―稼ぎに行きましょう―前編
連投です。
気分次第で投稿ペースが変わっています。連投してますが、書き溜めはしてません。なので誤字脱字、おかしな所は多いです。
さて、現在のお金は5300ベルです。これでマッピング用の紙と筆記用具を買いましょうか。まずは紙ですが、羊皮紙とかその辺しかないですよね。
物品確認…羊皮紙
能力…文字や絵などを書ける。書いた文字は削ることで消せる。両面使える。折り畳める。
品質…普通
詳細…動物の皮を利用して作られた紙のようなもの。パピルスよりも高価ですが、パピルスよりもカビ等に強いです。
年代…ゼルド歴209年(現在)
材料…動物の皮。
価格…100ベル
少し高いですが、使いやすそうですし買っておきましょう。
次は筆記用具ですね。
物品確認…魔法の羽ペンセット
能力…物に文字を書ける。書いた文字は羽の部分で消せる。インクは5MP消費すると補充される。自動である程度清潔に保たれる。
品質…高品質。
詳細…洗浄の呪印の刻まれた羽ペンと、充填の呪印を刻まれたインク瓶です。インク瓶は一般的なインク瓶と同じサイズですが、中のインクは魔力のこもったインクとなり、酸化や腐食に強く、掠れにくいです。羽ペンは、羽の部分にのみ洗浄の魔法がかかっていて、ペン先の部分で普通に文字などは書くことが可能です。洗浄の呪印の効果で、時間が経つと埃やゴミは消滅します。また、セット品のおまけとしてインク瓶にも洗浄の効果が回り、羽ペンと同じように時間が経つと埃やゴミは消滅します。
年代…ゼルド歴209年(現在)
材料…呪印。洗浄の魔力。充填の魔力。羽ペン。インク瓶。
価格…3000ベル
高い!
ですが、商人なので筆記用具は必需品です。その必需品の補充が魔力で済むのであれば、買って損はない…ですかね。買ってしまいましょう。残り2200ベルですが、問題ありません。取り敢えずもう一度マッピングのためにダンジョンへ潜りましょう。
…それで、またダンジョンへ来て安心したのが、不思議のダンジョン系では無いことですね。頻繁に来たら変化するって言うものでもなさそうです。それでは、マッピング開始です!
…で、マッピングしていて分かったんですが、案外ここ道が入り組んでいるように見えて、先がある道はあのボスっぽい奴の所に向かう奴だけですね。粗方マッピングし終えて気付きました。それでは最終マッピング場所―ボス部屋を除いてですが―に向かって帰りましょうか。
それで、ダンジョンから戻ってきたんですが、結構時間たってますね。もう夕方です。因みに狼みたいな奴はまた4体程撃破して、牙をゲットしています。後、マッピングではボスっぽい奴の所への道まで書いておきました。それで、ディックさんにあのボス討伐やってもらうか迷ってるんですが、中々難しそうですね。彼の武器は鋼の剣で、骨を砕くのにはたぶん向いてません。
…あ、私魔法使えんじゃん。何かあいつらに効きそうな魔法って無いのかなーって思って見たら、ありました。
魔法名…ホーリー
魔法効果…上位浄化効果があり、低級の魔獣であれば消滅し、中級アンデットは浄化されます。また、上級アンデットにも大ダメージを与えることができます。効果範囲は術者の周囲15メートル程です。また、不浄の地も浄化することができます。呪いには効果がありません。
詠唱…〔不浄なる者共に聖なる光を。迷える魂に聖なる導きを。皆を浄化し、聖なる地へ導かん。〕
消費MP…40
わぁ、神聖魔法っぽいのも網羅してたこのスキル。でも、効果範囲のわりに合わない消費MPですね。しかも詠唱も長いので、最大まで引き付けてると撃てませんね。この魔法。
…そうだ、ディックさんに頼みましょうか。詠唱中守ってもらえればいけそうですね。ですが、食事があれではやる気が出ませんね…
取り敢えず牙を売却するために脳内取引を移動用で発動します。
現MP・50、最大MP・76
物品確認…日替わり庶民料理材料セット
能力…一般的な庶民の料理を作るための材料セットです。四人前。お徳用。価格は周囲の街の平均より割り出し。
品質…普通
詳細…一般的な庶民の料理を作るための食材で、日替わり制ですので、一般的な庶民は購入地域周辺の街を参考にしていますから、地域によって味が変わります。今回はゼイオフ街の庶民の料理を作るための材料セットです。
年代…ゼルド歴209年(現在)
材料…日替わり食材。
価格…今回は700ベル
え、なにこのスキル。こんな日替わり商品とか出てくるんだ。スッゴい助かるし、街の名前知らないとかの典型的なあれも防げるんじゃないですかね?これは買いたいですが、鍋しかありませんし、どうしましょうか…
物品確認…一般調理キット
能力…一般的な料理を作るための調理キットです。お徳用。
品質…普通。
詳細…庶民料理までを作るのに必要な調理キットです。色々入ってます。何と携帯魔石調理台付きのとってもお得なセットです。
年代…ゼルド歴209年(現在)
材料…一般調理器具(包丁・まな板・鍋・ザル等)。携帯魔石調理台。火の魔石片。水の魔石片。
価格…1000ベル
くっ…鍋を買うのは早かったか…。
ふざけてないで両方買っちゃいましょうか。残金553ベルです。また貧乏です。
気を取り直して、料理をしましょうか。
まずは食材を見た限り、パンとシチューの材料と調味料らしきもの、後は魚ですね。結構いい感じの食事してる様で安心しました。そう言えば、確か銀貨一枚で数日暮らせるってディックさんに聞きましたからゼイオフ街の庶民って結構金持ちってことですかね、これ。
あ、違うか、ディックさんは貧しい村出身だった。
取り敢えず、携帯魔石調理器台―完全にガスコンロに蛇口をつけただけの形―を、家を作ったときに余った木材で作った机に置いて、調理しますけど、調理方法はどうするんでしょうか?
あ、まだ脳内取引継続中ですし、携帯魔石調理台を見てみましょうか。
物品確認…携帯魔石調理台
能力…1MPを消費することで、火を30分おこしたり、水を鍋一杯分産み出します。
品質…良質
詳細…魔石片によって魔力を変換し、水や火を産み出します。また、魔石製品なので高く、壊れやすいので携帯する分には不人気商品ですが、魔力の変換効率は高いので家庭で設置する分には人気です。使用方法は、魔石に触れて魔力を流し込むだけです。
年代…ゼルド歴209年(現在)
材料…水の魔石片。火の魔石片。鉄。
価格…500ベル
あ、本当にお得な商品でした。ですが携帯魔石調理台とか言うわりに携帯に不向きって…
まぁいいです、使い方がわかったので買いません。
さぁ、まずはシチューを作って、魚は焼きましょうか。
…それで、ちゃんと出来たんですが、私料理はあまりしなかったんですが…あ、スキル補正ですかね?
料理…このスキルは常時発動型スキルです。ちゃんとした料理であれば補正効果があり、料理が美味しくなったり見映えがよくなったり、パラメーターに一時的に補正がかかるようになります。スキルレベルが高いほど補正効果が高くなります。
スキルレベル…1(ちょっと料理が上手くなる。)
スキルレベル上昇時の効果…補正効果上昇。スキルレベルが高レベルになるほど上昇割合増加。
スキル経験値上昇条件…料理を作る、下拵えをする等調理行為。
これですね。料理が上手くなるスキルって良いですね、良いものを自分で作れるようになるって嬉しいですから。あと、前のは料理として認められなかったみたいですね。
さて、残りの二人前は内ポッケの異次元インベントリ行きです。しかし、ディックさんの分が冷めてしまいますけど、もうすぐ戻ってきますかね?
「どうも、リーナさん」
「あ、どうも、おかえりなさいディックさん♪」
「っ!!」
丁度いいタイミングで戻って来たのでまた声が弾んでしまいました…恥ずかしいです。
「あ、えと、料理が丁度出来たので食べましょうか。」
「は、はい。食べましょうか。」
あぁ恥ずかしい恥ずかしい。身長差的に少し顔を伏せれば見えないでしょう。さっさと食べて用件言いましょうか…
「どの料理も美味しいですね。」
「本当ですか?ありがとうございます♪」
「くっ!!」
あ、またやってしまった…転生前から褒められたことあんまりないし、料理とか本当に褒められるもの作ったことなかったのでつい声が弾んでしまいました…多分顔赤いので他人には見られたくないです…。
「あの、少しお願いなんですけど、ダンジョン奥の魔物討伐を協力してもらえませんか?」
「え?」
「あ、駄目ならいいんです…」
あぁ、やっぱり駄目っぽいですねあそこのやつらを倒せればいいお金になりそうなんですが…
「あ、駄目とかではないんですが、何でそんな事をやろうとしているのかが気になったんです。」
「あぁ、それはあそこら辺の魔物が何か良いものを落としそうだなぁと。」
「そうですか。それと、協力ですか?」
「はい。私も一応魔法は使えるので、魔法詠唱中の敵の引き付けをしていただきたいんです。」
「えっ!?」
「えっ?」
何か不味いことでも言いましたかね?私魔法使えるっていっただけですよね?
[ガタッ]
「魔法使えるんですか!?」
「えっ?魔法って普通に使えますよね?」
「使えるわけないでしょう!?」
「えっ?」
えっ?確か管理者さんは普通に使えるって…
《あ…》
あ、何かやらかしましたね?
《すみません…今はもう魔法使える人って殆ど居ません…》
えっ?マジですか?
《マジです。すみません。前の情報伝えてました。今だと魔法使えるのは王国騎士団の団長とか、数百人しか居ません。》
えっ!?
《すみません…本当にすみません…》
あぁ、そりゃ驚くわ…。
「リーナさん、あなた何者なんですか!?」
「え…えーっと、見ての通りただの旅商人ですよ…?」
あちゃー、嘘って言っても多分信じないだろうなぁ…魔法使えるのは普通って言っちゃったし。あ、でも冗談ってことにしましょう。
「まぁ、冗談は置いといて」
「あぁ、冗談ですか…本当に冗談ですか…?」
「本当に冗談ですよ冗談。」
「目が泳いでる気がするんですけど!?」
「取り敢えず、ご飯食べましょう。冷めちゃいます。」
「あぁ、そうですね。冷める前に食べましょう。」
よし、話が逸れてよかった。
…それで、食べ終わったんですけど、まだディックさんが怪しんでいます。どうしましょうか?
「と、取り敢えず、私はナイフで援護しますから、ダンジョン奥の魔物の討伐を協力してもらえますか?」
「構いませんが…」
「…」
「…」
「あー、ね、寝ましょうか。御休みなさい。」
ベッドに逃げようとしますが、
「失礼ですけど、お腹の辺り見せていただけますか?」
「はぁ?」
ディックさんがそうほざきました。変態ですか?
《あ、違います。魔法を使える人は外気に触れると、お腹の辺りがぼんやり光って見えるんです。今では常識みたいです。隠してたのに…》
え、なにそのビックリ人間。
私はどうなの?
《えっとですね、お腹が光って見えるどころか、転生のせいでくっきり聖刻が浮かんで見えます。》
え、なにそれ?
《神の使いの印って言われてます。勇者の印って言われたりもしますし、くっきり見えるほど神に近い存在って言われてますね。貴女の場合、神の側近とか思われるかも…です
聖刻がある人は、国が探してたりするので、ばれると国に捕獲されるかも…です。》
え、聞いてないそんなこと。
《…言い忘れてました。てへっ》
可愛いけど許しませんよ?絶体絶命ですか?
《頑張ってください。》
あ、逃げましたね?助けてくださいよ!
あー、返事がない。どうしましょう。あ、普通に返しましょうか。
「…え、何ですかディックさん、変態ですか?」
「…えっ!?」
「突然女性である私のお腹が見たいって言うとかあり得ませんよ?」
冷徹な視線で言い放ちます。
「えっと、そういうつもりじゃ」
「じゃあ、どういうつもりで言ったんですか?」
「魔法使いかどうかの確認を…」
「それでも男性が女性に突然そんなこと言ったら引きますよ。私外で寝ますね。」
そう言って鞄とベッドをを持って外へ行きます。ドアを閉めるときは大きく音をたてるようにして、小屋の天井に上って、ベッドを置いて寝ます。案外頑丈ですね、この小屋。
多分ディックさんも大丈夫でしょう。これで直接確認しに来るようなら、「この変態」とでも言いながら思いっきり頬を張って追求する気を無くさせましょう。
御休みなさい。
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一部スキル詳細
交渉術…このスキルは常時発動型スキルです。交渉する際に自分が有利になる方法を行いやすくなります。スキルレベルによって交渉効果上昇。
スキルレベル…1(交渉がちょっと有利になる。)
スキルレベル上昇時の効果…交渉時の有利になる方法の効果上昇。
スキル経験値上昇条件…交渉する。
隠密…このスキルは常時発動型スキルです。隠れたり、物を隠したりなどの隠すことが上手くなります。スキルレベルによって見つかりにくさ上昇。
スキルレベル…1(少し隠すことが上手くなる。)
スキルレベル上昇時の効果…隠すことが上手くなる。
スキル経験値上昇条件…何でもいいので隠す。
料理…このスキルは常時発動型スキルです。ちゃんとした料理であれば補正効果があり、料理が美味しくなったり見映えがよくなったり、パラメーターに一時的に補正がかかるようになります。スキルレベルが高いほど補正効果が高くなります。
スキルレベル…1(ちょっと料理が上手くなる。)
スキルレベル上昇時の効果…補正効果上昇。スキルレベルが高レベルになるほど上昇割合増加。
スキル経験値上昇条件…料理を作る、下拵えをする等調理行為。
作成…このスキルは常時発動型スキルです。あらゆるものの作成が上手くなります。建築も含みます。スキルレベルによって作ったものの性能上昇。高レベルになると、特殊効果を付与することがある。
スキルレベル…1(もの作りが少し上手くなる。)
スキルレベル上昇時の効果…作成したものの性能上昇。作成したものに特殊効果付与の可能性上昇。
スキル経験値上昇条件…建築、裁縫等もの作り全般をする。料理など、使用できないものは含まない。
管理者さんはよくミスをします。少女ですから。
そして、魔法は珍しいです。魔法は。