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閑話 勇者サイド3

  〜勇者サイド〜


 俺たちが今いるのは都市迷宮の最下層、俺が名付けた最焉(さいえん)の間と呼ぶ100階層のボス部屋だ。


「みんな、この攻略が終わったら次は魔王討伐だ。気を引き締めていくぞ!」


「おう!」「「「「はい!」」」」


 俺はこの100階層だけにある巨大な扉を押す。


 扉が開いてみんなで中に入る。


 中は真っ暗で1メートル先も見えない暗闇だ。


「留衣光を付けてくれ。」


「ライト。このくらい自分でやってください。」


「すまんすまん」


 俺は暗闇だった所を見る。そこには青い鱗を持った伝説の生き物がいた。


「あれは竜?いや龍!」と言ったのは陽毬だ。


「みんな鑑定してみて!」そう言われ俺も鑑定する。


 そこに出てきたのは名前がライザネスで種族が龍


「これはヤベェな。」大輝が言う。


 やばい気配が尋常じゃない。相手はただ寝ているだけなのに威圧がやばい。


 みんなも威圧で言葉が出ない…というより出せない。

 それほどの存在感。


 俺は言葉を失いぼーっと龍を見ていると龍は起き上がりこちらを見てくる。


「また人が来たのか……いやこの前は人じゃなかったか。」


「俺たちより前に誰か来たのか。」


「あぁ来たぞ。名前は教えんがな。言うならワシら龍族の子孫とだけ言っておこう。」


「戦わないのか?」


「お前ら勇者だろう。ワシは魔王より強いからな。戦わないのだ。ちなみにワシは龍族で2位じゃ。1位は何十倍の強さだ。

 もしワシに勝ったら魔王なんてカスだカス。」


「そ、そうか」


「魔王より強かったらあなたが魔王を倒せばいいんじゃない?」


 と聖女の雪音が言うが


「無理だな。神の規定より相手に敵意がない限り戦ってはダメという規定があるし、魔王も代々龍にケンカを売らないと言うものもあるからな。」


「へー、だから私たちとも戦えないのか……」


「そうだな。」


「じゃあ地上まで送るぞ。ほい。」


「「「「「「えっ!!!」」」」」」


 俺たちはこの龍に転移をかけられ強制的に地上のダンジョンの入り口に飛ばされてしまった。


 その後俺たちは冒険者ギルドに行って初ダンジョン踏破の称号をもらい、奥は何があったとかどうなっていたかなどを1日くらい聞かれた。


「疲れたな」


「そうだね。でもようやく魔王討伐に動き出せるね!」


「でもまず魔王のそばに控えている四天王を倒さないとな。」


「俺が一撃で倒してやるよ!」


 と俺と留衣と大輝が言いながら宿に戻る。


 次の日俺たちは早速魔王がいると言われている場所に向かおうとして半日くらい歩いた草原で目の前に魔族の男が立っていた。


「俺は魔王軍四天王の1人、エルバだ!」



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