19話 迷宮都市
*柚季サイド*
「ようやく外壁が見えてきた。」
と俺は龍人ながらも疲れた声でそう言った。
ここまで来るのに歩いてわずか5日なのにいろんなことがおきる。
森にいたいろんな種類の虫型魔物が違う種類なのに一緒になって襲ってきたり、
3日目で盗賊に襲われている商人を見つけ、盗賊を殺しながら商人を守り戦う。
襲ってきた盗賊は実は盗賊団の中のまだ3分の1くらいで盗賊の拠点に盗賊を処理しに言ったり。
など、人を殺すのは初めてだったが盗賊は倒すと金銭をドロップする魔物だと俺は思い殺した。
盗賊の拠点には金貨が100枚ほどありその上のミスリル貨が2枚あった。
お金だけじゃなく魔物の素材が置いてあった
そのあとは迷宮都市に着くまでは何事もなかった
ここまで来るときに起きたことを思い出していると街に入るための門にだいぶ近づいてくる。
門には迷宮都市に入るために並ぶ人が沢山いる。
俺はその並んでいる列の最後に並んだ。
「まだなのか?
もう1時間近く並んでるぞ。」
と言うと周りにいた人が
「あんた、ここに来るのは初めてかい。
ここはいつもこんな感じだからねぇ、
今日は少し多いみたいだけどいつも1時間前後かかるよ」
と弓を持ったおっちゃんが教えてくれた。
そこからさらに15分ほど待つとようやく入るための審査が始まった。
「冒険者カードか商人カードを出してください。
ない場合は銀貨2枚を払ってください。」
と門番さんに淡々と死んだ目で言われ俺は冒険者カードを出しながら差し入れも一緒に出す。
「はい、冒険者カードとあとこれ差し入れだ。
目が死んでるぞ。」
と言うと俺の相手をしていた若い門番さんは目を輝かせ
「ありがとうございます!」
と俺が渡した差し入れを近くの椅子に置いた。
「はい、ではお返しします。
迷宮都市アルリオを楽しんでくださいね」
と言われ俺は迷宮都市に入っていった。
俺は冒険者ギルドに行く前に宿を探しに行く。
「すいません、ここって今空部屋ありますか?」
「あぁ、あるよ
泊まりかい?」
「しばらく泊まりたいんですけどいいですか?」
「連泊ね、うちは先に金払う方式だけどいいかい?
一泊60銅貨だよ。」
「じゃあまず10日分払います。
また延長すると思うのでまたその時にお願いします。」
と言って案内された部屋に荷物を置いて俺は冒険者ギルドに行く。
「おぉ………
王都の冒険者ギルドと違って大きいな。」
と俺が言った通り迷宮都市の冒険者ギルドは王都の冒険者ギルドより3倍ほど大きかった。
中に入ると王都でも同じだが左手に酒場がありそこにはまだ昼過ぎなのにもかかわらず酒を飲んでいる冒険者が沢山いた。
俺はそれを横目に依頼書がたくさん貼ってある掲示板を見るとダンジョンに出てくる魔物の素材やダンジョンに生えている草や果物の採集の依頼ばかりだった。
適当に自分のランクにあったものを取って受付に持っていくと
「冒険者カードを出してください。」
と言われ俺は冒険者カードを出すと俺の後ろにいつのまにか近寄って来ていた酔っ払いの男が
「おいおい、こいつFランクかよ
カッスー
てめぇーみてぇーなカスは家に帰ってママのおっぱいでもしゃぶってな!ぎゃはは!!」
と言いそれを見ながら作業をしていた受付の女性の方が顔を青くして
「ギ、ギルド長に言わなきゃ!」
といきなり部屋の奥に走り出してしまった。
「おぉ!受付嬢も俺をビビって逃げちまったみたいだな!ぎゃはは!」
とギルド内はこの叫んでいるやつ以外はシーンとしていた。
そしてこの叫んでいる男の仲間なのか知らないがある男が近づいてきて
「お、おいザクォーやめろって、
前にも同じことやってギルド長に注意されただろう。」
(おいおい、この男ザクォーって言うのか?
鑑定してみるか。)
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ステータス
種族:人族
名前:ザクォー
職業:剣士
レベル:32
能力値
体力:10000
魔力量:0
筋力:400
魔力:0
知力:0
俊敏:500
幸運:-50
スキル:
剣術LV2・恐喝LV5・強盗LV4・
加護:
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とめちゃカスだった。
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