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32話 ミルさんと・・・

「じゃああなたが剣魔姫さんだったんですか!?」


 と俺は驚くがあの路地であった時に感じたものを思い出しそう呼ばれても納得する。


「周りからはそう呼ばれてる……

 そういえばキミの名前聞いてなかった。」


「俺は氷薔薇柚季です。」


「珍しい名前だね。

 私はミル・ライアードよろしくね。

 同じもの同士」


 と剣魔姫さんもといミルさんはさっきまでの真顔とは違い少しはにかみ笑いをするようにニコッとしてきた。


「じゃあ今日はもう遅いので帰りますね。また来てもいいですか?」


「うん、来たい時に来てね。」


 それから冒険者ギルドに戻り今日討伐した魔物の素材を売る

 今日はいつも酒場で騒いでいる冒険者たちがいない。

 それを受付嬢に聞くとなんでもアンフィスバエナに怯えた魔物がダンジョンから逃げ出そうとしているのを防いでいるみたいだ。

 ちょっとした緊急依頼だそうで、ギルドにいた冒険者たちは魔物退治に借り出されて行ったそう。


 冒険者ギルドを出て空を見上げると夜空に星々が輝き、月に似たような衛星が2つ空に浮かんでいる。

 すると流れ星が見える。

 それが結構近くまで落ちてきて空中で燃え尽きる。


「おぉー、流れ星か

 もうそんな時期か。」


 と屋台で串カツを売っているおっちゃんが俺と同じく空を見ながら言う。


「そんな時期ってどういう事ですか?」


「あんちゃんしらねぇーのかい?

 ここからすぐ……南に10キロほどいくと丘があってな。

 その丘は星降る丘と呼ばれて毎年この時期になると流れ星がたくさん見えるようになるんだ。

 その丘はその流れ星が燃え尽きずにそのまま地面に落ちたのがあの丘になってるって言い伝えだ。」


 と聞いてもいないことを教えられる。


「いいですね。見に行ってみたいです。」


「あと1週間後くらいだな。その時くらいが1番よく綺麗に見えるぞ。」


「教えてくれてありがと!おっちゃん!」


「おっちゃんって俺はまだ28だぞ!」


 それはもう立派なおっちゃんではないか?


 と思いながらも宿屋に戻る。


(ミルさんと見に行こうかなー

 次行った時誘ってみるか!)


 とまた一つミルさんの所に行く理由が増える。


「そういえばなんでミルさんはあんな所に住んでるんだろ。今度聞いてみるか」


 そのあとはご飯を食べ銭湯?のような所に行き宿でねる。


 次の日、早速俺は昨日のミルさんの家に行く。


「ミルさーん!来ましたよー」


 と家の前で声を出してミルさんを呼ぶ。

 仕方ないよね。インターホンとかないんだし。


「柚季、入って。」


 と昨日と同じように家に案内される俺。


「柚季、特訓しよう」


 と俺が椅子に座るとミルさんが真剣な顔で言ってきた。


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