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09 「東京戦」中編

はじめましてカイト先生です! 初めて書いた作品なので読者の皆様、どうか温かい目でよろしくお願いします!感想や今後の展開などのご意見をいただけると嬉しいです! ブックマーク・評価も作者のモチベーションになります!


どうか宜しくお願い致します!






ーー東京戦が始まって1時間が経とうとしていた!




  渋谷、新宿、原宿辺りは壊滅的被害を受けた。上空戦では澪が抜けた為、次第に押され地上に侵略を許してしまっていた!





 その頃楓は、東京の5ヶ所に落ちた巨漢なダークヴォロス達を追っていた! その1体は楓が倒し、残りは4体なのだが、その4体の内の1体と澪が現在、対峙していた!





 澪は5メートルもある巨漢なダークヴォロスに対して、怯む事はなく勇敢に立ち向かう。







ーーダークヴォロスは澪に右手でオノを振り下ろす!








 澪は瞬時に氷を創生し足元に氷を張り、滑らせた! お陰で右側に体勢を崩しビルに激突させる! そしてダークヴォロスは身動きが取れずにいた。



 

 その隙に、膨大なオリジンを使い丸太5本分を束にした太さの、一本の特大氷柱を作りそれを銃弾の様に尖らせ、高速回転させた新たな技!




【氷の刹弾(アイスキラーバレット)】をダークヴォロスに勢い良く放った!!





  澪のオリジンで創生した氷はもの凄く透き通っており、また恐ろしく硬く、ダークマターを除いては、地球上で最強の硬度を持つ! また炎も凍らせることが出来る! 澪の氷は、神話に出てくる真の氷【真氷(まひょう)】と呼ばれる物に類似していた。





 

 ダークヴォロスは正面から澪の攻撃をもろに喰らう。


 



ーーーーバァンッ!!





 澪の渾身の一撃はとてつもない威力! 奴は【氷の刹弾】を喰らい、吹き飛びながら原宿の町を破壊し、数百メートル吹き飛ばされる! そして澪の攻撃が通った所には冷気が漂っていた。





 澪はかなりのオリジンを消費した為、その反動のせいか疲労し動けずにいた。 そして上空から降りてきたヴォロス達に立ち待ち囲まれてしまう! 言わば絶対絶命。





 だがその時! レベル3の仲間達が助けに来てくれた! この迅速な対応は【エリア】使いが能力を使い澪の居場所を探し出し、【テレパシー】の朝雲葉月(あさぐもはずき)に伝えレベル3を向かわせたと言うものだった! 





  完璧な連携のお陰で、レベル3達は順調に普通のヴォロス達を倒していき、澪の回復する時間を作った! だが奴もこちらにゆっくりと向かってきていた、巨漢なダークヴォロスはものすごいパワーの代わりに機敏性が悪い!






 だが少しずつ奴の姿が見えてきた! 





 澪が放った技は氷を膨大に創生し、集めて圧縮し大きくした物。通常の硬度より、かなり硬く、あのダークマターと同等の硬度になっていた!





 


 よく見るとダークヴォロスの鎧は砕け、腹部にダメージが入っていた! だが致命傷ではなくそれを見た澪は愕然とした……





「そんな……私の渾身の一撃を喰らってもこの程度なの?! あんなの楓さん達は一体どうやって……」




 その時楓から連絡が来た!





「澪! お前、今ダークヴォロスと戦ってんのか?

そいつは、お前じゃ無理だから、やるならあいつらを全部氷漬けにして動きを止めといてくれ! 後から俺がやるから!!」




「楓さん…… 私、さっきオリジンをかなり使ったので、今はこの敵にしか使えないです!」




「分かった! それでいい、そいつを止めといてくれ! それから【回復】(リカバリー)の姫宮(ひめみや)いのりの所に行って回復しろ! 後でまた連絡する!」





 澪は楓に言われた通り無理に戦わず氷漬けにする事にした!






 ダークヴォロスが向かってきて、澪達に両手でオノを振りかざす!!





ーーーーブンッ!!





 攻撃を間一髪避けるも、風圧で辺り一体吹き飛び、澪やレベル3の仲間たちも吹き飛ばされ

澪達はビル群に突っ込む!!

そして割れたガラスで二次災害を受けてしまう。





 澪はかすり傷で済み、他の仲間達はシュウが作った装備を着ていた為、無傷であった。 





「皆んな大丈夫ですか? あのヴォロスはパワーだけが強く、動きは遅いので、皆さんだけでも何とか隙を作れるはずです! お願いします! 私が今持てる全てのオリジンを使って凍らせます!」




「了解!!」






ーーそして、レベル3達は奴の単調すぎる攻撃パターンを予測し、攻撃を交わしていく! 





 東京の街並みは完全に崩壊しつつあった。





 敵の注意がレベル3に向く! その隙に澪は、奴に集中しイメージを固める!! すると奴の周りに冷たい冷気が纏わり付き始める。





「みんな! 離れて!!」





 澪の呼びかけに、皆が反応して奴から離れる!

すると澪が両手をかざし、一気に全てのオリジンを氷に創生しようとした!







 その時!! 上空から声が!




「わりぃーー!! 遅くなったーー!!」





ーーーーバリリッ!!!





 地上に凄まじい稲光りと共に現れたのは楓だった! 





 澪はすぐに技の発動をやめ、楓が現れた事によりホッとしていた……





「楓さん!! 遅いですよぉー! 私、もう何度もダメかと思いましたよ! 」




「わりぃーな! こっちもさ、雑魚共倒したりしてて、時間掛かったんだよ、これでも急いできたんだぞ! 超人気アイドル様に何かあったら怒られそうだしなぁーって、 ん? お前怪我したのか? 大丈夫か?」




「はい! 全然平気です! 楓さんは大丈夫ですか?」



「俺は平気だ、それよりあの巨漢を片付けねーと! 澪がやったのか? あの鎧を?」



「はい! 私の渾身の一撃です! 砕けただけですがダメージは薄いですが……」



「凄いな…… ダークマターを砕くとは、やっぱりお前とタッグを組んで正解だった! ここからは任せろ、一旦いのりの所に行って回復しろ!」



「わかりました! お気をつけて!!」






ーーーーーーーーーーーーーーー






ーー澪はレベル3の仲間達とベースキャンプに戻るのであった!!




 そして戦況は圧倒から五分になっていた。

上空からはヴォロス達が未だ降り注ぎ、ハイヴォロス達も降ってきていた!!



 ハイヴォロスはWAVE1の時と同じ奴だった。




 今のところ軍と他のレベル4、レベル3でヴォロス、ハイヴォロスに対応しきれていた!! 何故なら上手く【ゾーン】と【テレパシー】と連携を取れている為であった!





 この為、楓は思う存分自分勝手に動けるのである。楓はダークヴォロスを先に倒す様エマからも言われていた!






 そして、楓は澪達が相手をしていたダークヴォロスを雷歩を使い一瞬で懐に入り雷刀で瞬殺するのであった!!





「よくも澪達を可愛がってくれたな、デブ!黙って斬られろやっ!!」






 そして、雷歩を使い稲妻の如く、次の3体目に向かうのであった!






 そんな時突如、楓の頭に通信が入る!






「楓さんですか? 葉月です! 今【ゾーン】からダークヴォロスの3体が一か所に集まっているという情報があり、様子がおかしいと思い、こうして伝えているわけですが、向かってもらってもいいですか? 場所は私のイメージを送ります!」





「1か所に!? まぁ、わかった! ありがとな!

ほんと優秀で助かるよ!」




「楓さんに褒められるなんて、光栄です! でも気をつけてください!」




 通信が切れ、葉月から送ってもらったイメージの所に向かう!! そこは東京駅の前だった!





ーー楓は東京駅前に着く。




そこにいたのは確かに3体、だか様子がおかしい、楓が来たのにも関わらず気にもせず、1体の個体の左胸に他の2体が手を当てる……





 すると! ダークヴォロスの辺りに黒い渦のようなものが集まり出す! そして、1体の個体の中に2体が吸い込まれていく!! 




 ダークヴォロスは奇声を発しながら苦しそうに悶える。




 楓はもちろんその光景を中継で見ていた全世界中の人達、アース本部、北海道から見ていたエマ、はあまりに異様な光景に目を奪われた!!





ーーそして、黒い渦の中から現れたのは1体の個体だった!




 その見た目は4メートル程の大きさで全身ダークマターの鎧を着ていて、頭は二本の角がある兜を被っていた、そして両手には漆黒で巨大なオノを持っていた、そして特徴的なのは、左胸に黄色い模様と、青い模様が刻まれていた事だった。




 楓はその姿に驚いた! 見た目はまるで神話に登場する【ミノタウロス】!! そして他のダークヴォロスが放つ圧力や気迫、強さを余裕で凌駕していた。






 まるでWAVE1のBOSSに初めて会った時のような感覚に襲われた!!






 楓は本能的にこいつをこのまま野放しにしては行けないと悟った。





 そして、すかさず恐ろしいオーラを放つ【ミノタウロス】に雷歩を使い一瞬で間合いを詰め、渾身の雷刀を喰らわす!!





「うぉーぉおりゃ!!」






ーーーーンッ!!





 何と楓の雷刀をオノを使わず片手で受け止めた!!





 楓は驚きを隠せずにいた! そして黒刀を握られたまま投げ飛ばされた……





 そして奴も一瞬で、吹き飛んだ楓の元へ、そして空中でオノを振りかざしてくる!




 楓は黒刀を使い、咄嗟に防ぐもそのまま地面に叩きつけられる!!




 奴の力もとてつもなく強く、太刀打ちできない程だった!!




地面には巨大な亀裂が入り、辺り一面が凹んだ!





「ぐはぁ!!」



 楓は油断していた為、ダメージを受けてしまう!



 二撃目も続けてくる!




ーーすかさず楓は雷歩で避け、距離をとる




「はぁはぁ……やべぇ……油断した……!

つーか、雷刀を素手で掴むとか……! まさかあの模様は! 融合して、雷耐性付けやがったのか? それしか考えられねぇー。


 

 最初の2体は俺たちの能力や苦手な事を調べる為に使った駒で、情報を手に入れた個体と融合し、俺達に対抗すべく、雷耐性や苦手に特化した、こいつが出来たってことか…… 」




「全く、ハイヴォロスと同じかよ。状況に応じて変形とか、融合とか、お前ら得意だな……それ!つーか、WAVE2のBOSSだろ、このクラスは!」





これを見ていたearth本部はこいつの名前を統一して【ダークハイヴォロス】とした!!

そして、対策案をearth本部の皆で考える事にした!



 全世界中でも楓がやられた瞬間、声が上がった! 波音もその一人だった!



「楓……無理しないで……お願い……」




 そして、これから楓とダークハイヴォロスとの死闘が繰り広げられるのだった……!!




ーー現在時刻16時04分 WAVE2が始まって3時間が経過していた!




  一方その頃……北海道では……





9話も最後までお読みいただきありがとうございます!


次話もよろしくお願いします!


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作品を読んで面白いと思われた方、続きが気になるぞ!と思われた方は、是非とも評価をお願いいたします。

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