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閑話 勇者サイド4

「俺は魔王軍四天王の1人、エルバだ!」


 そこにいたのはぱっと見人だ。だが普通の人と違うのは火の粉を周りに纏っているところだろう。


「貴様が魔王軍か……」


「その通りだ。恐れ慄いたか?まぁそんなことはどうでもよい。俺は貴様ら勇者を排除するのみよ。」


 エルバと名乗った魔族はそう言い終わった後戦闘態勢に入る。


「来るぞ!」


 俺がそう言った瞬間エルバは次の瞬間俺の目の前にいた。

 俺は今までにない程の力を出し後ろに下がる。


「流石勇者って所だが……まだまだだな。俺の動きについて来れていない。」


(確かにあいつの言った通りだ……だが、俺は負けるわけにはいかない!みんなを抱くために!)


 俺はスキルの聖剣召喚をする。

 すると手に直剣が現れる。

 地球にいた頃剣道を習っていたお陰か剣の扱いにはすぐ慣れた。


「いくぞ!」

「エンチャントする!」


 と賢者の留衣が付加魔法をかけてくれる。


 エルバは何処からともなくその身より大きな真っ赤な大剣を両手で持つ。


「俺が先に行くぜ!」


 と言ってエルバに向かっていったのは大輝だ。


 大輝は最高峰の鍛治師に作ってもらった剣を持っている。

 その剣を振り上げエルバに向かって振り下げる。


 それをエルバはまるでそこに来るかが分かっていたように大剣を先に置いて受け流す。


 大輝が攻撃を仕掛けているうちに留衣は水魔法の詠唱をしている。


 留衣の魔法に気づかれないように俺も聖剣を携えてエルバに攻撃を仕掛ける。


 右上から左下の振り下ろし、横薙ぎ、左斜めの振り上げ。

 俺の連続攻撃だ。


 それを大剣で全て受け流す。

 身長よりでかい大剣をやすやすと操る。

 重さなどないも同然みたいな風に見える。


 受け流された後も構わず攻撃をする。

 ようやく留衣の魔法が完成したようだ。

 魔法が発動する。


「ディープバースト」


 直訳すると海の波動。要は海流を魔法で再現してそれをエルバに打ち込む。


 俺たちに気を取られていたエルバはディープバーストが直撃する。


 ディープバーストによって地面が削られ土埃が舞う。


「「やったか!」」


 俺と大輝の言葉が被る。


 土埃が消えるとそこにはピンピンしたエルバが立っていた。


「火に水ってのは悪くねぇが自分の弱点を晒さんだろう。俺は弱点を克服してるしな。」


 そう言って服に付いた土埃を払っている。


「俺が決める!……ふぅ…聖剣よ!俺に力を貸せ!」


 すると俺が持っている聖剣は光出し、その光が俺の中に入ってくる。


「くらえ!俺が今打てる最強の魔法!ホーリーレイ!」


 光魔法と雷魔法の複合魔法だ。

 一本の槍のような大きさの矢を光魔法で作り出し雷を纏わせる。


 それは雷のように速く、そして破壊力を持ってエルバに飛んでいく。


 それをエルバは避けれずに心臓を貫く。


「ぐはぁっ!!」


「はぁはぁはぁ、これで死んだだろ……」


「俺を…倒し…ただけで…いい気…になる…な。

 俺…は…四天王最じゃ………」


 と何か言おうとしたが男の体は動かなくなった。


「ようやく1人目だ!後四天王3人と魔王だけだ!」


「そうだな!」


「早く倒して地球に戻る方法を探すわよ!」


「「「「「「おう!!!」」」」」」


 俺たちの旅はまだまだ続く。


 _______________________________

 魔王城では


「どうだった?」


「よかったよー」


「人形で勇者を相手するのは流石に疲れる」


「まぁそうだろうね。あんた四天王の中じゃ最強だけど人形の動かし方が最弱だもんね。」


「別に嘘は言ってないからな。次はお前の番だぞアンネ。」


「わかってるよー、風の四天王として適当にやってくるわ。」




閑話が続いてしまいましたが明日は本編に戻ります。


最後は火の四天王のエルバと風の四天王のアンネの会話です。



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