10話 冒険者登録
俺たち勇者がこの異世界に召喚されてから1ヶ月が経ち、この城に残る組と魔王を討伐しに行く組に別れた。
魔王を討伐しに行く組は
勇者である神崎光輝
聖女である天宮雪音
剣聖である久我大輝
賢者である楪瑠衣
ほか14人で城に残っていく人は職業が戦闘系ではなかったため城に残って貢献していくことになった。
勇者パーティとして、勇者、聖女、剣聖、賢者とあと同じクラスの女子が2人の6人パーティを作って、その他にも6人パーティを2つ作った。
俺は、1人で行動しようと王に言ってあったため1人パーティとなった。
今は王の間にいる。
「では、勇者方魔王討伐をよろしく頼むぞ!」
と王が討伐組を送り出した。
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王都の街に出る。
異世界召喚されてから初めての街だ。
この1ヶ月は魔法や剣の訓練ばっかりだったからな。
街並みは、中世ヨーロッパの方にあった石と木組みで出来た街だが、街の住人の服装は地球の現代とほぼ変わらないような見た目をしている。
そして、街の至る所が賑わっており、露店などがあり、日本では見ることの出来ないと言うかあったらいけない武器屋まであった。
「やっぱりアリアの言ってた通り人族の街にはエルフとか獣人とか居ないんだな。
いやでも意外といたりするかもな。
俺みたいにあんまり特徴が無かったりするかも知れないしな。」
といい俺は、すれ違う人に鑑定を掛けてあった。
しばらく座って鑑定を続けていると
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ステータス
種族:エルフ族
名前:アステリーナ・セルルト
職業:精霊術師
レベル:58
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となっていた。
「やっぱり人族の街にもエルフっているんだな。
ちょっとあとつけてってみよ」
とエルフのお嬢さんの後をつけていると、お嬢さんは急に路地裏に入り俺はそれを追いかけたらお嬢さんに見つかってしまった。
「さっきからなんで付け回してくるのかしら?」
「いえ、エルフ族が人族の街にいるのが珍しいなーと思って後をつけてただけです。」
「な!まさか人族に見破られるとは……」
「ん?違いますよ?俺は龍族です。
ほらそうでしょ?」
と俺はステータスをエルフのお嬢さんに見えるようにした。
「本当ね、龍族なんて珍しいわね。
でも私ちょっと急いでるの
しばらくこの街にいるからまたあったら話しましょ。
じゃあね、龍族の勇者様。」
と言ってそのまま路地裏の奥の方に進んでいってしまった。
俺は路地裏から出て、冒険者ギルドに向かった。
(やっぱ、異世界と言ったら冒険者ギルドだよな!
テンプレ展開とかになるのかな?
例えばガキがこんなところに来てんじゃねーよ、家に帰ってママのおっぱいでもしゃぶってな!とか言われるのかな?)
と考えていると冒険者ギルドに到着した。
冒険者ギルドの建物はとても大きくて、2階建てのどっしりとした建物だった。
中に入ると左手に酒場があり、扉から正面の先に受付があり、その受付の右側に依頼書っぽいものが貼ってある掲示板のようなものがあった。
俺は5つに分かれている受付があったが時間的なこともあるのか受付には1人しかいなかった。
それもふくよかな女性の方だった。
(受付嬢って言ったらもっと可愛い子だろう!
なんであんなふくよかなおばちゃんなんだ!)
と思いながらも受付に行くと
「あら、いらっしゃい。
新しく冒険者登録する子かしら?」
「そうですよ。」
「そうですか、ではこの紙に必要事項を書いてください。
最低限名前だけは書いてください。
他は別に書かなくても構いませんが書いてくれた方がこちらも助かります。」
と言われたので出身地以外の欄は全て埋めた。
それをおばちゃんに出して
「じゃあ10秒待ってね、
今冒険者カードを作ってるから。」
とさっき記入した紙をなんだかメカメカしいものに入れてゴゴゴゴと音がし出して10秒するとチンっと言ってカードがで出来た。
(えぇー、電子レンジかよ)
と異世界転移してきたやつは大体そう思っただろうものを見ているとおばちゃんが
「これが気になるのかい?
これは100年くらい前に勇者様のパーティの1人が作った魔道具でね、全冒険者ギルドに置いてあるんだよ」
と言って説明してくれた。
「じゃあこれで君は冒険者だよ
頑張って強くならんだよ!
依頼を受けたいなら右の掲示板にある紙を受付に持ってくれば受けれるからね」
と言って俺はそのまま冒険者ギルドを出た。
(あれぇー?
先輩冒険者から絡まれなかったな。
こう言うものは絡まれると思ったけどなー。
まぁいいか)
と思い俺は今日泊まる宿を探しに言った。
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地球の日本
現在柚季が行っている高校の門の前にテレビのカメラが来ていた。
「ここが昼間から突然集団で失踪する時間が起こった高校です。
今も授業はやっているようですが、先生方は大変なようです。」
と学校でいきなりいなくなるというニュースが日本だけでなく世界的にニュースになっていた。
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