21話 ランクアップ
「まぁ騒いでいたのはいい。
どうせバカが変な事でもしたんだろう。
柚季はここにいるのか?」
「俺ですけど」
「お前が……
ギルド長室にこい、話がある。」
と言って俺を連れて地下闘技場から出て行った。
地下闘技場では
「ギルド長が出張ってくるなんてあの冒険者なにやらかしたんだ?」.
「さぁ?」
というザクォーが負けたことよりギルド長に連れていかれたことの方が気になる冒険者達だった。
ギルド長では、
「なぁお前さん、これどういうことだ?」
とギルド長が冒険者カードを機械に入れてそれを俺に見せるとこう書かれていた。
魔物討伐数
アルミラージ 3827体
ゴブリン 2574体
ワーウルフ 1450体
・
・
・
ワイバーン 3体
となっている。
「お前これどこで討伐したんだ?
………そういえば王都の方で魔物の大群が襲ってくると言っていたがいなかったのを聞いたな。」
といい俺のことを真顔で見る。
少しずつ威圧しながら。
数分その中で耐えていたが俺は感情負けして
「すいません、俺がやりました。」
と白状した。
「なんでお前さんがこんなに討伐できたが知らんがこれだけ討伐できるならFランクからあげなきゃいかんがどれだけあげればいいと思う?」
と一緒についてきた受付嬢に目を向けて聞いた。
「うーん、そうですねぇー
ワイバーン単体の討伐ならBランクでもいいのですが4体もそれに弱い魔物もいるとはいえ10000体近くも討伐しているとなるとA……いやSが妥当ではないかと。」
と受付嬢さんが言う。
「やっぱりそうだよなー、でもSに上げるためにはギルド本部長と王の許可がいるからまずはAランクだな。
許可が降りたらSランクに上げるぞ。」
「それとダンジョンに入れるのって最低でもEランクからだけどなんでこようと思ったんだ?」
「えっ……………
ダンジョン入るのってEランクからなんですか?」
「そうだな。」
「初めて知りました。」
「そうか………
まぁ無事Aランクになれたんだ、ダンジョン頑張るんだぞ!」
と背中をバンバンと叩かれて俺は冒険者ギルドを後にした。
「結局あのザクォーのせいで依頼受けれなかったなー
………でもダンジョン入れなかったか。」
と独り言を呟きながら俺は自分が泊まっている宿に向けて歩き出した。
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