30話 宝箱とフィアナ騎士団
俺は今ダンジョンの25階層にいた。
あのアンフィスバエナ亜種は実際は現在の最高到達地点にいる魔物くらい強いと受付嬢に言われた。
なのでまだしばらくはこのままレベルを上げながらどんどん階層を降りていくつもりだ。
現在25階層のあるルームにいた。
そのルームの中心には木箱が置かれている。
「おお!この意味ありげに置かれている木箱!
やっぱダンジョンと言ったら宝箱だよな!」
と言い罠の確認もしずに俺は宝箱を開けてしまった。
「うぉ!
しまった!罠の確認をするの忘れた!」
宝箱を開けた瞬間、宝箱がある床以外の床がなくなり俺はそのまま下に落ちてしまった。
「やばい!やばい!」
と言っているうちにそこが見えてきてそのそこには槍が敷き詰められていた。
「くっ!どうすれば……………
こうするしかないか……」
と言い俺は魔法でこの穴の底の槍が丁度隠れるくらいまで底から氷を張りそこから風魔法で俺から下に向かって強風を生み出した。
すると身体の落下の勢いが減衰し、ちょっとまだ衝撃がきたが落下死することがなかった。
「しかし我ながらよく思い出せたな」
と言いながら俺は足元に広がっている氷を見る。
ただの氷だけだったら風魔法の強い風で氷が割れてしまうかもしれないと考えた俺は床にある槍を地球で言う鉄筋コンクリートの様に氷の中に槍が埋まる様に氷を作ったため大丈夫だったのだ。
「…….………まって、俺翼あんじゃん!
あ、でも飛べないか。」
半龍化し背中の肩甲骨を動かすようにやると背中の翼が動く。
しばらく動かすのが楽しくて翼をわしゃわしゃやっていると気付いたら羽ばたくと少しだけ身体が飛ぶようになった。
それから飛べるようになるまで10分もかからなかった。
俺は飛んでさっきまでいた宝箱の部屋に戻り今度はしっかりと罠がかからないか確認しながら宝箱を開けた
中に入っていたものは槍だった。
見た目は真っ黒だが所々青い筋が走っている。
矛先は説明し難い形だが宝石のような魔石が取り付けられている。
「槍か……鑑定」
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武器:魔槍
名前:ゲイ・ジャルグ
スキル:絶槍・魔突
詳細:異世界のフィアナ騎士団のディルムッド・オディナの持つ大小2つの槍の1つ。
魔法を突き破る事が出来る。
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「なんでフィアナ騎士団の持ってた武器があるんだ?
てかフィアナ騎士団ってあったんだな。
意外と地球の神話って本当にあったのかな?」
と思いながら俺はゲイ・ジャルグをアイテムボックスにしまった。
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