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閑話 勇者サイド2

 柚季がミルと訓練をする少し前、

 この迷宮都市に来ている勇者一行はやっと10階層に着いた。


「やっと10階層か………」


「仕方ないじゃない。ダンジョンに入るのに冒険者ランクE以上ないと入れないって知らなかったんだから。」


(本当にダンジョンに入るのが辛かった。

 ランクを上げるために街の外で魔物とかを倒したりしないといけないけど迷宮都市に来る冒険者達があらかた狩るからダメだし街なかの雑用をやるしかなかったんだよな。)


 勇者達は周りに自分達は勇者だと伝えていないため周りから見ると男2女4の微ハーレムに見えるため男冒険者の評判は良くない。


「また魔物が来ます!その曲がり角から3体!」


 と魔物察知や罠解除などのスキルが使える結城陽毬が勇者である俺に教えてくれる。

 いずれこの女も俺のものにしたいぜ


 出てきた魔物はワーウルフという二足歩行の狼だがその姿はまんま狼が二足歩行しているだけである。

 ちなみに獣人の狼人にワーウルフというのは禁忌である。

 言った場合はその一族を丸々相手にすると思え。


 勇者は城で王からもらった聖剣でワーウルフ1体をすぐさま斬る。

 俺の横で大輝もワーウルフを切り裂いている。

 俺と大輝がワーウルフと倒し終わると同時に後ろから火の槍ファイアーランスがワーウルフの頭に直撃し頭を消しとばす。


「もうここら辺は楽勝だな。

 明日からは新しい階層に行くか!」


「おう。もっと強い魔物と戦ってる強くなりてーしな。」


「そうですね、そろそろレベルも上がりづらくなってきましたし多分15階層までなら大丈夫だと思います。」


 と俺がいったあと大輝と雪音が賛成してくる。


「それにしてもアンフィスバエナの討伐ってすげぇーよな!」


 と帰っている途中で大輝が話題を提供してくる。


「そうだな。たしかただのアンフィスバエナじゃなくて亜種だったんだろ?

 まだダンジョンに居て誰が盗伐したかわからなかったからな。」


「どのくらい強いのかしら?その討伐した人は。」


「たしかふつーのアンフィスバエナでBランク冒険者6人で倒せるはずだよ!」


「てことは最低でもAランク冒険者6人かSランク冒険者……って事になるな」


「話変わるけどこの前氷薔薇らしき人を見かけたよ」


 と勇者達御一行はダンジョンを出るまでここ最近起きた話で盛り上がっていた。


 ダンジョンから出て勇者は宿で6人集まって話をしていた。


「あと1週間後にここから南に10キロ行くとある丘から流星群が見えるようになるんだって!

 みんなでいこ!」


 と楪瑠衣がいい事を教えてくれる。


「じゃあ行くか!」


 と言うと隣の部屋から騒ぎ声が聞こえたから大輝が「うるせーぞ!」と言ったがまだ騒いでいた。

 たしか以前にもあったし注意しに言った方がいいかな?


「はぁー、じゃあ今日はもう遅いからもう寝ようぜ!」


 と言い女達が部屋から出ていきさっき騒いでいた部屋の反対の部屋に戻っていった。


 それから流星群がよく見えるようになる1週間後まで順調にダンジョンを進んでいき15階層まで行けるようになった。


「流星群今日だな。

 みんな準備できたかー?じゃあ行くぞー」


 街の南門から出て流星群が見える丘ー星降る丘に行く。


「人がいっぱいいるねー!」


 この流星群はこの街では祭りのようになる。

 街に住んでいる住人もこぞって見に行くのだ。


「早く行こうよー!」


 と瑠衣が走り出しそれを追いかけるように俺たちも後を追っていった。


 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 アリアとミルティーサイド


「ようやく迷宮都市に着いたのじゃ…」


「長かったですね」


 とこの2人は来る途中でかかった転移で遠くまで飛ばされていた。


 飛ばされていた場所は転移した場所から約300キロ離れた黄昏の森という場所に飛ばされてその黄昏の森の奥に家が建っていてそこでしばらくお世話になっていたのだ。


 家主は若い女の人で名前はアルテという。


 そのアルテは弓を使っておりこの黄昏の森にいる魔物を100発100中でどんなところからも当たる凄腕狩人だった。

 なぜか動物も警戒しずに寄ってくる謎体質だとアルテは言っていた。


 3週間くらいお世話になりアリアの転移魔法で転移の魔石で飛ばされた位置まで戻ってきたのだ。


「早速柚季を探すのじゃ!」


「はい!」


 とアリアとミルティーは柚季を探すためにまず冒険者ギルドに尋ねに行った。

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