10 「北海道戦」中編
はじめましてカイト先生です! 習作なので読者の皆様、どうか温かい目でよろしくお願いします!感想や今後の展開などのご意見をいただけると嬉しいです! ブックマーク・評価も作者のモチベーションになります!
どうか宜しくお願い致します!
ーー東京で、巨漢なダークヴォロスが出現してから少し経った後に、北海道でも宇宙船から5つ何かが放たれ、その内の一つが慶悟に向かって飛んでくるのであった!
東京でダークヴォロスが現れた事はエマも見ていて知っており、リンクを通して慶悟にも伝わっていた。
そして慶悟や朱音の前に何が落ちた!!
砂煙を上げながら現れたのは小鬼の様な兜を被りダークマターの鎧を着ていて、体長1メートル程の大きさで武器はまるで棍棒の様な物を二本持ち堂々と佇んでいた!
エマはそのダークヴォロスを小鬼型と呼び、その存在をearth本部に伝えた!
一方earth本部では多々続きに東京、北海道でダークヴォロスが出現し、情報の整理が間に合わず混乱していたがジーク本部長の迅速な対応により少しずつ混乱が収まるのであった!
混乱するのも当然である。ダークヴォロスはearth本部の認識では、WAVE1のBOSS級の強さの為、しかもそれが次から次へと現れたのだから………
その頃慶悟は突如現れたこいつに、ただ寄らぬ雰囲気を感じていた!
そして同時に朱音に付与してもらっていた効果がそろそろ切れ掛かっていた……
「朱音! もう一度、いけるか? エンチャントブレイズ!」
「出来ますけど、あれを連発して付与すると身体に物凄く負担をかける事になりますよ?! そして、持続時間も少なくなります…… なので少し待ってから使ったほうが良いと思います! それに、今の慶悟さんならこんな奴楽勝ですよっ!!」
慶悟は朱音の判断に従って、今はまだ持続している効果で戦う事にした!
慶悟は青い炎 【蒼炎】を使い。立ちはだかる小鬼型と戦うのであった!
小鬼型と慶悟の間には、慶悟にしかわからない、妙な空気と緊張感が漂う。 そんな中先手を打ったのは小鬼型だった!
奴は目にも止まらぬ速さで慶悟の懐に飛び込んできて、二本の棍棒を右側から頭、目掛けて振る!
慶悟はとっさに左腕で頭をガードする!
だがあまりの速さと威力に吹き飛ばされてしまう!
「なんだ! こいつ…… 楓と同じくらい早く、そして力も強い! 炎をガードに少し多く使ったからいいものの、ノーガードだったら完全にやられてたな……」
負けじと慶悟も、小鬼型に超火力のスピードで殴りかかる!!
だが小鬼型も高速で移動し、慶悟に棍棒を振りかざす!
そんな超スピードの攻防を繰り広げる中、遂に慶悟の蒼炎の拳が小鬼の顔面を捉えた!!
ーーードンッッ!!!
とてつもない衝撃が空中に響き、小鬼は蒼炎に包まれ、一直線に建物にぶつかりながら数百メートル程吹き飛ばされた!
そして兜を粉砕し中の本体をぶっ倒した!! そして奴は消滅した……
そして超高速の攻防戦が終わった後の慶悟の両腕は、小鬼型の攻撃を防御した傷が複数あった、同時にエンチャントブレイズの効果は終わり、蒼炎が炎に戻ったのだった!!
ーーここでエマから通信が入る。
「慶悟! 無事か?」
「あぁ……なんとかな! あの小鬼のダークヴォロスは俺の苦手なスピードで攻めくる、正直、蒼炎の超火力でやっと付いていける!
しかもあいつが後4体か…… 次いでにあいつはBOSSじゃない。
まるで俺達に対抗すべく、苦手な奴を意図的に送り出してきてる様にも感じる……」
「その辺はもしかしたら合っているかも知れないわ! 東京でも楓達に不利なパワー系のダークヴォロスを送り込まれているし、奴らもただ攻めてくるわけじゃ無く、考えて攻めてきてるって事は、もしかして戦争の仕方を知っている……
そうなるとかなり、慎重にしなきゃ行けなかったわね!」
「まぁ、そうだとしてももう遅い。 俺達はやるしか無いんだ、だから今後も指揮を頼む! 俺と朱音は4体を片付ける!! エマも軍の指揮やRebellionの仲間達を頼む! 何より相棒! 頼むな!」
「えっ! あっ。 はいっ!! 慶悟さんサポートはこの神谷朱音に任せて下さい!」
「二人ともくれぐれも無理はしないでね。
小鬼型は現在地から10時の方向に3キロ行ったところに1体居るわ! 気をつけて!」
ーーエマとのリンクが切れて、慶悟達は小鬼型を倒しに向かうのであった……
ーーーーーーーーーーーーーー
一方その頃、他のRrebellionの仲間たちや軍はエマの指示の元、小鬼型の存在に気をつけながら他のヴォロス達を倒していた、だが変則的に破壊を繰り返す小鬼型が突然部隊の前に現れ、見つかってしまう!
そして小鬼型と戦闘になるも部隊は壊滅、シュウが作った装備も粉砕されており、レベル3.4達は辛うじて致命傷で済み、倒れていた! そして、軍兵器も破壊され、兵士達は皆殺しにされてしまった!
ーーエマは、自分を責めた!
「くそっ! なんで……! 動きが全く読めない!」
エマはこの事を慶悟には伝えなかった!
なぜなら、感情的になるのは目に見えていたから。 そして、エマは早く小鬼型を倒してくれる事を密かに願っていたのだった!
ーーその頃、慶悟達は遂に2体目の小鬼型と接触した!
「よう! また会ったな! 今度は油断しねーから! 覚悟しとけよ! 朱音! スピードアップの付与を頼む!」
「はい! エンチャント・クイック!!」
慶悟は機敏性アップの付与を着けて一瞬で小鬼型の前に現れ、オリジナルをかなり入れ込んだすると通常の倍に炎が膨らんだ! そして渾身の炎拳を顔面に喰らわす!!
小鬼型は少し反応し後ろに避けようとしたが、慶悟の瞬発的な一撃が先に当たり、確実に顔面を捉えた感触と共に、凄い勢いで吹き飛んでいった!
吹き飛んで行った奴を確実に仕留める為、慶悟は朱音を置いて高速で飛んで行って奴を追う!
「朱音、後から来てくれ!!」
奴は北海道の歓楽街、すすきのまで飛ばされた。すすきのはこの戦いによって原型を無くし、瓦礫の山になっていた……
小鬼型は瓦礫の山に仰向けに倒れていた!
兜は割れ、顔面は焼け焦げ、辛うじて口だけはまだ原型を留めていた。
突然! 奴は聞いた事も無い奇声を発した!
その場にたどり着いた慶悟は気色の悪い奇声に耳を塞ぐ。
「なんだ? 急にこいつ! ……まさか、仲間を呼びやがったのか!! 朱音が危ない!」
慶悟はとっさの判断で、奴にトドメを刺さず 置いてきた朱音の元に戻った!
「慶悟さん! さっきの気持ち悪い声って……まさか? 小鬼型?」
「そうだ! 多分、動物が最後の力を振り絞って出す声、あれは仲間を呼ぶ声だ!
だからあそこには他の3体も向かってくるはず……流石に4体同時はきつい。 腕の痛みはだんだん減ってきたけど…… まぁそんな事より無事で良かった!」
「慶悟さんも無事で良かったです! それよりどうしますか? 行きますか?」
「行くしか無い! ここ北海道を守る為に! そして、早く終わらせて楓達を助けに行かないと!」
「そうですね、楓さんに、おせぇーぞって言われるかも知れないですしね!」
「楓なら絶対に言うな…… よし! 行くか!」
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ーーこうして、小鬼型が待つすすきのに向かって行った!
慶悟達は奴のいた場所に向かう、すると二人は目を疑った!!
小鬼型の周りに黒い渦の様なものが現れていて、その中に居たのは、3メートル程の大きさのダークヴォロスで、奇声を発しながら、最後の1体と徐々に融合していく、するとさらに大きく身体が変形し始め、グチョグチョ音を立て、見るに耐えない光景となっていた。
融合が終わると黒い渦が奴の身体に纏わり付き鎧となった!!
そして、そこに居たのは小鬼型ではなく、日本の伝説上の生物の姿をした。【鬼】そのモノだった!!
体長は3メートル程で強靱な肉体を持ち、その全身沿って鎧が纏わり付き、一切無駄が無い。右手には巨大な金砕棒を持ち、巨大な二本の角が生えていた!
慶悟は突如現れた、鬼にダークマターが纏った謎のヴォロスに、本能的に命の危機を感じた。 身体は素直に反応し、震えが止まらずに居た! これまでの比じゃない程の圧力と底知れぬ力に慶悟は恐怖した!!
エマや、earth本部、日本支部、全世界が【鬼】のダークヴォロスを見ていた!!
世界は一瞬言葉を失った。
ーー慶悟はエマにリンクを繋ぐ!
「エマ、聞こえるか……? 奴がみえるか?
このすすきのに絶対に誰も近寄らせないでくれ!! こいつは絶対にここで倒す! でなきゃ全滅だ!」
ーーエマが口を開く!
「この事はあなたには余計は心配させたくないと思って伝えて無かったけど……ほんと数分前、これと同じ事が東京と大阪でも起きたわ。楓が手も足も出ない状況よ! シュウも苦戦してるわ! 慶悟、絶対に死なないで!!」
ーーそして、ジークからもリンクで連絡が来る。
「慶悟! 楓はまだやれる! でもお前が仮にやられたとしたら北海道は愚か、日本中が危ない、そいつをどうにかして倒してくれ!!」
「そうか……東京と大阪でも…… 俺に任せて下さい!」
慶悟はこの時、楓と一の心配もしたが、あいつらなら大丈夫と自分に言い聞かせ、自分の顔を叩いて、震えを止めた、そして、大きく深呼吸して、覚悟を決めた。
「朱音! 俺にブレイズを付与してくれ! そして、防御アップも、頼む!」
「わかりました! 行きますよ!!
エンチャント・ブレイズ
エンチャント・ディフェンダー!!!」
慶悟の身体から【蒼炎】が溢れ出し、防御力もアップした!
「準備完了だ!! いくぜっ! 鬼型!!!」
ーー日本時刻16時06分
ーーこうして慶悟達はとてつもない強敵! 謎のダークヴォロス【鬼】に立ち向かうのであった!!
そして、大阪では……
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