37話 学園都市へ
「ミルーいるかー?」
と俺はミルの家がある15階層の隠れ家に来ている。
「ん、いらっしゃい。どうしたの?」
とゆったりと話しかけてくる。
「あと一週間後……いや6日後に闘魔祭が開催される学園都市に行くんだがミルも付いて来ること!
これは決定だ!」
「え?なんで決められてるの?」
「ライゾネスがお前も連れてけって言ったからな。」
「む……ひいおじいちゃんに言われたらしょうがない。一緒についてく。
それよりも!なんで1ヶ月も来てくれないの?」
と若干怒ったように聞いてくる。
まあ表情の変化がほぼないから怒ってるのかわからんけども。
「いやー、このダンジョン攻略してて、1ヶ月間潜りっぱなしだったから。」
「私も連れてってくれれば良かったのに………」
「ん?なんだって?」
「なんでもない!」
(なんで怒ってんだよ)
ミルの事はあんまりわかんねぇーな。
「じゃあ6日後に俺の泊まってる宿に来てくれ。その時出発するから準備も忘れずにな。じゃあまた6日後。」
と俺は言いたい事だけ言ってさっさとダンジョンから出る。
それから6日後。
「じゃあ学園都市まで行くぞー。おー」
「「おー」」 「……」
とアリアとミルティーは乗ってくれたがミルはそのまま無視してきた。
アリアとミルティーはあの星降る夜事件の次の日に俺の宿に来てそのまま泊まっていったのだ。
アリアは何度か魔王城に戻り溜まりに溜まった仕事を消化していったらしい。
今回は馬車で行くつもりだ。
流石に歩いて行く距離では無いと思ったため冒険者ギルドでやっていた馬車貸し出しシステムを使って行く。
それ相応の値段を払って………
馬の操縦は元メイドのミルティーが出来た。
「お前ほんとなんでも出来るな。」
「メイドですから。」
「いや、普通戦えないだろ。」
「メイドなら闘うのは当たり前ですよ?」
と俺の中でメイド最強説が上昇してきている。
もう勇者よりメイド軍隊の方が強いんじゃ無いの?
と思ってしまうほどだ。
それから学園都市に着くまでの10日何もなかった。
ソウナニモナカッタ………
途中4日目くらいに盗賊に会いそれで盗賊が「おいおい!いい女連れてるじゃねぇーか!貰ってくぜ!ギャハハ!」
と言ってミルさんの腕を掴もうとした瞬間ミルさんから雷が迸って腕を掴もうとした盗賊が焼き殺される。
そのまま外にいた盗賊も剣に雷を纏わせて切ったり雷を飛ばしたりして蹂躙していた。
みるさんこわい。逆らわないようにしよう!と思った瞬間だった。
その後もたまに魔物が出るだけで特に何もなく学園都市に着いた。
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