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62話

 帝国の街に来て半年が経った。


 その間に起こった事はまず魔王軍四天王が2人倒されて残り1人な事。


 俺と同じく異世界出身の勇者とは別に現地の勇者グループが3ヶ月前に結成され同時に四天王の1人を撃破。


 西園の店に週一って約束だったのにほぼ毎日行く事になったことくらいだった。


 その他はふつーに依頼をこなしたり絡んでくる奴らをボコボコにしたりミルを狙ってくる奴らをボコボコにしたり……あの街の冒険者クソだな!


 そんなこんなで俺たちは今からアリアが暮らしていた魔王城のある魔国に向かっている。

 あと2週間程馬車で移動すると魔国の都市に到着する。


 ちなみにもう帝国から出て1ヶ月程経っている。


 ここら辺になると盗賊などは出てこず魔物だけしか出てこない。そんな状態だ。


 そしてそこから2週間後、ようやく魔国ヒストリアに着く。


「ん?ヒストリアって事はアリアの苗字ってヒストリアなの?」


「苗字はわからないのじゃが正式な名前はアリア・ロゼ・ヒストリアなのじゃ」


 初めて知った衝撃の事実っ!!!


「私は知ってた。」


「ミルはアリアが小さい時に遊んだんだろ?」


「そう。よく知ってた。」


 確か前にアリアが言ってたからな。



 王都に着いて早速俺たちが向かったのは魔王城だ。

 魔王城の見た目は黒くてゴツい感じのをイメージしていたが実際は普通の城だった。

 アリアが言うには「なんでわざわざそんな変な風にしなくちゃいけないのじゃ」だそうだ。


「街の人もほとんど人と変わらないのにな。」


「人間の魔王討伐の主な目的は魔王領の奪取が目的。」


「酷いよねー、実際こっちからは何もしてないのに人族がいちゃもんつけてこうなったんだよ。」


 周りを見ると普通に店で働いているエルフや鬼、買い物をしている悪魔や精霊?っぽいやつや巨人までたくさんの種族がここにいる。


「人間達と違って我々は個体数が少ないのじゃ。各種族で里はあるが基本的に1度はこの王都に来るものが多いのじゃ。あ、冒険者もいるぞ。」


 魔物と魔族ってなんの関係もないらしいからな。

 ちなみに俺とミルとクレナは半龍化している。アリアとミルティーも人化を解除している。


 ミルの翼や角、鱗は青色でクレナは赤というより真紅っぽい色だ。


「今帰ったのじゃー」


 とアリアは空いている扉を通って王城に入っていく。


「おかえりなさいませ、魔王様。」


「あぁ、ヒルズか。どうだった?」


「負けてしまいました。やっぱり難しいですね。」


「お主でもダメだったか……じゃあ儂は実際に戦うか。」


「そうした方がいいかと。」


 と女の人とアリアが話している。


「なんのこと?」


「あぁ、この女は水四天王のヒルズと言って先程まで勇者と戦っていたのじゃ。」


「私から説明させていただきます。

 我々魔王軍四天王の1人1人魔王様の指示に従い1人ずつ勇者に向かっておりました。

 それも生身ではなく闇魔法で精神を人形に憑依させたものです。

 それを勇者と戦わせて勝てればよし負けても実験が出来たと言う感じでした。

 私は1番闇魔法が上手でしたので最後に向かいましたがやはり負けてしまいまして勇者は1ヶ月もしないうちにこちらに来るでしょう。」


 ヒルズさんは一気に話す。


「もう来るの?」


「そうですね。あと貴方と同じ異世界の勇者とは別にこの世界の女勇者も向かっているそうです。」


 女勇者………どこかで見た覚えが…あるような無いような………うーん。まぁいいか


「なぁアリア、勇者の相手俺がしたいんだがいいか?」


「儂と一緒ならいいぞ。儂も一緒にいて貰おうと思ってたのじゃ。」


 といい返事が返ってきて俺は勇者が来るのが楽しみになった。


「2週間くらいしたら街にいる住民を避難させるのじゃ。四天王でやっておくのじゃ。ヒルズわかったか?」


「わかりました!魔王様!」


 ヒルズさんは駆け足で何処かに行く。

 多分他の四天王に言いに行ったんだろう。


 待ち遠しいなぁー。早く来ないかなー





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