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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

ヒロインから見た世界

作者: 本宮綾香

「一目惚れした悪役令嬢を助ける。」、「攻略対象者から見たモブ」を読んでからをおすすめします。

結構暗い話ですが、読まれたほうがいいです。その後にも関わる話なので。

私は転生した。それも乙女ゲームの世界に。

最初は夢かと思った。だけど、嬉しかった。私の好きなゲームの世界に来て、私は舞い上がっていたのだ。

あの時までは。


私がいた村が魔物の大氾濫に巻き込まれたことで魔力が暴走し、学園に入学する。そこからこのゲームはスタートする。それまでは攻略ルートを思い出しては確認したり、攻略キャラが生で見られる!とはしゃいでいた。

私はこの世界がゲームで、ヒロインだから大丈夫だと何の疑いもなく信じていた。今なら馬鹿だと思う。この世界はそんなに甘い世界ではないのだから。

ゲームの通り、魔物の大氾濫が起きた。それは地獄だった。人が簡単に死ぬ。人の死を初めて間近で見た私はパニックになった。腰が抜けた私を両親は最後まで助けようとしていた。だけど、足手まといの私を連れていたため、魔物に追い付かれてしまった。両親は私を庇い、死んだ。茫然と両親の死を見ていた私にも牙を向けられ、私は意識が飛んだ。

目が覚めたら世界は一変してた。魔物も死体も何もなかった。まるできっきのことなど夢だと思えるくらいに何もなかった。

私は気が狂ったように笑った。

この世界は残酷だ。人の死がこんなにも身近にある世界。

嫌だ。嫌だ。嫌だ。もうこんな世界にいたくない!帰りたい!両親や友達がいる普通でつまらない日常に戻りたい!何でこんな目に合わないといけないの?

そうだ。私はヒロインだ。ここは乙女ゲームの世界。ならゲームをクリアすればいい。クリアすれば元の世界に戻れるかもしれない。


私はこの世界が嫌いだ。だから、否定するために私はヒロインになる。そうすれば元の世界に戻れる。

実際に現実はゲームのシナリオ通りに動いていた。だから私もゲームに忠実に動いた。私の判断は正しかった。途中まですんなりと上手く行った。だけど、悪役令嬢が私をいじめない。これでは失敗する。それは駄目だ。仕方ない。

私は自分で自分をいじめることにした。すると、アリスがやったとなっていた。これが物語の強制力なら逆らうべきではない。

私はヒロイン。ヒロインは悪役令嬢の悪事を暴いて断罪し、幸せになる。そうすれば私は元の世界に戻れる。あともう少しだ。

だけど、それはたった一人のモブに邪魔された。私はちゃんとやった。なのに、名前すら出て来ないモブがなぜ邪魔をする!?

あれはバグだ。そういえば、ゲームと違うところがあったのもこいつのせいかもしれない。

問題は元の世界に戻れないってこと。帰れるはずだったのをあのモブが!私はヒロインなのに!


私は魅了の能力者だったらしい。私はゲーム通りにしただけでそんな能力は知らなかった。

故意的ではなかったとされ、死刑にはならずに済んだ。王族や上位貴族の令息を魅了させたものの国をどうこうしたい訳ではなかったし、隣国の間者かと疑われてたけど、関係ないと判断された。

あのモブの魔力封じよりも厳重に魔力を封印され、記憶も操作されるらしい。

元の世界に戻れないことにショックを受けた私は茫然として、脱け殻のようだったと思う。

記憶を操作された私は監視されながらも平穏な日常を送るのだろう。そう、送っていたのだ。あの男が来るまでは。

その後&他者視点を後日投稿します。エピローグ的な話です。

一応、学園卒業後の話も執筆してるのでいずれ投稿するかもしれません。連載にするかはまだ決めてませんが。

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