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36話 ボスとの遭遇

「ようやく100階層だ。」


 ここまで来るのになんだかんだ時間掛かってしまったからな。


 この100階層も1階層丸々ボスしか出てこない空間で今までの人は60階層に行けてたけどボスに殺されたんだろう。

 ボスを倒した時にその殺された人の装備が全部貰えたから。


「よし!いくぞ!」


 と100階層のボス部屋に入るために扉を開ける。


 中に入りしばらく進むが部屋の中は真っ暗でなにも見えない。見えるのは自分から1メートルくらいだろう。


「ライト」


 と魔法を唱えると自分の周りにいくつか光の玉が現れる。

 それを操り周りを確認するとここから100メートル先に何かあるようだ。


 近づいて行ってみるとそれは龍だった。

 初めて見るので詳しいことはわからないがただ本能的にそれが龍だと言うことはわかる。

 そしてこの龍は青色をしている。


「なんじゃ?誰かおるのか?」


 と重くどっしりとした声が響いてくる。


「その気配、まさかフロスティアか?」


「いえ、違いますよ。

 俺はフロスティア?の子孫の氷薔薇柚季です。」


 と相手はしっかり意思疎通が取れそうなので構えていた剣を下ろしそう答える。


「フロスティアの子孫?フハハハあいつに子供が出来たのか!?なるほどのー」


 と龍が体を持ち上げ顔をこちらに向けてくる。


「我が名はライゾネス!水と雷を司るものなり!」


 と自己紹介してくれる。


 ん?ライゾネス……?


「ミルさんの先祖?」


「お主ミルを知っておるのか?」


「ええ、1ヶ月ほど前にミルさんに戦い方を教えてもらってましたからね。」


「ほう、少し待っておれ。」


 と言うと体が輝き出ししばらくするとその姿は人になっていた。

 見た目は30くらいのオールバックのイカしたおじさんだ。


「こっちにこい。しっかり話そう。」


 とダンジョンの壁に手を当ててなにか言ったらその壁がなくなる。

 そこにライゾネスは入っていったので俺もそれについていく。


「どうだ?ここは人の姿になってる時の生活スペースだ。

 じゃあ話そうか。」

「このダンジョンはわしが大昔に作ったものだな。

 正確には神が作ってダンジョンマスターの権限をわしがもらったのだ。

 だからミルもダンジョンに住んでいる。」


 といわれ俺は納得する。


 それからライゾネスと話し続け気づいたら5時間も話していた。




 今回ライゾネスに教えられたのは

 ・このダンジョンはライゾネスが経営してるよ!

 ・ミルはわしの子孫

 ・ライゾネスの能力

 ・ミル可愛い

 くらいだった。


 俺が帰ろうとすると

「お主がこの迷宮都市から出て行くときは一緒にミルも連れてってくれんか?

 あいつもしばらく迷宮都市から出てないだろうからな。」

「連れてっていいんですか?」

「あぁ、あとお主しっかり龍の力を操作しないと身体が崩壊するぞ?

 今はまだ大丈夫だろうが早めに操作する練習をしておけよ。

 それはミルが知っているからな。」


 とまた意味深いことを言ってきた。


「じゃあ地上まで送るぞー」


 と言われてライゾネスが魔法を使い俺を地上まで送る。


「んー、ようやくクリア出来たな。

 1ヶ月前にアリア達と合流出来たし次はどこに行こうか。」


 しばらく歩いて冒険者ギルドに着いて今日手に入れた素材を換金してもらっている最中、壁に一枚のポスターが貼ってあるのが見える。


 そのポスターは闘魔祭と書かれており、今から1ヶ月後に学園都市で行われると書かれている。

 ちなみに誰でも参加okだ。


(次は闘魔祭だな!

 1週間後くらいに行くか!)


 と次の目的地が決まる。


(ミルさんにも会いに行かないとなー)


 と考えながら俺は自分が泊まっている宿に帰る。

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