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8話 魔王と友達

 そして、翌日異世界に来てから3日目の朝、俺はまた自分の部屋に違和感を感じたが特に気にすることなくメイドのミルティーに連れられ食堂で朝ご飯を食べた。


 この頃になると全員で集まらずにクラスバラバラにご飯を食べることが多くなってきた。


 俺をいじめてきた3人もこの異世界に来て最初にステータス確認をしたとかにちょっかいをかけてきただけでそれ以降はなにもしてこない。


 このなにもしてこないのが逆に怖いと思った。


 部屋に戻る途中ミルティーさんが


「今日は午後から鍛錬場に集まってくれと騎士団長のガルド様がおっしゃっていたので氷薔薇様も集まってくださいね。

 午前はなにをしてもいいそうです。」


 と言われ俺は


(じゃあ城から出て街に行ってみるか)


 と思うと


「ただし、街に行くのはダメですよ」


 と言われ俺は(´・ω・`)な顔をしてしまい、それを見たミルティーさんは少しクスっと笑った。


(ほぇー、ミルティーさんの笑顔を初めて見たなーいつも仏頂面だったし)


「仏頂面で悪かったですね。」


「え?声に出てました?」


「思いっきり出てましたよ」


「まじかー、まぁでも言った通り笑ってた方がいいと思いますよ。」


 といい終わったら部屋の前に着いた。


「では、用事があったら言ってください。

 なにも無くてもお昼には呼び出しますので」


 といい、ミルティーは部屋の扉を開け俺を中に入れた。


 そして、部屋に入るとまた部屋に違和感を感じた。


 食事に行く前と行った後で何かが違うと入った瞬間にわかったがなにが違うのかが分からなかったので、適当に部屋の家具を弄っていると、指先に柔らかいものが当たった。


「ん?なんだこれ、なんにも見えないのに指になにか………」


 とそのまま触っていると


「おい、いつまで触っておるのじゃ」


 と声がした途端、目の前に身長150センチくらいの女の子が立っていた。


 見た目はほぼ人族で歳は13、4くらいで髪は黒で目が赤、服装はワンピースのようになっているが、背中に穴が開いていた。

 そして、人族にないものがこの女の子にはあった。

 それは頭に2本捻れた角が生えており、背中の肩甲骨辺りから羽が生えていた。


 俺はそれを見た瞬間


(わぁーロリのじゃだー

 始めて見たなー、ほんとにいたんだ。)


 と女の子に触っていたことも忘れそんなことを考えていた。


「キミは誰なのかな?」


 と俺が聞くとその女の子は、


「ん?わしか?

 わしは魔王じゃ!勇者が召喚された時にわかるようになっておっての、それで召喚した国にきて勇者のが危険であるか調査していたのじゃ。

 だがまぁ、今回の勇者は大丈夫だろうと思い最後の1人で懐かしい気配というか匂いみたいなのがしてのー、

 鑑定してみたらフロスティアの子孫と書いてあるではないか!

 わが友フロスティアの子孫ならわしの友と同じ!と言うことでお主と話したくなったんじゃ。」


「そうだったんですか。

 ていうかフロスティアって誰なんですか?

 ステータスにも書いてあったんですが誰だかわからなくて。」


「フロスティアはこの世界の守護者として神に創造された龍じゃよ。

 わしは小さい頃にフロスティアによく遊んでもらっておっての。

 フロスティアと友達になったんじゃ。

 まぁあやつはこの世界がつまらなくなったからと言ってウロボロスに頼んで違う世界へ行ってしまったがの。」


「へぇーそうだったんですか。」


「そうじゃよ。

 なんか興味無さそうに聞いておるのー

 昼までわしとすこし話をしようか。

 普段の立場的にわしはあまり気軽に話せないからの」


 と言って俺は昼まで魔王と話し、魔王と気の合う友達になった。



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