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あ
私はそうしてやっと女の子に誰だいと言った。
女の子は笑って家族と応えた。
私はすっかり嬉しくなって女の子を抱きしめた。
女の子も体重を可能な限り預けてくれている。
私が繋がってるねと呟くとそうだねとさえ言ってくれる。
私と女の子は今溶け合って一つになっている。そうして周りには何もなく、闇が広がっているようだ。そこにポツンと混ざり合った感情が焔の渦を巻いて高く高く、でも、上下左右なんてまどろっこしいものなんてないから、自分の思う高みへ、上がっていき、幸福感に押しつぶされそうだ。
女の子は実に物知りで、私に、ありは黒い池にいたから黒いだの、猫は白い池にいたから白いだのと、たくさんのことを教えてくれた。
私は一生懸命に聞いていたが、どうもこの女の子は頭がきれるなと思った。




