44話 闘魔祭5
準決勝はA対B、C対D、E対Fで行われる。
今日この準決勝が行われ明日に決勝が行われる。
最終日の7日目はミルが見ていたパンフレットには予定が載ってなかったようだがなにかしら毎年やるらしい。
今からミルとあのうざいレオンハルトの試合が始まろうとしていた。
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ミルサイド
「ミル、あの邪魔ものもいなくなったしゆっくり愛し合おうじゃないか。」
「きも、触らないで近寄らないで」
と私は本当に嫌そうな顔でそう言った。だがその顔は全く嫌そうな顔をしていないのを見たのかレオンハルトは「そんな事言っても顔は全然じゃないか。」
と言っている。
「試合開始!」
審判が言うとレオンハルトはミルに近づいて
「んー、いい匂いだね。」
とミルの匂いを嗅いだ。
「キモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモい」
とミルは一瞬で後ろに下がり震えていた。
(なにあいつ、ふつう人の匂いなんて嗅ぐ?)
キモすぎる早く殺そう。
私は大会のルールを忘れレオンハルトを殺す事だけを考えた。
「ライトニング」
早速雷を纏い剣を構える。
雷の力で一瞬にしてレオンハルトの前まで行き横払いをする。
それをレオンハルトは剣で受け止め
「俺に会いに来てくれたのかい?」
とキモい笑顔で言ってきたので私は
「キモい。」
とだけ言ってさらに追い討ちをかけていく。
だが意外にもレオンハルトは強く私の攻撃が見えているようだった。
だけど、やっぱり技がなっていない。
ステータスだけ発達したガキだ。
私は今までやってこなかった剣で斬りながら魔法を打つ魔法剣士にスタイルを変える。
レオンハルトに右手で持った剣で斬りつけつつ左手から魔法を使い攻撃していく。
それを繰り返しているとだんだんレオンハルトは押され始めて後ろに跳んだ。
「それは悪手だよ。天雷」
私はレオンハルトが後ろに跳んだ場所に天雷を放つ。
「があぁぁぁ!!」
とレオンハルトは頭から雷をくらい叫んで気絶してしまった。
「ふぅ、キモかった。」
「試合終了!」
「早く柚季の所に戻ろ」
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柚季サイド
ミルとレオンハルトの試合が始まる時レオンハルトが先ほどと同じようなキモい顔をしてミルに話しかけている。
それに返事するようにとても嫌がっているように見えた。
実際顔は変わってなかったが……
試合が始まった瞬間レオンハルトはミルに近づいてなにかを囁いていた。
それを聞いたミルは一気に後ろに跳んで震えていた。
「うわぁ、あいつなにやってんだよ。
ぜってぇミルに変なことしたな。
あとで殺すか………」
そして、ミルがライトニングを使いレオンハルトに攻めていっていた。
だがミルの攻撃をレオンハルトは意外にも剣でしっかりと受け止めたり受け流したりしてさばいていた。
ついにミルは剣で斬りつけながら魔法を使うと言う簡単には出来ないことを平然とやってのける!
そこに○れる○こがれるぅぅ!!
なんか変なのが出てきたが、ミルがその攻撃を始めてからレオンハルトはだんだん押されていっていた。
そしてついに耐えきれなくなったのかレオンハルトは後ろに跳んだがそこにミルの得意技の天雷を叩き込んでいた。
ミルが帰ってきて
「あいつキモい。もう関わりたくない。」
とガチトーンで目のハイライトが消えた顔で俺に言ってきた。
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