この写真は誰? え?私?!
写真屋さん、綺麗に撮っていただき、ありがとうございます。
でも、悲しいかな?! でも、嬉しいかな?!
( 友達 ) ヒヤー、無茶苦茶、可愛いやん。どこで撮ったん? パスポートの写真。
( 私 ) ありがとう。 ほんまにい?
【 私のようで、私でない、それはなにかと尋ねたら? 私、私。べんべん?! 】 みたいな。
( 友達 ) 何、言ってるの? ほんまに。
あなたは、芸人さんですか?
ほんと、ほんと。可愛いと言うより、綺麗と言うか。 こんな風にも、写真に撮れる、と言う事やね。 さすが、プロやねえ。 ほんと、別人やねえ。
( 私 ) えーっ、ちょっと、そこまで言う?
言い過ぎ違う? ひどいわあ。そんなに違う?
どう見ても、私でしょ?
( 友達 ) いやー、違うよ。 よく税関で止められなかったねえ? 位に。
( 私 ) 皆、ほんま、あんまりやわ。ほんまに。
2、3ヶ月 たったろうか?
社員証の写真の切替があった。
そういえば、そこの写真屋さんに、【 ネガは預かっておけるので、希望あれば、この写真のネガで、焼き増し、できますよ 】と、言われてたのを思い出した。
私も、皆にほめられて、ちょっと、その気になってたんだろう。
その写真屋さんに出向き、焼き増しを頼みにいった。
( 私 ) すみません、預かってもらってた写真のネガの焼き増しを、1枚お願いしたいんです。
皆が、綺麗に撮ってもらえてよかったね、とほめてくれるんですよ。
( 写真屋さん ) いやあ、ありがとうございます。 よかったです。
そう言ってもらうと、ほんと嬉しいです。
私んとこは、【 修正がうまい 】と、とっても有名なんですよ。 わざわざ、また来てもらってありがとうございます。喜んでもらって、ほんと、嬉しいです。
写真屋さんが、本当に、心からの喜びをかくせないまま、話をされるほどに、悲しいかな、嬉しいかな、【 修正がうまい 】 という言葉が、八の字に巻いたリボンの上を歩くように、行ったり来たりを繰り返してた。
【 私からのお願い 】
写真屋さん、綺麗に撮り過ぎないでくださいね?!