41話 闘魔祭2
2日で全てのリーグの予選が終了した。
ちなみに俺が凍らせたステージは氷が溶けず徹夜で溶かしていた。
ご愁傷様です。
「今日からどうなるんだっけ?」
ミルに今日やる事を聞くと
「今日は各リーグの中で1位を決める戦い。柚季は勝てばいい。それだけ」
「というか受付で貰ったパンフレットに書いてあったのじゃ。ちゃんと読むのじゃ。」
「え?そうなのか?全く読んでなかったよ。」
と観客席に座って話していると昨日紹介されていた去年のチャンピオン?のレオンハルトが近づいてくる。
「お嬢さん方、そんな雑魚と一緒にいないで僕と一緒に来るといい。
なんでも買ってあげるよ。」
とこいつはやってきて早々ミルやアリア、ミルティーを見ながらそう言う。
多分こいつはイケメンだからって小さい頃からチヤホヤされてたんだろう。チッ
「なんのようだ?」
「さぁ、お嬢さん方早く行きましょう。」
「おい、なに無視してんだ。去年のチャンピオンだからって調子乗ってんのか?それともただ頭が湧いてるだけか?」
俺たちが言い合っている間ミル達は何かを話し合っていた。
「ほんとにあんな事いう人いるんですね。」
「自身過剰なのじゃ。キモいのじゃ。」
「うざい。早くいなくなればいいのに。頑張れ柚季。」
とレオンハルトの愚痴を言っていた。
「うるさいなぁ!お前みたいなクソ雑魚やろうと僕は話したくないんだよ!
それにお前はあのお嬢さん方と釣り合っていない!
僕こそがあのお嬢さん方と釣り合うのだ!」
と自身満々に言うが俺はミル達を見るが全員首を横に振って嫌そうな顔をしている。
「ほら、お嬢さん方も僕がいいと言う顔をしているじゃないか!」
なんだこいつ目死んでるのか?
ちゃんと見えてるの?
思いっきり顔横に振ってんじゃん。
するとミルが寄ってきて
「君は僕についてきてくれるんだね!
やっぱりそんな男といっし「うるさい。消えろキモい。」ょに………え?」
「キモいって言ったの。早くどっか行って。」
とミルさんが若干キレ気味にレオンハルトに声をかぶせながら言う。
「なら君達がくるんだ!」
「いやです。キモいです。」
「嫌なのじゃ。キモいのじゃ。」
とほぼ同じタイミングでミルティーとアリアが言った。
「くっ…全部てめぇの所為だぞ!
俺はこの子達を掛けて決闘を申し込む!」
「アホか、じゃあもし決闘したとしててめぇの対価はなんだ。」
「そんなの無しに決まってるよ。」
俺はそれを聞いた瞬間腰に下げていた刀の朧を地球にいた頃にようつべで見ていた抜刀術を真似してレオンハルトの首に触れるか触れないかのギリギリの所で止める。
「ひぃぃ、な、なにをするんだ」
「もし、ミル達を掛けて欲しいんだったらてめぇの命くらいかけろよ。それが最低限だろ
あ?わかってんのか?!」
と言い俺はレオンハルトの顔を蹴る。
「わ、わかった。あのお嬢さん方には関わらないから」
「当たり前だよ!」
俺はレオンハルトの胸ぐらを掴み遠くに投げ飛ばす。
「あんなやつが去年のチャンピオンかよ。
クズが。」
俺はその後ミル達にやりすぎと怒られた。
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闘魔祭が始まる前の魔王城会議室
「今日魔王軍四天王のあなた方に集まって貰ったのは他でもありません。魔王様の事です。
ここ最近魔王様はこの魔王城を留守にすることが多い!
勇者も召喚されこの忙しい時期に!」
「まぁ、そう気にすることではない。
魔王様も子供ではないのだ。」
「それより勇者の事の方が重大じゃない?」
「勇者様は魔王様直々に見に行かれて成長しても危険はないと判断されましたので大丈夫かと」
「ふーん、そっか。ならいいや。」
「お主らなにしておるのじゃ?」
と扉を開けて入ってきたのは魔王様だった。
「いや、なんで最近出て行かれることが多いのかなーと話していたんですよ。」
「あぁ、そのことか。勇者召喚の時に気になる男がいるのじゃ。だからその男と一緒にいるのじゃ。」
「なっ、そ、そそそれは恋?」
「違うのじゃその男がわしの友達のフロスティアの子孫だからじゃの。」
「なるほどそう言う事でしたか。
ならこの話はおしまいですね。」
「あ、いい事思いついたのじゃ。
四天王の誰でもいいが勇者に攻撃しに行くときは1人ずつ行くのじゃ。
だが死ぬ前に必ず戻ってくるのじゃ。」
と言う謎約束をアリアと四天王は交わした。
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