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あ
私は力一杯「レタスゥゥゥ!」と叫んだ。
しかし、声は闇に吸い込まれるばかりで、返事などはない。
私は怖くなって行くあてもなく駆け出した。……
どれくらい走ったのかしれない。
息は切れて足はおぼつかないようになっていた。
レタスは依然として見つからない。
そうしてもう倒れるかというとき、向こうの方にわずかに光が見えた。
槍だろうか、いや違う。
私は倒れるのも忘れて呆然と立ち尽くした。
光の塊はものすごいスピードで迫ってきて、私の横を鋭く駆け抜けた。
私は手で顔を守るようにしていたが風も通るし第一あんまり眩しいのでひれ伏してしまった。
気がつくと私は野原に倒れこんでいる。
目をゆっくり開いて周りの草を眺めると、私の顔いっぱいにレタスが飛び込んできた。
ああ、助かったのだ。
レタスは光の番人に狙われたので私を救う間も無く走って逃げてしまったようだった。
私も別にそんなこと気にしていないのでいいよというとえへへと笑った。
それにしても私はあの女は闇の番人でよろしいと思った。




