閑話 勇者サイド
*神崎光輝サイド*
「やっとこの王都から出られるな。」
「そうだな。それにしてもあのメイドども置いてきてよかったのか?」
「あぁ、この旅には危険すぎるからな。」
「そういう外見がいいからお前はモテるんだよなー」
と神崎光輝と久我大輝が女子から離れて話していた。
それからパーティのメンバーを集め、次の王都から出た後の目的地を決める
「ここ出た後どこに行く?」
「そうね、迷宮都市でいいんじゃないかしら。」
「そうだね!そこにしよう!」
と天宮雪音と楪瑠衣が光輝の相談に反応して返す。
このパーティは神崎光輝、久我大輝、天宮雪音、楪瑠衣、結城陽毬、間谷茉莉花の6名で、その中の光輝、大輝、雪音、瑠衣は家が互いに隣どうしで幼少期からの幼馴染として保育園、小学校中学校高校と同じ学校に進んできた非常になかのいい幼馴染だ。
陽毬と茉莉花は雪音と瑠衣が学校でよく話している友達だったため、雪音が頼み同じパーティに入れることになった。
「じゃあ軽く旅の準備して、明日にでも迷宮都市に行こうか。」
と光輝が全てを取り仕切るかの様に話していた。
そして、光輝たちは1日の間に魔物と戦える武器、行くまでに掛かりそうな日にち分の食料、そしてパーティ全員で冒険者ギルドに冒険者として登録した。
この時柚季はエルフの女性をストーカーしている。
光輝たちはそのまま街を出て迷宮都市へ向かった。
(ようやく雪音と瑠衣だけになった。
大輝も協力してくれている。
今まで大変だった、雪音や瑠衣を手に入れるために真面目に相手のことを思って行動し、たまに天然っぽさを出す。
これがとても疲れた。
異世界召喚された時もそうだ。)
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先生が入ってきて話始めたらいきなり床が光り出した。
気づいたら周りが石造りの建物におり、周りに剣を腰に携え槍を手に持った騎士がたくさんいる。
「おぉ、さすが姫だ!
こんなに大勢の異世界人を召喚するとは!」
と杖を持った女の子のそばで女の子も助けずに叫んでいる人がいたが俺たちも周りの騎士も無視をして独り言の様になっている。
そして、宰相のような人がやってきて王の間に案内された。
「さぁ、こちらに勇者方
これから王と対面していただきます。
王座の間に入り少し歩いたら止まって王に頭を下げてください。
ではついてきてください。」
といわれ俺たちはそのまま宰相について行き
頭を下げたが後ろにいたいつも俺の邪魔をしてきていた氷薔薇柚季がいた。
そいつは
「いや、なんで会ったことも無いようなジジイに頭下げないといけないんだよ。
頭下げて欲しいならもっと丁寧に話せよ」
と王に向かって言うと周りにいた騎士が槍を氷薔薇に向けていたが、王の横にいた女の子が
「お父様、別にいいじゃありませんか、
頭を下げなくても。」
「そうか、では跪いている勇者たちもたってよいぞ。
我が娘のティファーナに感謝するのだな」
と言われ俺が立ち上がるとクラスのみんなも立ち上がった。
「ここからは私、ティファーナが説明させてもらいます。
この後、皆様のステータスを確認する
鑑定の儀を行いたいと思います。
この鑑定の水晶を使うと鑑定結果が写し出されます。
ではどなたからステータスを確認しましょう。
どなたからでも結構ですよ。」
というと俺のクラスのモブどもが
「じゃあ、俺行っていいか?」
「いや俺に行かしてくれよ」
「最初は私よ!」
と言い出したので俺が
「ここは俺が行かしてもらう。」
と堂々と言い先ほどティファーナが言っていた鑑定の水晶に手を置く。
すると鑑定の水晶の上に俺のステータスが現れた。
「この鑑定の儀を行うことによってあなた方異世界の勇者様方はステータスを見ることが出来るようになるのです。」
とティファーナが言うとちらっと視界の端に見えた氷薔薇は不思議な目でティファーナを見ていた。
出てきたステータスは
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ステータス
種族:人族
名前:神崎光輝
職業:勇者
レベル:1
能力値
体力:5000
魔力量:5000
筋力:500
魔力:500
知力:500
俊敏:500
幸運:100
スキル:
・剣術LV1・光魔法LV1・聖剣召喚・鑑定・言語理解
加護:
・創造神の加護LV1
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となっており、このステータスを見た宰相っぽい人がこのステータスはレベル1にしては凄すぎる!
と言うふうになり、他の人もどんどん鑑定していった。
そして最後の1人、俺が最もクラスで嫌っている氷薔薇柚季がステータスを出した。
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ステータス
種族:人族
名前:氷薔薇柚季
職業:魔剣士
レベル:1
能力値
体力:2500
魔力量:5000
筋力:150
魔力:200
知力:180
俊敏:250
幸運:1000
スキル:
・剣術LV2・氷魔法LV1・鑑定・言語理解
加護:
・創造神の加護LV1
_________________________
となっていた。
するとティファーナが氷薔薇に向かって
「氷薔薇様は魔剣士なのですね。
いや、別に魔剣士が悪いと言うわけではないのですが魔剣士はどの職業の中でも器用貧乏になりやすい職業であまりよくない職業になっております。
でも!氷薔薇様は魔力量が勇者様に並ぶ多さなのでそれを生かして頑張ってください!」
と言いクラスの1人坂口大介が
「おいおい、俺たちの中で一番ステータスが低いぞ。
それに魔剣士って名前だけ聞いたら強そうだけど、器用貧乏になるって完全に落ちこぼれだな!」
と言った。
晩ご飯を食べ終わり部屋に戻った後俺は密かに坂口大介にあっていた。
「よかったぜ。
これまでよくやってくれた。」
「あぁ、これも約束だったからな。」
「これからも時々氷薔薇のやつをいじめてくれ」
「わかった。」
と少しながらも光輝と大介は話した。
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とまぁこんな感じだったがこれからまたみんなを騙しつつ雪音と瑠衣の処女を奪ってやる。
と周りから見た光輝では考えられないことを考えてほくそ笑んでいた。
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