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18話 迷宮都市へ

 気を失った俺は気づいたら周りが真っ白な空間にいた。


「ここは……たしか転移してくるときに神さまとあった場所……」


「久しぶりじゃの、柚季君。

 君が龍化したら気絶すると思って意識だけを持ってきたんだ。

 ほらこのテレビを見てごらん」


 と、転移の時にいた和室にテレビが置いてあり、そこには龍が魔物を蹂躙している姿が映し出されていた。


「これはなんですか?」


「お主の龍化した姿じゃよ。

 前も言ったじゃろ?お主は龍の因子を持っておる。

 種族も龍人になっておるしの。」


 としばらく見ていると龍化した俺がこちらから見える魔物を全て倒した。


 倒し終えてしばらくすると龍の身体が光出し俺の意識もだんだん薄れる。


 気がつくと和室ではなく周りが魔物やその血で汚れた草原に倒れるように寝転がっていた。


 これを俺がやったって思われるとめんどくさくなる予感がする!

 早く逃げよ、と

 俺はそそくさと起き上がり少し遠回りして街の門から入る。


 そして、冒険者ギルドに着くと


「さっきの龍はなんなんだ!」


「でも、あの龍は魔物を倒したら急に居なくなったぞ!」


「いやあの龍がこっちに攻めてくるかもしれないぞ!」


 などと、冒険者たちが思い思いの事を言っていた。


「あぁー、もうこの街出よっかなー。

 たしかこの街から北に進んだら迷宮都市があるんだったかな?

 次そこに行くか……」


 と小さな声で独り言のように呟きながら俺は冒険者ギルドから出て宿に向かう。


 宿に戻る最中も街を歩いていると住民はどこかに避難しているのか店なども閉まっており屋台もないもない状態になっていた。


 宿に着くと宿屋の主人は避難しておらずなにもなかった様にご飯を作っていた。


「なにしてるんですか?」


「なにって、飯作ってんだよ。」


「そうか、明日から迷宮都市に行くから今日までで宿の勘定してくれ。」


「わかった、

 やっぱり男なら一度は迷宮都市に行ってみたくなるさ。

 ほら、先払いされていた金返すぜ。」


 と言われ5日分の宿代を返してもらった。



 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


 翌日、俺は迷宮都市に向かうため、旅の準備と言ってもほとんどないが剣と刀の手入れをして歩きで迷宮都市に向かう。



 迷宮都市はある巨大なダンジョンの周りに作られた都市である。


 そのダンジョンは未だ攻略されておらず何層あるかもわからない。


 現在は58階層が最高到達地点である。


 昔はダンジョンからダンジョン産の魔物がたくさん出てきていたようだが、今ではダンジョンに蓋をし、冒険者は入れるが魔物は出れないというものを作り、その蓋の上には白亜の塔を建てた。


  … ダンジョン記録…


 という冒険者ギルドで写した紙を見ながら俺は思った。


(文面を見ただけだとめっちゃダン○ちに見えるなー)


 と思いながらも俺は迷宮都市へ足を進めた。

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