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56話 新しい街

 勇者達と王国軍が攻めてきたのはドワーフの住居ではなく崖の上に構えてある工房の方だった。


 そのおかげで住居にはなんの被害もなかったが工房の方が少し荒らされ貯めていた金属やあのウーツ鋼が盗られていた。


 ドワーフ達も致命傷となる傷は受けておらずどのドワーフもかすり傷や打撲痕くらいだった。


「……少しでも戦えるようにしておくか」


 と1人のドワーフが言ってそれに賛成したドワーフ達が武器を持って戦う練習を始める。


 ちなみに武器は槌だ。

 なぜそれを選んだか聞いたらハンマーに似てるからだと。


 ドワーフ達は自分の武器を作り始め俺たちはすることがなくなった。


「ドワーフ達には申し訳ないけどこの前きた勇者で暇つぶし出来てよかったね。」


「そうだね。」


「じゃあすることないし違う街行くか。」


「そうしよう!」


 と言うことで俺たちはここから1番近い街アルウェスタに行くことになった。


 アルウェスタは帝国の街で王国と帝国の帝国よりにこのドワーフの里があるので帝国に行くことになったのだ。


「王国だと柚季が龍人だって多分バレてると思うしね。」


「まぁそうだろうな。騎士とか全員殺せばわからなかっただろうが。


 アリアー、ミルティー明日にでも街に行くぞー。」


「わかったのじゃ!」


「了解しました。どこに行かれるので?」


「アルウェスタだ。王国だと俺が龍人だってバレてるだろうからな。」


 俺はそのままマリオスの工房まで行って明日ここを出てアルウェスタに行くと言う趣旨を伝えた。


「そうか。まぁここって鍛治するくらいしかやることねぇからな。お前たちは暇だろう。」


 次の日俺たちは馬車に乗りアルウェスタに行く。

 この時もミルティーが操縦する。


「いつもすまないな。」


「いえ、メイドですから。」


「お前いま誰のメイドでもないだろ。」


「心はメイドですので。」


 なんか毎回こんな会話をしてるなーと思いながら外を眺める。


「なぁ、前から思ってたけど揺れ酷くないか?」


「え?こんなものでしょ。」


 地球に車があったせいでこんな弊害が………

 確か車ってタイヤの上に着いてるバネが衝撃を和らげるんだっけ?


 バネって事は金属………


「あぁーー……しまったなー、バネ作ってもらえばよかった……」


「なんでですか?」


「いや俺の住んでた地球で自動車ってのがあってな?

 その自動車にサスペンションって機能があって、タイヤの上にバネを取り付けるんだ。

 だからそのバネがあればなーって思って。」


「でも柚季って作れるの?」


「無理だな。」


「じゃあ無理じゃん」


「「…………………」」


「我慢するか…」


「そうして。」


 俺とクレナがそう話している時アリアとミルは寝ていた。

 それも熟睡だ。


 そうして4日後の昼にようやく街の外壁が見えてきた。

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