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異世界でゆっくりするために旅商人を始めました  作者: 空亡
転生後―まずは収入源確保です―
6/29

―拠点作りです―

旅商人でも小さい拠点ぐらいは作るんです。

過去の遺物はオーバーテクノロジーなイメージが、作者の中にあります。


さぁ、ディックさんを見送りましたが、これあの人待たないと損しそうですね…まぁ、どうせここがダンジョンだと分かった時点で暫く留まることは決めていたんです。

…ですが、何から始めましょうか?まずは安全地帯を作ること、ですかね?まだ脳内取引の時間が余っているので、何があるか見てみましょう。


物品確認…土地権利書(500㎡)

能力…このアイテム使用者を起点とした500メートル四方の土地を自由にする権利を得ます。

品質…最高級

詳細…このアイテム使用者を起点とした半径500メートル四方の土地の、地形・天候・生物出現の制限等を自由に変化させることができます。

年代…ゼルド歴209年(現在)

材料…天界の契約書・神血(イコル)

価格…現在購入不可能です。


なんですか?これ。伝説のアイテムですよね?

まさかこんなアイテムがあるなんて…。まぁ良いです。買えませんし。こう…魔物を寄せ付けない感じでいいんです。


物品確認…聖なる水

能力…地面に撒くと、聖なる力で魔物を寄せ付けません。24時間有効。

品質…高級

詳細…上位神官が祈りを込めた水です。魔物にとって強力な毒である浄化の力があり、魔物を寄せ付けないだけでなく、悪意や害意も浄化されます。

年代…ゼルド歴209年(現在)

材料…水。上位神官の祈り(聖なる力)

価格…1000000ベル


高っ!

なんですかこれ、確かに探してた物そのものですが百万ってなんですか?しかも一日で効果切れるじゃないですか!

くそぉう、仕方ありません、小さい小屋でも作りましょう。取り敢えず、木材を調達してみましょうか。


物品確認…建築用の木材ボックスセット(小)

能力…小さな小屋程度を作れる程度の、木材の入った箱のセット。五箱入り。

品質…普通

詳細…加工された木材の入った小さな箱のセット。お徳。

年代…ゼルド歴209年(現在)

材料…木材

価格…1000ベル


これでいいでしょう。


………出来ました。適当に組み立てたせいで、かなりあれな見た目ですが、なんとかなるでしょう。取り敢えず、もうそろそろ夜ですし、明かりをなんとかしないといけませんね…


物品確認…ランタンセット

能力…明かりになります。ランタンひとつとランタンオイル2本入り、更に、マッチ箱も一箱あります。

品質…普通。

詳細…ランタンひとつとランタンオイル2本入り、更に、マッチ箱も一箱入ったお徳用です。持ち手を引っ掛けることも可能です。大体8時間位点きます。

年代…ゼルド歴209年(現在)

材料…硝子。鉄。油。木材。発火魔法の籠った塗料。

価格…700ベル


うっ…もう五枚しか銅貨がありません。

とりあえず、暫くしのげるようにしますが、水の補充はいくらでしょうか?


物品確認…綺麗な水

能力…飲めます。冷たいです。水筒一本分の水です

品質…綺麗。

詳細…綺麗な水です。水筒等の容器を選択し、補充することも可能です。

年代…ゼルド歴209年(現在)

材料…水。

価格…50ベル


おぉ、補充できそうですね。なら、暫く留まることは問題ありませんね。正確には三日ぐらい。それで、雨風しのげそうですし、床で寝ましょうか…

鞄が布団の代わりになるとは思いませんでした。



[こんこん]


ノックする音が聞こえました。

さすがに床で寝てもぐっすりとかはないですね。身体中痛いですが、


「リーナさんの小屋ですか?」


と聞こえたので、歪なドアを開けると、ディックさんが立っていました。


「夜分遅くにすみません。リーナさん。」


そう言ってきたので、


「いえ、問題ありませんよ。なぜ私かもしれないと思ったのですか?」


「小屋が一日で建っていて、周りの木が切れていませんので持ってきたのでしょうし、ダンジョンの可能性があるから来たと言っていたので…」


あぁ、なるほど。まぁ普通あり得ませんけどね。


「無事に戻ってこれたんですね♪」


少し声が弾んでしまいました。恥ずかしいです。


「っ!! か、買い取りお願いします。」


なるほど、買い取りですか。そう言えば袋とか何処に持っていたんでしょうか?麻の袋を持ってます。


「わざわざ有り難う御座います。」


麻の袋を受け取り、鞄の方へいきます。袋の中身を出してみると、動物の犬歯のようです。脳内取引で、今は無防備状態でも大丈夫でしょうか?一応警戒して、移動状態で発動します。

現MP・47、最大MP・67

少しMP回復してますね。


鑑定結果…魔獣の牙×5

詳細…魔獣の鋭い牙。様々な用途に使われる

年代…無し

材料…無し

価格…500ベル


うん、価値は低いですね。取り敢えず売却して2割貰いましょう。銅貨五枚の内四枚と麻袋を渡しにいきます。


「どうぞ、400ベルです。」


そう言って渡すと、


「有り難う御座います。」


と言ってきました。続けて、


「すみません。買い取っていただけるか分かりませんが…」


と言いながら渡してきたものは、紫色の光を放つ石でした。


鑑定結果…魔石

詳細…魔力の籠った石。魔物や魔獣の核になっている。綺麗に残っているので高値が付く。

年代…無し。

材料…無し。

価格…5000ベル


目を丸くしてしまいました。取り敢えず、鞄の方に行って売却すると、銀貨が五枚出てきたので、銀貨四枚を渡しに行きました。


「どうぞ、4000ベルです」


「なっ!?」


と小さく聞こえました。


「こんなに貰って良いんですか!?」


と、慌てた声で言うので、


「はい、あれは魔石です。状態が良かったので高額で買い取らせていただきました。」


「有り難う御座います!!」


って言いながら手を握って上下にブンブン振ってきました。話聞いてないでしょうし痛いです。


「あ…すみません、興奮しちゃって…」


「構いませんよ」


謝るのならば許します。しかし、どこで取ったんでしょうか?


「すみません、さっきの魔石、どうやって手に入れたんですか?」


「えっと…魔物が落とした箱に入っていました。ただの石ころだと思ってたんですけど、価値があったんですね!」


そう言ってきて、少しあたりをつけてみた。多分RPGで言うレアドロップ品だろうと思います。まぁ、手持ちが増えたので何でも良いです。そう言えば、夜分遅くと言っていた通り、辺りは小屋から出る光に照らされている以外の場所は、ぼんやりと月明かりに照らされているだけで暗いです。疲れているでしょうし、私の顧客です。しっかり働いてもらえるようにしなくては。


「もう遅いですし、泊まっていきますか?」


と聞いてみると、


「いえ、そこまでしていただくわけには…」


と断られてしまった。でも、どう見ても疲れているので、


「倒れられたり、死んでしまっては私の収入が減ってしまうので、休んでいってください!」


強めに本音を伝えてみると、


「そこまで言うなら…」


と、苦笑しながら言われました。やったぜ。

それで、臨時収入があったので、鞄の方から適当に寝具を出します。


物品確認…ベッド

能力…眠りやすい。

品質…普通

詳細…普通の宿屋に置いてある感じのベッド。

年代…ゼルド歴209年(現在)

材料…木材。マットレス。布。綿。

価格…500ベル


…仕方ありません。2つ買いましょう。適当に鞄の中からベッドを取り出して小屋の奥の左右の端に置く。ディックさんが驚いてても無視です。それと、お腹が減っていないか聞いておきましょう。


「ディックさん、お腹減ってませんか?干し肉なら分けれますよ。」


「有り難う御座います…。出来れば水もお願いします…」


と言われてしまった。水筒を追加で買って、自分の分も足しておくと、赤字になりました。


「どうぞ。水筒は新品ですし、持っていなさそうなのでお譲りしますね。」


「本当に、有り難う御座います…」


干し肉と水筒を渡すと本当に申し訳なさそうにしていました。ですが、利益はちゃんと戻ってきましたし、ベッドもゲットしたのでぐっすり眠れそうです。念のためランタンは付けっぱなしにして寝ます。

小銀貨は結構な価値なんです。数日食べていける位には。貨幣の価値は雑ですが、


鉄貨…1ベル

小銅貨…10ベル

銅貨…100ベル

小銀貨…1000ベル

銀貨…10000ベル(一万)

小金貨…100000ベル(十万)

金貨…1000000ベル(百万)

白銀貨…10000000ベル(一千万)

白金貨…100000000ベル(一億)

赤重貨…1000000000ベル(十億)


こんな感じになっています。因みに、白銀はミスリル、白金はプラチナ、赤重はアダマンタイトとなっています。

アダマンタイトは超重いです。

ついでですが、ディックを待たないと損しそうと言うのは、装備だけ持っていくことはしなくても、いつ戻ってくるかは分からないので街で良いアイテムを売ってしまいそうと考えていたためです。

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