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52話 ドワーフの里到着。

「やっと着いた!」


 とクレナが馬車から降りて「んー」と言いながら伸びをしている。


「ドワーフの里は始めてじゃが壮観じゃな。」


「そうだね。」


 ドワーフの里の見た目は大きな谷に穴を掘ってそこに暮らしていたり崖の両側に立派な橋が架けたりしてあった。


 崖上にも家が多く立っているようだ。


「この崖の上が俺たちの鍛冶場だな。

 俺たちは精霊のノームと人間のハーフだと言われていてな。土を掘って中に住むのが心地いいんだ。」


 そうなんだ。ん?じゃあなんで?


「なんで居心地がいいのにあの穴の中に鍛冶場を作らないの?」


「本当に昔はあったらしいが今はないな。

 閉所で火を焚くと息苦しくなるだろ?だから崖上の広い空間にしたんだと思うぜ。」


 なるほど酸素ってのはわからないけどそう言うもんって理解してるのか。


 そうだよな。まだこの世界は地球でいう中世ヨーロッパら辺だからな。まだ魔法があるとは言えこんなもんだよな。

 実際地球だってあの天才の時代が無かったら全然進んで無かっただろうしな。



「じゃあ俺の家に行くぞ。柚季はその後で俺の工房に来るんだぞ。

 じゃあ案内するから付いて来い。」


 とマリオスは洞窟の中に入っていきまるで迷路のようにぐにゃぐにゃした道をなんの躊躇もなく進んでいく。


「この光ってるのってなんなのじゃ?」


「これはヒカリゴケって苔だ。

 魔力を吸収すると光を出すんだよ。俺たちドワーフは便利にしてるぜ。」


 そのまままた歩き出す。


「ほらここだ。」


 中はしっかりとしていて見た目は茶色いコンクリートで扉もしっかり備え付けられていて部屋も沢山ある。


「めっちゃ広いし……」


「じゃあここでゆっくりしていてくれ。

 柚季は武器を作るために一緒に来てもらうからな。」


「わかった。じゃあみんなまた後でね。」


 俺はそう言ってマリオスの工房えと行く。

 もちろんマリオスの後を追いながら。


「ここが俺の工房だ。

 ここにあるやつは全部1級品だ。ハンマーやらなんやらな。

 金属もここ一体で取れる魔法鉱石でつくる。」


 俺はその中に無造作に置いてある加工した金属を見つける。


「これは……」


「あぁこれか?これはウーツ鋼って言ってな。ドワーフ族にだけ伝わる特別なやり方で作るんだ。

 大昔マントを被った見知らぬ人に教えてもらって今まで受け継いできたんだ。」


「やっぱりウーツ鋼だったか。」


「知ってるのか?」


「あぁ、俺はこことは違う世界から召喚された龍人なんだが大昔大体2500年前にあった合金なんだ。

 現在も再現されてるがちゃんとした物は出来なくて劣化版みたいなものしかないな。」


「まぁ欲しかったらやるよ。

 ほら刀を作るんだろ!さっさと決めるぞ。

 大きさはほぼこの刀と同じくらいになるがいいか?」


「あぁ、それでいいぞ。」


「重さは使う鉱石によって変わるがどっちの方がいい?まぁ刀なら軽い方がいいと思うが」


「軽い方がいいだろ。抜刀術とかも使うし。」


「だろうな。

 じゃあ早速始めるが見ていくか?」


「あぁ、みていくよ。」

(1人だと絶対戻れない自信しかないからな。)


「じゃあ始めるぞ。」





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