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DEAD  作者: 鼻セレブ
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9.過去

読んで頂いている皆様へ。

今回から少しの間だけ昔の話しになってしまいますがこれからも宜しくお願いいたします。


 時は遡り十年前...


 隆が通っていた中学の一つの教室に、一人の生徒が走っていた。机の上に座ってる長ラン、ドカンまぁ昔でいえばオーソドックスな不良の服装に身を包んだ生徒に駆け寄って言った。

「板垣君、四中の奴等が明日、橋の所の土手に三時に仲間を連れて来いだって!どうしよう向こうはわかるだけで40〜50人は集まるよ。こっちは集めても20人ぐらいしか...」

 結構な距離を走ってきたのか息を絶え絶えで話す生徒の腹に隆は蹴りを入れ悶絶させた。

「うるせぇ!やってやろうじゃねぇか1人で2、3人ぶっ飛ばせば事足りるじゃねぇか。全員に遅れたり逃げた奴は殺す!って伝えておけ!」

 隆は腹を押さえてうずくまっている生徒に怒鳴ると生徒は返事をして、よろめきながらも走っていった。

「たくっ、使えねぇ。」

 隆は見下した目でその後姿を見ていた。

 

 翌日...校舎の屋上に大勢が集まっていた。

「板垣の野郎二年で学校シめたからっていい気になりすぎだよな!」

 一人の生徒がタバコを吹かしながら他の生徒に話していた。

「昨日なんて橋の所の土手に三時だって伝えただけで蹴り食らったんだぜ!あいつ調子に乗りすぎじゃねぇか?一遍やった方がいいんじゃねぇの?」

 その生徒は昨日隆に伝言をした生徒で話しながら胸の前で片方の手を握り拳を作りもう一方の手でそれを力強く握っていた。

 それを見て一人の生徒が言った。

「誰がやんだよ、俺は10人いてもあいつとやんのは嫌だぞ!喧嘩だけはあいつ負け知らずだからな。」

 一同がそれに対して言葉なく黙っていた。

「なぁ良い事思いついたんだけど。明日バックれちまわねぇか?」

 一人の生徒がそこにいる生徒を見回しながら言った。

「それが出来りゃ苦労してねぇだろ!俺等だって面子だってあんだぞ!」

 その生徒に一人が言うと他も一緒に呆れた顔をしていた。

「まぁ聞けよ、板垣の野郎の事だから何人いても四中の奴等に突っ込んでくのは確実だろ?そしたら当分病院から出てこれねぇ。」

「だからそれじゃ俺等の面子が立たねぇって言ってんだよ。」

 提案を出した生徒にまたしても却下を言い渡すが一人の生徒は言うのをやめなかった。

「それでよそのままだとあいつらに最悪傘下ってか手下になっちまうだろ?そんなんじゃこの辺りも安心して出歩けねぇ。だから板垣がやられた後、あいつにはついていけないから他の中学シめるのに手を組まないかってな。三中は兵隊だって多いから四中には願ったり叶ったりだろ。」

 一同が真剣に話しを聞きそれに賛同するかのように違う生徒が言った。

「そぉだなそれなら俺等負けた事になんねぇし他の中学シめれば最悪でもNO.2だぜ。」

 立ち上がり他の生徒の士気を上げた。

「でもよ下手すりゃ板垣死んじまったりして。」

 一人の生徒が心配そうに提案者に言った。

「いいんじゃねぇの死んだって、どぉせあいつ施設出だから誰も悲しむ奴なんていねぇからな。」

 提案者は笑いながらその生徒に言うと全員で馬鹿笑いしていると、その集団の後ろに普通の学生服で規則正しい髪型の生徒が立っていた。

「何だてめぇ何見てんだよ、殺されてぇのかよ!」

 一人の生徒が真面目な生徒に近寄り襟首を掴むと真面目な生徒は笑っていた。

「やだねぇ面子とか言ってて一番かっこ悪い方法選ぶんだ、不良は面子が大事なんじゃないの?」

 真面目な生徒は臆する事無く不良全員に聞こえるように言った。

「くそガキ!」

 襟首を掴んでいた生徒は空いている手で真面目な生徒を殴りつけた!だがその拳は空を切って掴まれていた生徒はいつのまにか殴りかかっていた生徒の後ろを歩き集団に向かって歩いていた。

「いつの時代だか知らないけど鳥の巣みたいな頭してかっこ悪いもないか、どぉせそこに行かないなら行けない理由俺が作ってあげるよ。」

 集団の目の前まで歩いていくと手前にいた一人の顎先に目にも止まらぬ速さで殴りつけると生徒はそこに崩れ落ちた。

「殺す!てめぇらやっちまえ!」

 提案者が全員(一人を抜かして)を仕切り真面目な生徒を逃がさないように後ろに回り近くにいる奴から殴りかかった!

「ちょっ笑わすなよ、時代劇かと思って桜吹雪か印籠出す所だっただろ!」

 真面目な生徒は殴りつけてくるのを軽々とかわすとカウンターで次々に生徒達を倒していった。次第に何人かはそこから逃げたが残った奴等は真面目な生徒に悉くと返り討ちにあった。

「さぁて逃げちまった奴等は置いといてお前だけは許せねぇからなぁ。」

 真面目な生徒は提案者に言った。周りには逃げた生徒を引いても10人近くが足元に倒れていた。

「あれだけいた奴等が...てめぇ誰なんだよ!まっまさか四中の!?」

 提案者は驚きを隠せなく足元は震え真面目な生徒を指差し言った。

「アホ!態々お前等のタメに四中がこんな事する訳ねぇだろ。」

 真面目な生徒は呆れた顔で言った。

「じゃぁ誰なんだよ一体!?俺達に何の恨みがあってこんな事すんだよ!」

 少しずつ近づく真面目な生徒から逃げるように後退りしながら言った。

「二組の岡村 一樹おかむらかずきだ、成績はまぁいいかな、部活はやってなくて趣味は特にナシ。あと学校じゃ目立たないのはお前等が目立ちすぎ!ってかお前等弱すぎるだろこれじゃ行かなくて正解。」

 一樹は冗談交じりに話すと提案者は落下防止の金網が背中に当たり身構えた。

「二組の岡村?そいつがなんで俺達を!」

 そう言うと提案者は一樹に走りながら殴りつけたが一瞬早く一樹の拳が提案者の顔面にめり込み倒れた。

「人には触れちゃいけないってもんがあんだろ、それにお前は触れた...それだけの理由だよ。って聞いてねぇか、少しやりすぎたかな。」

 一樹は提案者に言うが聞いていないのが分かると辺りを見回し頭を掻きながら言ってその場を後にした。


その少し後...


「四中の奴等全員殺してやる!」

 隆は土手に近づくとそこには40〜50人以上がまちかまえていた。

「くそ!かなりいやがるな、んっ?あいつら何処に隠れてんだどこにもいねぇぞ。」

 辺りを見回すが何処にも仲間は見当たらなかった。

「あいつら逃げやがったな!...さすがに死んだな。」

 隆はタバコを出し火をつけるとその集団に向かって行こうとしていた。

「板垣、どこいくんだよ。」

 単車に乗って一樹が隆の目の前に現れた。

「誰だてめぇ!」

「なんだよ同じクラスの顔も覚えてないのかよ、岡村 一樹おかむらかずきだよ。俺は知っててお前は知らないのなんか不公平じゃない?」

 一樹は単車のエンジンを切ると隆に言った。

「そいつが何の用だ、目障りだ消えろ!」

 隆は一樹を相手にしないで橋の下にいる集団に目をやった。

「仲間来ないけど一人で行く気か?」

 隆の肩に手をかけて言った。

「てめぇには関係ねぇだろ!...なんであいつらがこないの知って...」

 手を振り払いながら言うと一樹の顔を見て隆は驚いた顔をしながら言った。

「だって俺がここに来れない様にぶっ飛ばしてきた。」

 一樹は片目を瞑って親指を立てた手を前に出した。

「てめぇ何やったかわかってんのか!」

 隆は一樹の頬を殴りつけて倒れる一樹に言った。

「痛ぇ〜、あいつらならいてもいなくても変わんねぇし気に食わねぇからやった、それ以外に理由なんてあるかよ。」

 殴られて口元が切れたのか口端から血が出ているのを親指で拭いながら言った。

「この落とし前どぉつけるつもりだ!?」

 隆が一樹に掴みかかり怒鳴った。

「だからこの喧嘩俺が貰ってやるよ、だから板垣は家に帰ってチン○と遊んできな。」

 掴まれていた手を振り払い立ち上がり汚れた服を手で叩きながら隆に言いその集団を見ていた。

「ふざけんな!お前あの人数だぞ一人で勝てるわけねぇだろ!」

 またも一樹に掴みかかると自分の顔を一樹の顔に接近させて言い放った。

「でもお前だって一人で行こうとしてただろ?」

 近づいていた隆の目を見ながら一樹は静かに言うと隆は掴んでいた手を話し一樹に背を向けて黙っていた。

「本当はお前が逃げ出すのを見に来たんだけど一人であれに向かおうとしただろ?だから気が変わった。それに連中がこなかったのは俺にも責任があるからな。」

 一樹は単車に跨るとエンジンを再びかけ何度かアクセルを回した。

「お前...何するつもりだ?」

「誤解してたよ、大勢いなきゃ何も出来ないと思ったけど、お前は違かったよ。また会えたら謝ってやるよ。」

 そう言うと隆の問いにも答えず単車に乗ったまま土手を猛スピードで駆け下り集団に向かって走っていき近くまで行くと単車を飛び降り無人の単車は集団に突っ込み1/3を動けなくした。

「あいつ無茶苦茶しやがる!」

 隆はそれを見て言うと土手を駆け下りた。

「うらぁ!一人で何もできねぇ奴等が俺に勝てるわけねぇんだよ!」

 一樹は不意を付かれたのか驚きを隠せず混乱している集団に殴りかかっていった。

「なんだこいつは!?やれぇこいつを生かして帰すなぁ!」

 一樹は周囲にいた奴等を瞬時に動けなくしていた。が後ろから鉄パイプで殴られてしまい倒れこんでしまった。

「今だ!このふざけた野郎を殺せ〜!」

 倒れた一樹に蹴りや鉄パイプなどが容赦なく襲い掛かる。

「ぐっ...が..くそさすがに無理か。」

 その時、取り囲む連中を殴り飛ばし一樹の所にやってきて一樹の腕を掴み起き上がらせた。

「てめぇ無茶にも程があんぞ!」

 隆が一樹の腕を掴んだまま怒鳴った。

「来るの遅いっつーの!俺痛いの嫌いなんだから頼むよぉ。」

 怒っている隆に一樹はふざけて言うと隆は笑っていた。

「こいつ板垣 いたがきたかしだ!こいつには油断するなよ!」

「あれ?もしかして有名人なん?ってか俺は?」

 隆を指差しながら言うが誰にも相手にされなかった。

「おい、お前どのくらいやれるんだよ?やるからには勝算あったんだろ?」

 隆が取り囲む奴等に警戒しつつ言った。

「あるよ。」

「どうすればいい?」

 背中を一樹に合わせ目の前の奴等を威嚇しながら言った。

「このまま背中合わせに目の前にいる奴等を倒す!そうすりゃいつかは目の前の奴等はいないって戦法。」

 胸を張って威張りながら話した。

「てめぇ等なにくっちゃべってんだよ!!」

 一人が鉄パイプで殴りかかると隆はギリギリで見切り顎に下から突き上げた拳が打ち貫かれる。

「お前漫画じゃねぇんだから常に背中は合わせてらんねぇしこの人数だ体力だって持ちゃしねぇよ!」

 そう言うと二人は次々に回りから襲い掛かられる。

「だって漫画だと上手い事やってたんだから出来るかなぁって思うのが少年の心じゃねぇ!」

 殴りかかってくるのを避けると襟を掴んで何度も殴りつけながら言った。隆は一度に一斉に来られて目の前の奴を一発殴ると回りから何倍もの攻撃を食らいそれでも構わず目の前の奴だけをどんどん倒していった。

「一人ずついくな一斉にやれ!」

 それをきいた奴等は二人に一斉に飛び掛ってきた。一樹はなんとか避けながら殴り返すが次第に息も上がりだし攻撃を食らうようになってしまったが足元に金属バットが落ちているのに気づき拾い上げて振り回し、回りにいる奴等を退かせると先で隆が羽交い絞めをされて数人に殴られ続けていた。

「とうっ!」

 一樹は隆の所に走り出すと掛け声と共に跳び、ボディーアタックをすると隆諸共そこにいる奴等が倒れこんだ。

「もっとちゃんと助けられないのかよお前は!」

 そお言い倒れながらも一緒に倒れている奴を蹴り続けていた。

「ちゃんとってどんなだよ?」

 一樹はすぐに起き上がると持っていた金属バットで近寄ってくる奴を殴りつけていた。

「たかが二人に何やってやがる!早くやりやがれ!」

 隆も起き上がり手には鉄パイプを握っていて容赦なく頭を叩きつけていく。

「おい、お前!」

 隆が一樹を呼ぶ。

「俺はお前って名前じゃ...ない!」

 喋ってる途中に殴られたが持ちこたえて殴り返しながら言った。

「こんな時に何だって良いだろ!」

 反撃をしつつ一樹に少しずつ近づき言った。

「一樹だ!」

 一樹が隆を後ろから殴りつけようとした奴に蹴りを入れながら言った。

「じゃぁ一樹、俺はあいつさえやれればいい。だから俺が道を開くからあいつをぶっ飛ばして来い!」

 二人は始めと同じに背中合わせになり隆が集団の後ろで指揮をして偉そうにしている奴を目で合図して言った。

「賛成だけど反対。正直もうあそこまで行く体力がないのもそぉなんだけど元はお前の喧嘩だろ?だったらお前が行けよ!ほら敵さんは待っちゃくれねぇぞ!」

 そぉ言うと金属バットを振り回し近くにいる奴等を殴りつけて道を作っていくと囲まれている輪に隙間が出来そいつまでの道ができた。

「板垣、いけぇ!お山の大将をやっつけちまえ!」

 一樹は近くの奴に取り押さえられながらも隆に近寄る奴等を殴りつけていた。

「隆だ!」

 隆は一樹に言うと一樹は倒れこみ囲まれて大勢に殴りつけられていた。隆は近づく奴等を振り切ってそいつまで走った。

「誰かこいつを抑えろ!ぶっ...」

 隆は止まらずそのまま敵の顔面を殴りつけ倒した、そのまま馬乗りになって殴り続けそいつはそのうち動かなくなっていた。隆は後ろから鉄パイプで頭を叩かれ倒れこむとそのまま押さえ込まれ殴り続けられた。

「一樹!やったぞ!」

 隆は大声で叫ぶとそのまま気を失った。

「あのバカ...マジでやった..だな...」

一樹もそれを倒れながら囲まれている隙間から見ると気を失った。


今回から書き方を変えてみたのですがいかがでしたでしょうか?随時気になる点等アドバイスがあれば気軽にメッセージを頂けたらなと思います。

p.s

今回から同サイト内の白黒さんからアドバイスを頂き書き方を変えてみました。尚私の知識不足で読みにくいかもれませんが、それについては白黒さんは関係ないのでその点も宜しくお願いいたします。


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