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  作者: 師走
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そこは一面の光だった。

何も見えるものはなく、体はギラギラとしたものが突き刺さっているようだ。

レタスは私を捕まえたまま駆け抜ける。

私は先ほどの光の矢なんて無いも同然だと思った。

失明さえしたと思ったが、よくできているもので目は見えず閉じさえしたが潰れはしなかったのである。

遠くで一寸人がみえた。

その男は痩せこけて座り込んでいる。

その男の壺からは闇の煙がもうもうと寂しく出ている。

出た途端に光がそれをかき消していく。

私はいつからこんなことしているのだろうかと思った。

その途端身震いがしてレタスの手を強く握った。

光の間に黒い闇が見え、また迫ってくる、と思った途端、意識が遠くなった…

気がつくとレタスもぐうぐう寝ている。

私が揺り起こすとぴょんと跳ね起きた。

レタスは「闇だけも、光だけも、ダメなのかな。」と言った。

私はさっき見た男のことを考えた。

いたたまれなくなって周りを見ると、光と闇が共存している。

これでいいのだ。

私はよいしょと起きて、そうしてやっと深く息を吐き出した。


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