能力だけは、ほんと便利だよな……」
「はぁー? 何よ能力だけ!って こう見えても私ミス青学なんですけど!!」
「へー、その容姿なら当然だろ。まぁそんな事いいから、………梨紗、あいつから視界をずらすなよ! 今から撃ち込む!」
「不器用なんだからほんと。 普通に褒めればいいのに! ………シュウ! ロックオン完了したわよ!」
シュウは梨紗の合図と共にダークマターで作った二丁拳銃を一本のスナイパーに変形させ、イギリス戦でダークマターを持って帰ってきたので、それを事前に銃弾に変えていた。
そして拳銃の黒弾丸をスナイパー用の黒弾丸に変えた。黒弾丸は特殊加工が施してあり、スナイパーから放たれた黒弾丸は空中で空気抵抗を極限まで抑えるように少しずつ変形し、空中でもう一度加速する様に作られていた。
その為音もせず、威力も速度も倍以上になっていた!
シュウは見晴らしいい場所から暗黒騎士を狙う!
「捉えた!!」
トリガーを引く!! 音は最小限に抑えてある為静か。
暗黒騎士は気づかず、そのまま着弾し、頭が吹き飛んだ!! 胴体は地面にばたりと倒れた、そして数秒後消滅した。
「よし! まずは一体!」
続けて倒す為、シュウは梨紗にリンクを使い連絡し、もう2体目を見せる様に言うが少し様子がおかしい……
「ねぇ、シュウ。 助けて。 今私の前に……」
2体目の暗黒騎士は梨紗の前にいたのだった。それを【写し】で見ていたシュウは見た事ない表情で焦っていた! そして、シュウはその場からスナイパーで梨紗の前に居る暗黒騎士を狙うのであったが、梨紗が平常心でない為、照準が合わず、狙えなかった。 シュウはとっさの判断でジェットブーツを使い、梨紗の元へ急いだ!
「梨紗!! 逃げろぉ! 今向かう!!」
梨紗はシュウの声を聞き、少し我を取り戻し
暗黒騎士から必死に逃げるのであった!
だが、暗黒騎士も一瞬で逃げる梨紗に追いつき、再び梨紗の前に現れた! そして、大剣を梨紗に振りかざそうとする!
梨紗は念のために持ってろとシュウに渡されたレベル3が持つ銃を暗黒騎士に向けて、撃つのであった。
「喰らえぇ!! 今は時間を稼がなきゃ!」
梨紗はとにかく、オリジンが尽きるまで撃ち続けた!
暗黒騎士は梨紗の攻撃を大剣で全てを防いでいた!
攻撃の隙を与えない様にする為ひたすら撃ちまくった!
するとオリジンが尽きはじめ 銃の威力が弱くなってしまう。
奴はその時を狙ったかの様に暗黒騎士が反撃で大剣を振りかざそうとしていた。
その時! 射程圏内に入った為、シュウが上空からスナイパーで撃つ!!
振りかざした大剣と黒弾丸がぶつかり、その衝撃で梨紗と暗黒騎士が吹き飛ぶ!
「梨紗! 大丈夫か?」
ーー慌てた顔で梨紗に駆け寄る。
「なんだ、そんな顔できるじゃない…… オリジンほとんど使っちゃったからもう【写し】は使えないわ、ごめん。」
「うるせーな。 もう心配しねーからな。
【写し】はもういい、少し休め、こいつを倒したらベースキャンプまで運んでやるから!」
「そーするわ、早くやっちゃいなさいよね!」
「あぁ!」
シュウは奴を睨み、額から血管が浮き出た。
スナイパーを瞬時に二丁拳銃に変え、佇む暗黒騎士に黒弾丸を連射し、滅多打ちにする!!
暗黒騎士は大剣でガードする事しか出来ず 反撃は出来ずにいた、なぜならシュウは手数が多い為、圧倒していたからだ!
大剣はボロボロになり、大剣を捨て、暗黒騎士が一旦逃げようとするも追尾し、撃ちまくる!
その時! 暗黒騎士が巨大な奇声を上げる。
シュウは突然な事に驚き、あまりに聞くに耐えなかった為、攻撃をやめ、耳を塞いだのであった。
すると、ボロボロの暗黒騎士の周りに他の騎士達もすぐに集まり、奴らの周りに黒い渦の様な物が突如現れた……
シュウは少し間合いを開け、その光景を見ていた。 そして梨紗も朦朧とした意識の中でそれを見ていた!
すると奇声を発しながら、暗黒騎士同士が融合していくのであった。
そして次第に、黒い渦が暗黒騎士を覆い尽くしだし、少し経つと徐々に渦が無くなって行った。
シュウ達はあまりの光景にただ見ている事しか出来ずにいた。
そして、何かが現れた……
ーー黒い渦から出てきたのは、暗黒騎士ではなく、全く違う生命体であった。
俺は現れた奴を見て、唾を飲み込み、絶対に一人では勝てないと悟ってしまった。
奴の圧倒的な圧力、空気、強さ、体験した事のない恐怖が全身を包み込んだ。震えが止まらずにいた。
そして、奴の体長は4メートル程で右手で大きな鎌を持ち、左手には大きい盾を持っていた、そして、全身分厚い鎧を纏っていて、色は黒ではなく、赤黒い色であった。
奴の眼光は赤く光っていた。
まるで騎士が死神になったかの様だった……
シュウはまだ動けずにいたが、梨紗の声で目が覚める!
「ビビるな!! シュウ!! アンタがやんなかったら全員このまま死ぬ! 私達を守ってよぉお!!」
ーーシュウは我に戻り、覚悟を決める!
「ほんと情けねぇーわ俺。 こんな絶望の前にビビってよ。でもあいつらはこれを体験してんだよな、ほんとすげーわ、俺も負けてらんねぇな、 速攻終わらせてやるからよ、一応礼は言っとく。 サンキュー」
こうしてシュウは本当の意味の命の取り合い【死神騎士】と対峙するのであった……
ーー日本時刻16時02分
東京、北海道とほぼ同時にこの新しい敵と戦うのであった!!
ーー世界中が中継に釘付けだった。
earth本部も、この3カ所で多々続けに起きたこの現象を数分間は止まったかのように見ていた。
そして……この事が起こる数時間前のアース本部では……
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