31話 謎の家
宝箱を見つけたあと時間を確認するともう4時になりそうになっていたので帰る。
以前空間魔法を使ってダンジョンから出ようとしたがなぜか転移魔法が発動しなかった。
城でゼラ先生に空間魔法はなぜか使えないと言われたが光魔法と闇魔法がレベル10になったら使えるようになったのだ。
そんなことでいちいちあるいて帰らなくてはならない。
「はぁ、ここまて来るのでだいぶ時間使っちゃってるからそろそろダンジョン内での泊まりをしないといけないな。」
柚季はここまで来るのに3時間程しかかかっていない。
柚季以外の人は以前ダンジョンの門番から1階層1時間ほどかかると言われていたので約8倍のスピードで来れている。
なぜ柚季がここまでのスピードで来れているかと言うと半龍化して後ろから風魔法で追い風を作り出している。
「ボッチも寂しいな………
アリアとミルティー置いてきちゃったし。」
そして、帰っている途中の15階層で俺は奇妙なものを見た。
それは壁に魔物がめり込んでいく様子だった。
「きもちわる!今めり込んでったぞ!」
俺は恐る恐る壁に近づき壁に手をついた。
「貫通した………?」
と俺はさらに身体を壁に押し込んで見るとそのまま顔が壁の向こうまで行きそのまま道が続いている。
「行ってみるか………」
とその道を歩いていく。
道は一直線で先ほど入って行った魔物にもまだ会えていない。
そのまま歩いていると道の先に光が見えてきた。
光がまで着くと俺は信じられないものを見た。
「太陽が……それに家まで……」
と道の先には家があり空には燦々と輝く太陽そして家の前に生えている薔薇、その薔薇に水をあげている女の人……
「人がいる!っ!」
と声を上げてしまう。
その声で気づいたのか女の子はこっちに振り向いて
「誰!……キミは……あの時の……」
とそこにいた女の人は以前ザクォーと戦った後にあった女の人だった。
「よく……きた……」
と俺を家の中に案内する。
「キミが初めて……」
「何がですか?」
「ここに私以外の人が来るの……」
「だから楽しんでいってね。」
とこれが笑顔ではなくほぼ真顔で言ってくる。
全然そうは思えない。
「ここに住んでるんですか?」
「うん……」
「この前は大丈夫だった?」
「大丈夫でしたよ(ザクォーの事かな?)」
「そう良かった。(アンフィスバエナ亜種に襲われても大丈夫って言えるなんて)」
と両者思っている事が違う。
「強かった……?」
「そんなに」
「負けてた……」
「何にですか?」
「アンフィスバエナに…」
「ん?」
「どうしたの?」
「なんで俺がアンフィスバエナと戦った事知ってるんですか?」
「だって助けたの私……」
「えぇ!!」
とあの時のアンフィスバエナから助けてくれたのはこの女性だったみたい。
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